T先輩より行基さん大感謝祭にメッセージをいただきました。
ご本人に了解いただきましたので以下紹介します。
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2021年(令和3年)11月14日
行基菩薩大感謝祭1353歳 思料すること
行基菩薩大感謝祭は4年前1350歳を記念して奈良の地で始まった。次の開催地をどこにするか?どのようにするか?試行錯誤しながら今年で4年、開催地の飛火野を所管されている春日大社さま、大仏の東大寺さま、行基菩薩入寂の喜光寺さま、行基菩薩縁の多くの寺社院、菩薩入寂年齢82年は大感謝祭をするんだと熱情溢れる「行基と長屋王の時代」の著作者であり実行委員会を牽引頂いている尾田栄章さま、事務局を支えて頂いている松森さま始め多々の皆さまの知力の結集を、リモート会議も参加せず労せずシンポジューム参加というおいしいところだけ味合わせていただき、申し訳なく本当にありがとうございました。
第一部・フォト表彰式・第二部のシンポジュームの参加の機会を得た所感を述べさせていただきます。
先ず第一は、コロナ禍で身心生活等疲弊している今日、行基と名付けられた師の道昭さんは、庶民生活の「行いの基である」行基よ、10万円給付をどう思うかと問われ、行基さんは、困窮した庶民に有効な何らかの公益事業を企画され、困窮者に仕事と医・衣・食・住を提供されたのではなかろうか!
第二に 必要なことは、私らが住まわさせている「地球」は他方「水球」でもある。
あらゆる地下資源を「掘りつくし」、森林を「切り倒し」生物を「獲り尽くし」「食べ尽くし」あくなき貪欲「欲深き人の心と降る雪は 積もるほどに道をわするる」(山田法胤)。
今こそ行基菩薩の考えを実践普及することだと感じました。
寺名:泉橋寺(せんきょうじ) 重要文化財 五輪塔
住所:京都府木津川市山城町上狛西下55
開基:行基 開創:740年
五輪塔の意味 五輪塔が指し示す意味を環境SDGsとして生活を見直す要あり。
地・水・火・風・空の五大をそれぞれ方形・円形・三角形・半月形・宝珠形に石などでかたどり、順に積み上げた塔。
地を掘り汚し、水を汚し、大地を乾燥させて火をおこし、風を強大化させ大気を汚染、生物を食い尽くし、宇宙まで競争して汚染している。
SDGsにかなった現代生活態度とは如何なるものか?
考えたい。地球は水球でもある。もはや自生できない。
第三に 行基菩薩の業績と思想を知ることができたことである。
私は恥ずかしながら70歳中ごろまで知らず、喜光寺にて初めて知り、縁あって実行委員会に参加させていただいた。活動を通じて多くの知己を得させていただいた。またそれを機に入手できた本にて知識を深めさせていただいた。
尾田会長の「行基と長屋王の時代」、なんとなんと沢山の文献資料と「記紀万葉集など」の古文から現地探査。その労苦の結晶に敬服と感謝です。
「行基菩薩と呼ばれた男」は、学術を離れた小説ではあるが、作者の岳真也氏は、ライフワークの一であると著書のあとがきで述べておられる。行基さんは15歳から37歳まで24歳の時に受戒したほか記録に乏しい時期でもある。この小説は、行基さん山林修行に励み、葛城の役の行者小角の下でかつ道昭さんと二人に師事し、修行したと述べておられる。
史実に基づかれた年譜と一気に引き込まれる親しみ深い歴史小説でありお勧めしたい本である。
第四に、行基関係自治体の首長さんたちや職員さんたちで関係事業と社会教育に採用、啓蒙していただいていることでした。
宇陀市長さんは、直接行基と結びつく事跡がないと詫びるよそおい。しかし、僧尼令・租庸調と兵役・徭役、都や寺院の建設修復事業を支えるため、村からの徴用と運搬役従事者に、医・衣・食・住の布施屋のはたらきの時代背景。当時の行基さんと行基集団に無関係のところは少なくとも畿内ではなかったと思料する。
奈良の文化遺産は、遺跡発掘の飛び跳びの事蹟ではなく、連綿と続いていることであり、世界に誇れる保存状態である。と東大寺狭川別当が述べておられたのが印象的でした。
今こそ衆生のために資すという行基菩薩の行いの基や思想を学びなおす時代であろう」と感じたシンポジュームでした。
行基大感謝祭実行委員会集団に属させていただき、大きな糧を頂きました。
皆さま本当にありがとうございました。 了
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