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2024年4月27日 (土)

『まんじゅう忘れた太左衛門 南都 林家の680年』

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令和6年4月19日、まんじゅう祭の日に、「まんじゅうを忘れた太左衛門 南都林家の680年」という本が刊行されました。

著者は、まんじゅうの祖と言われる林浄因から数えて31代目にあたる末裔の方です。

平たく言うと、奈良市橋本町の自治会長(もと三条通り橋本商親会会長)であり、現在スムージー専門店の「drink&

drank」を経営されている、幼少の時から私も親しくお付き合い頂いている藤林文和さんです。

このほど著書を恵贈いただきましたので、早速読ませて頂きました。

 

室町時代、応仁の乱の前のお話から始まります。

林 浄因は1349年(貞和5年)、龍山徳見禅師のとともに元から来日しました。

そして、日本に初めて、饅頭(まんじゅう)を伝えた方です。

藤林さんは、お父さん(一元さん)の頃から、毎年、奈良テレビのニュースで見る漢国(かんごう)神社内の林(りん)神社のまんじゅう祭りの神事の折、最前列におられます。平成21年から、現在の当主、藤林文和さんが最前列におられます。なぜ藤林さんが欠かさず参列され、最前列におられるのかこの本を読んでよくわかりました。

わたしは数年前に藤林さんが古文書に取り組んでいることは少し聞いていましたが、まんじゅうの祖である、林浄因にかかわる研究をされていたことまでは存じませんでした。今回、みごとに一冊の本を刊行されました。

林浄因は、680年経ち、漢國神社のまんじゅう祭りの発展と共に有名な話となっています。

林家は、京都北家(のちに断絶)、京都南家はその後江戸にいき今も盛業中の塩瀬総本家に、そして南都林家になったそうです。

南都の林家は、漢国神社のすぐそばの林小路に長年住みました。

 

藤林文和さんは、いろいろな方のご指導を受けながら、680年の家の歴史を、藤林家に伝わる古文書をひもとき、また建仁寺の古文書、塩瀬家の資料なども調べ上げて書かれたそうです。

室町時代、戦国時代、徳川家康の頃、江戸時代、明治時代、大正時代、昭和時代、平成時代、令和と歴史は綴られています。

その時代時代に、いろいろな出来事があり、エピソードがあり、推理もしながら、克明に描かれています。

商売も、まんじゅう屋から具足師、そして質札屋、弘暦者、筆軸屋、小鳥屋、そして現在お嬢さんの奈津さんが頑張っておられるスムージ専門店へ、時代と共に変えながら奈良の地で家をつないでおられます。

住まいも、長い間住まれた林小路町から、第二次世界大戦後、橋本町へ移られたとのことです。

 

現在、橋本町自治会長をつとめる奈良市橋本町のこと、若き日から49年におよぶ「南都まほろば会」の話、
藤林さんのお店の目の前にある橋本町御高札場の復元の話、奈良県里程元標の復元の話、橋本町有の仏像や掛け軸の話なども書かれています。

実に680年を研究され書かれた本と言えます。

藤林文和さんに、当ブログでの紹介のOKはいただきましたので紹介させていただきます。

が、限定の自費出版ですので、本屋では売られていません。ぜひ、本屋などで販売してもらいたいものです。わたしの元にも、本屋やアマゾンなどでの販売をリクエストが届いています。

印刷でお世話になった、実業印刷株式会社 奈良市東九条町6-4、電話0742-62-3377

に問い合わせしてほしいとのことです。

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ことしの林神社のまんじゅう祭りのチラシです⇒http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2024/04/post-a1770c.html

スムージー専門店drinkdrankのホームページです⇒https://www.drinkdrank.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年3月24日 (日)

第26回 日本自費出版文化賞 入選・入賞作品展へ

 

第26回 日本自費出版文化賞 入選・入賞作品展が奈良県立図書情報館で開かれていましたので、見てきました。(3月28日まで)
特に大賞には、呉竹もと会長の旧知の綿谷正之さんの「墨に五彩ありー墨の不思議な魅力-」が受賞されました。講演会は行けませんでしたが、特別展示を見てきました。

 

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綿谷さんの対談(聞き手、京阪奈情報教育出版の住田幸一社長)(画像はクリックすると拡大します)

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綿谷さんの墨・硯・筆のコレクション

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朝日新聞

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日経新聞

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2024年3月20日 (水)

『商店街の復権』 歩いて楽しめるコミュニティ空間  ちくま新書

新聞の書評で見つけて、近鉄奈良駅そばの啓林堂書店にいくと、入荷していました。本文にかかれていますが、書店が減ってきているので地方の書店で買える人は少ないであろうとのことですが、発売間もないのに奈良市では無事買うことが出来ました。奈良に本屋さんがあって有り難く思います。

ちくま新書。税込み1320円。

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著者の広井良典さんは初めてお名前をうかがう人です。今まで何冊か本も出しておられました。(画像をクリックすると拡大します)

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広井さんは日本だけでなく、アメリカでの大学生活、その後のヨーロッパでの経験から、商店街の復権ーーコモンズとしての中心市街地再生にむけて、まず第1章で書かれています。

そして多くの著者によって

第2章は、、成長局面から見た商店街再生の実践ステップ

第3章、 エリアリノベーションと商店街の可能性

第4章、コニュニティ的空間としての商店街

第5章、商店街復権の取り組み

第6章、中心市街地再生と交通まちづくり政策

その他の多くの著者が各地の実践など紹介されています。

第7章では、シャッター通りと耕作放棄地への提言として、

未利用ストックの活用と効果という視点が新しく思いました。

すなわち、ふたつは同根であると。

「シャッター通り(地方都市の空洞化)と耕作放棄地(農山村)は戦後の日本社会が生み出した言わば”双子の問題”とも言えるのだ」

戦後の日本の政策が、地方から都会へ集中、車社会と郊外大型施設に重点が置かれた結果であると。

そしてこれからの日本の行くべき方向のもと、商店街は単なる、モノの売買の場所だけでなく、コニュニティ空間として大切なところであるということを力説されています。また商店街と農村や中山間地との連携も大切ではないかと。

第8章は各地の事例からの示唆と展望が書かれています。

1,商店街×「DIYリノベーション」

2,商店街×「宿泊・観光」

3,商店街×「農業」

4,商店街×「事業承継」

5,商店街×「起業創業支援」

6,まとめ

 

これからの商店街や中心市街地のこと、多極集中と地方都市のことなど考えるため、ヒントがたくさん含まれている本であると思います。

 

2024年3月 7日 (木)

「奈良100選」決定版

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あまから手帖から、「奈良100選」決定版が出ました。ちょうど近鉄奈良駅前の啓林堂奈良店にありました。

よく知っている店が出ていたり、新しい店が出ていたり、なかなかおもしろい本です。

まだ行っていない店が多いこと、意外に行ったあの店が入っているとか、なかには、今年中の予約はすでにいっぱいとか。

電話番号が載っていなかったり、内緒と書いてあったり。

1200円(税込み)です。

2023年12月10日 (日)

長瀬拓也さん著 「長岡文雄と授業づくりー子どもから学び続けるために」

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長岡文雄先生は私の奈良女子大文学部附属小学校での4年生から6年生まで担任をしていただき、たいへんお世話になった先生です。

1960年の年末、わたしたちの6年星組の「東南アジアのゴム栽培」という授業が、当時珍しかったNHK教育テレビの「教師の時間」という番組で全国放送されました。

その他、わたしは長岡先生からたいへん素晴らしい教育を受けました。

2010年にお亡くなりになったのですが、いまも長岡先生の授業の研究をされている若い先生がおられます。

最近知り合いになりました。同志社小学校の長瀬拓也先生です。

長瀬先生のメールを紹介します。よろしくお願いします。

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『長岡文雄と授業づくりー子どもから学び続けるためにー』
黎明書房(単著) 長瀬拓也著

https://amzn.asia/d/hrz1sEN

ぜひ、まだの方、読んでいただけたら幸いです。
どうぞ周りの方にご紹介くださればと思います。

長岡先生の本を電子書籍化したいのですが、
僕の本の売り上げが試金石になっているようです。
何とか盛り上げて、長岡先生の本自体を復刻したい。
それが僕の夢でもあります。

長瀬

 

2023年5月31日 (水)

復興・陸前高田 ゼロからのまちづくり

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2022年に発行された「復興・陸前高田 ゼロからのまちづくり」という本です。

この本の執筆陣である、流通科学大学 商学部 マーケティング教授の長坂泰之先生、陸前高田ほんまる株式会社の取締役 阿部 勝さん、そして取締役の永山 悟さんが私ども、奈良もちいどのセンター街にお越しになられたのを機会に本も手に入れて読み始めました。

本を紹介していただいたときの鹿鳴人のつぶやきです。2022年4月
http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-aefa71.html

2015年に三陸海岸を訪問したときの、鹿鳴人のつぶやきです。
http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-041c.html

以下は長坂先生による解説です。

「共著『復興 陸前高田:ゼロからのまちづくり』が日本建築学会著作賞を受賞しました。
2023年4月19日に発表になりました。

受賞理由は、前代未聞の災害と復興事業の全体像を、関係者の記憶がまだ新しいうちに当事者の記録としてまとめられたことの意義は大きく、将来の復興事業においても必ず参照すべき一冊となることであろう。(詳細は後述)
関係させていただきましたすべての皆様に深く感謝申し上げます。
日本建築学会 2023年各賞受賞者
https://www.aij.or.jp/2023/2023prize.html

受賞理由
https://www.aij.or.jp/images/prize/2023/pdf/4_award_005.pdf
共著『復興 陸前高田:ゼロからのまちづくり』鹿島出版会,2022.4
https://www.amazon.co.jp/dp/4306073610

本書は、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の復興事業に関する詳細
なドキュメントである。
2011 年 3 月 11 日にこの地を襲った大津波は浸水高最大 17.6m にも達するもので、死者1,559 人、行方不明者 202 人という大きな犠牲をもたらした。浸水面積は約 13km2 にも及び、名勝高田松原のみならず、中心市街地も跡形もなく潰滅した。本書は、このように震災によって一旦「ゼロ」に戻されてしまった陸前高田市がいかにして復興とまちづくりを達成しえたのかを、事業に携わった当事者の立場から記述したものである。

復興事業は、2011 年 12 月の計画決定から 9 年間という限られた時間内で、高台の住宅地造成と既存市街地の全面的な嵩上げを行うという、前例のないスピードと規模を要求されるものであった。その実現を支えたのは、「チームたかた」と称される、陸前高田市役所、地元商工会とその支援団体、清水 JV、UR 都市機構、都市計画コンサルタント、学識経験者ら、ソフト面とハード面を担うさまざまなセクターの連合体である。

本書の執筆にはこの「チームたかた」から編著者 4 名を含む総勢 17 名(ほか座談会での発言者 8 名)が参画しており、土地区画整理事業と中心市街地の商業復興を中心に、それぞれの立場から事業に対してどのような問題意識をもって取り組み、どのように課題を解決したが詳述される。

大規模事業に関わった多数の当事者による記録は、ともすると自画自讃の事業誌に陥りやすいものである。
本書に関しても地元の住民あるいは外部の視点からの事業の率直な評価や、より広い文脈の中での位置づけなどがなされても良かったように思われる。

しかし
本書での執筆者の全体的なスタンスとしては自讃というよりは事業の経験を通した今後の課題の提示が意識されており、それは異なるセクターの意見をクロスさせることを企図した「座談会」にも通底している。

このように、前代未聞の災害と復興事業の全体像を、関係者の記憶がまだ新しいうちに当事者の記録としてまとめられたことの意義は大きく、将来の復興事業(このような悲惨な大災害が再来しないことを願いたいが)においても必ず参照すべき一冊となることであろう。

よって、ここに日本建築学会著作賞を贈るものである。」

2023年5月27日 (土)

泉房穂・前明石市長「社会の変え方」

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(画像をクリックすると拡大します)

毎日新聞の書評を読んで早速手に入れて読み終えました。

明石市のライツ社発行。1,600円+税

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泉 房穂氏

1963年生まれ、幼少期の苦労、弟さんのこと。苦学して東大へ。教育学部卒業。1987年NHKディレクター、1997年弁護士、2003年衆議院議員、2007年社会福祉士、2011年から2023年まで明石市長(12年間)。

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多くの人が読まれることをおすすめします。



ちょうど機会があってJR明石駅前のもとダイエーがあったところの再開発ビルのパピオスを訪ねました。https://papios.jp/。

本の中でも力を入れておられた駅のすぐ前のビルです。JRの駅と国道2号線にはさまれた一等地にあります。

 

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駅前の図書館。

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広い子どもの遊び場。

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日本の子午線、経度135度の明石天文台が見えました。

この日はとても天気の良い日でした。記憶に残る日になりました。

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2023年5月25日 (木)

[ 奈良「地理・地名・地図」の謎 増補改訂版

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奈良まほろばソムリエの会が監修した、平成26年(2014)の刊行された旧版の増補改訂版がこの5月に発行されました。

いろいろな県で発行された中で、奈良県が一番の売れ行きだったとのことです。

読んでみると今回、あちこちが改訂されています。県内の書店の店頭に並んでいます。

おすすめです。

実業之日本社発行。定価1,000円+税。

2023年3月22日 (水)

カディア・ブランディス作、山下秋子さん訳「ウッドウォーカーズ」

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ドイツ在住の旧知の山下秋子さんが翻訳された話題の本です。(余談ながら、山下・三鼓秋子さんとは幼稚園から高校まで一緒でした)

記憶喪失の少年という副題ですが、動物と人間、2つの顔で生きる者――ウッドウォーカーの本です。

 

ドイツではシリーズで刊行されていて104万部突破、たいへんな人気ということです。

奈良では啓林堂書店奈良店の2階の児童書に平積みされています。聞けば啓林堂書店の各店でも販売されるそうです。

小学校高学年以上を対象としているそうです。

わたしもほとんど読んだことがないジャンルですが、読み始めるととても面白い本です。大人も十分楽しめます。

ようやく読み終えました。

現在、日本ではシリーズ2冊目の本「オオカミとの危ない友情」も出ています。まだ3冊目、4冊目と続くそうです。

「ウッドウォーカーズ」 ポプラ社発行 1870円(税込み)

店頭で配布されているパンフレットです。こういうパンフレット出されているのは有り難いことです。ポプラ社の力の入れようが感じられます。

(画像はクリックすると拡大します)

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啓林堂書店奈良店の2階、児童書コーナーにて。

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2023年3月16日 (木)

米谷 潔氏著「万葉仮名小辞典ーー万葉集・古事記歌謡」

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米谷 潔氏著「万葉仮名小辞典ーー万葉集・古事記歌謡」を紹介します。

株式会社22世紀出版発行。定価1000円+税。

奈良まほろばソムリエである、旧知の米谷 潔氏がこのほど、万葉集・古事記歌謡の万葉仮名小辞典を発行されました。

プリント・オン・デマンド出版(注文ごとに1冊ずつ印刷し、製本して届くという形態の出版物)です。

アマゾンで購入できます。60ページにわたる力作です。

「万葉集の4516首の原文は、すべて漢字だけで表記されています。そこで、万葉集の原文の面白さにひかれて万葉集、古事記歌謡に用いられている万葉仮名を引き出して辞典にしました」とのことです。

(画像はクリックすると拡大します)

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万葉仮名一覧です。(画像をクリックすると拡大します)

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米谷 潔さま。たいへんな労作だと思います。お疲れさまでした。活用させていただきたいと思います。

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