フォト
無料ブログはココログ

2020年9月24日 (木)

上野誠 著 『万葉集講義 最古の歌集の素顔』

つい最近、上野誠先生は『万葉学者、墓をしまい母を送る』を発刊され、第68回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞されたばかりと思っていたら、

この9月、奈良大学の万葉学者 上野誠著の『万葉集講義 最古の歌集の素顔』という本が出版されたことを啓林堂書店のメール情報で知りましたので早速買い求めて読みました。
中公新書 本体880円+税。
奥付には2020年9月25日発行とあります。

 

Img184

Img186

目次は

はじめに

第1章 東アジアの漢字文化圏の文学

第2章 宮廷の文学

第3章 律令官人の文学

第4章 京と地方をつなぐ文学

第5章 『万葉集』のかたちと成り立ち

第6章 『万葉集』の本質は何か

終章 偉大なる文化遺産のゆくえ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

万葉集講義とあるように、それぞれの章の最初に、前の章のまとめが書かれ、前回の復習を前置きに次の章を進めておられますので、連続した万葉集講義を聴いているような気持ちになりました。

第1章はタイトルからして、少し難しかったのですが、第2章以降はわりあい読みやすい講義です。

よく上野先生が言われるように、「難しいことを わかりやすく。 わかりやすいことを 楽しく。楽しいことを 深く」

D3ead1ffdbdba8be944bdfcb50035192683x1024

上野誠先生、奈良市観光協会のページより拝借。

終章では、つぎのように書かれています。

日本の歌の二つの源流

「一つの淵源は、日本語の歌である。私たちが未来永劫に知り得ない、五世紀以前の人びとが、口から耳、耳から口へ歌い継いでいた日本語の歌々である。」

「もう一つの源は、中国の『文選(もんぜん)』という書物である。『文選』は昭明太子(501~531)の撰による詩文集」である。」

「『文選』なくして『万葉集』なし」

 

「今、私が、本書を世に問う理由は次の一言に尽きる。

それは『万葉集』そのものが、東アジア漢字文化圏の同調重圧のなかで、もがき苦しんだ先祖の文学であったということを、少しでも多くの人びとに知ってほしかったからである。」

 

ホームページ「上野誠の万葉エッセイ」→ http://www.manyou.jp/

2020年9月 4日 (金)

『新形コロナ~見えない恐怖が世界を変えた』

Img20200903_09100978

写真展企画会社のクレヴィスでは、多くの写真展が中止・延期になり社長が「コロナにやられっぱなしは悔しい」と企画したという、写真リポート『新形コロナ~見えない恐怖が世界を変えた』が発売されました。税別1500円。

早速届きました。

表紙は、東京銀座の和光からJR有楽町駅方向の写真に本の帯がついています。

緊急事態宣言。4月7日安倍首相が埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都道府県が対象に、4月7日から5月6日の1ヶ月間、緊急事態宣言を発令。休業要請で銀座4丁目交差点はゴーストタウンのように。4月18日。

という写真です。

「手探りの明日を生きる。国境を超え、またたく間に地球を覆った未知のウィルス。終わりが見えないコロナ危機。世界50カ国の街と、人々の暮らしの変貌を210点余の写真で一望する」と本の帯に書かれています。

この8ヶ月間に、いろいろな出来事や言葉が飛び交って、何があったのだろうと思うことです。世界の実にあちこちでコロナ危機に見舞われていることがよくわかります。

Img20200903_09113702

コロナウィルルスの終息を願い、東大寺の呼びかけで宗教や宗派を超えて僧侶、宮司、司祭が大仏に祈った。社寺の拝観も停止。4月24日。

ロックダウンが緩和されたロシア正教のカザン大聖堂でソーシャルディスタンスをとって礼拝する。ロシア、サンクトペテルブルク、6月5日。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この2枚はわたしが撮ったものです。4月29日、奈良三条通、昭和の日。祝日です。とても良い天気でしたが休業要請がでていましたので、人も車もほとんどありませんでした。記憶は薄れますが写真はきちんと記録してくれています。

P1100386

P1100445

 

2020年8月31日 (月)

ならら9月号

Img117

早くも「ならら」9月号、手に入りました。表紙には「松永久秀」です。この肖像画はこの3月、高槻市立しろあと歴史館がこれまで知られていなかった肖像画を確認したと発表したということです。

奈良大学の先生や奈良女子大学の先生のお話。城で有名な千田先生の信貴山城と多聞城となぜふたつ必要であったか、など。

野本さんや藤山さんの写真。生駒さんのお話、など盛りだくさんです。

2020年8月22日 (土)

岡本彰夫先生(文)、保山耕一さん(写真)の『日本人よ、かくあれ』の本が発刊されました

Img20200821_15533143_20200821170501

Img20200821_15554365

 

東海道新幹線のグリーン車で無料配布されていたり、キオスクで販売されたりしている「ひととき」に連載されている岡本彰夫先生(文)と保山耕一さん(写真)によるエッセイが一冊の本になりました。
『日本人よ、かくあれ―大和の森から贈る、48の幸せの見つけ方』という本がこの8月発刊されました。
啓林堂書店へ予約してある本を買いに行くまでに、岡本彰夫先生からサイン入りでご恵送いただきました。
ありがとうございました。早速、一気に読ませていただきましたので紹介させていただきます。

岡本先生自筆の一筆箋です。

ウエッジ発行。1600円+税。Img20200821_15571157

本の帯には、シンガーソングライターのさだまさしさんからのメッセージも書かれています。

Img20200821_15591591

Img20200821_16000562

目次です。(画像をクリックすると拡大します)

Img20200821_16164433-2

それぞれ48のテーマを読み進めていくうちに、なるほどそうだなあ、気がつかなかったなあと思わせていただくところが多々ありました。
そして若い人にとくによんでもらいたいなあと思いました。

私は岡本彰夫先生には、30年近く前からになるでしょうか、春日大社の神官であり権宮司を務められる前から、いろいろの会でお話を伺ったりしていました。

春日大社のおんまつりや春日大社のおまつりのあちこちの場面でもお世話になりました。

そして春日大社の権宮司を数年前引退され、「なにかこれから面白いことしまっせ」と言われていましたが、その通り大活躍です。

奈良県立大学の客員教授を務めながら、NHKの心の時代に出演されたり、NHK奈良のテレビで、「岡本教授のやまとのまだある記」に出演されたりしています。保山耕一さんの映像上映会に出演されたり、保山さんとご一緒にならどっとFMの「やまとの奥の奥」にも出演されたりしています。またとにかく広い見識を発揮されて多くの講演会などでもよくお話になっています。

それからこの本の48のエッセイには、映像作家の保山耕一さんの奈良のあちこちの素晴らしい風景や仏像などがちりばめられています。

映像から瞬間の写真を写し取られているそうです。この本には日頃の動画映像の素晴らしい「瞬間の写真」が掲載されています。

桜の満開の奈良市の佐保川。

Img20200821_16383732-2

今回のこの本は、気の合ったおふたりの力を合わせられた素晴らしい本だと思います。

岡本先生、保山さんどうもありがとうございました。多くの方におすすめしたいと思います。

 

2020年8月 8日 (土)

B2の大型本「東大寺」

噂に聞いていたB2の大型の本「東大寺」が近鉄奈良駅すぐ近くの啓林堂書店の店頭に最近入荷し展示されました。その大きさに驚きです。

店長の西田大栄さんの立ち会いの下、写真も撮らせてもらいました。日本に現在2冊しかないそうです。オンデマンドで注文生産だそうです。

P1110698

 

P1110686

P1110687

P1110692

P1110685

普通のB5の本を横に置くとその大きさがわかります。展覧会の写真をそのまま1冊の本にしたといえるでしょう。高画素数の高級デジタルカメラであり、すばらしい印刷技術だからできた写真集でしょう。 広げた大きさは横1メートル、重さはなんと20キロくらいあるそうです。

P1110697

画像をクリックすると拡大します。

P1110694

P1110695

P1110678

値段は36万円+消費税。

HPです→/https://www.shogakukan.co.jp/books/09682326p

 

2020年7月27日 (月)

写真集「天平の美仏 聖林寺 十一面観音像」

Img048

いま桜井市の聖林寺の十一面観音像の「天平の美仏」という本(2300円+税)が販売されています。ことし東京国立博物館への出品が来年に延期され、観音堂の耐震大改修も来年に延期されたようです。いま観音堂で十一面観音像を拝観できます。

そして観音堂の改修のための浄財を受け付けておられます

本は飛鳥園の企画制作です。
會津八一に導かれて飛鳥園を創業された小川晴暘氏のモノクロの名作も載っています。
また西山厚先生、岩井共二氏、小川光三氏の文も載っています。

啓林堂書店のよもやーろの動画による説明です→

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また、先日の毎日新聞奈良版、やまと百寺参りに奈良まほろばソムリエの会の道崎美幸さんの書かれた記事が載っていました。

 

聖林寺(桜井市)
同行二人のミニ遍路道

 

いつかはチャレンジしたい四国八十八箇所巡礼ですが、現実には時間や体力もないという方が多いのではないでしょうか。そこでお勧めしたいのが、ミニお遍路です。国宝十一面観音で広く知られる聖林寺の裏山に、大正期に設けられた写し霊場があります。戦後忘れ去られ荒廃が進んでいましたが、平成に入り再発見され、地元民により復元整備されました。
巡拝コースは、山門から北へ約300メートルの旧聖林寺橋から始まります。細い山道沿いに各札所のご本尊が安置されており、穏やかな表情に気持ちもなごみます。適度なアップダウン、谷を流れる小川、鳥のさえずりを聴きながら山道を登りきると、桜井市内を一望できる絶景ポイントが待っています。一息ついたあとは尾根に沿った坂道を下りて大師堂で結願、八十八箇所巡礼と同じご利益が得られるとされています。
1周約1時間のミニ巡礼のあとは是非、十一面観音様にお詣りください。令和3年開催予定の東京国立博物館の特別展出展を控えて、お立ちになる蓮台の蓮弁が全て取り外され、隠れていた蓮台の文様も拝観できる貴重なタイミングです。
(奈良まほろばソムリエの会会員 道﨑美幸)

 

(宗派)真言宗室生派
(住所)桜井市下692
(電話)0744ー43ー0005
(拝観)9:00〜16:30 八十八箇所入山受付は15:00まで
(拝観料)400円 ※11月のみ500円 →入らない場合は(拝観料)400円
(駐車場)有(有料)

 

遍路道の頂上付近からの眺め

Photo_20200722101901

 

2020年7月21日 (火)

『老活の愉しみ 心と身体を100歳まで活躍させる』

Img045

新聞書評で、目にとまりました。

奈良の大仏建立で苦労した庶民を描いた力作『国銅』をかつて読んだ帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい、1947年1月22日 - )さんは小説家であり精神科医師です。この4月『老活の愉しみ 心と身体を100歳まで活躍させる』(朝日新書、810円+税)を出版したとのことです。
早速読みましたので紹介します。

Img046

よく近頃「終活」という言葉を聞きますが、筆者は「終活」は死んでからのこと、そうではなく「老活」が大事だということです。

いわば還暦以降の過ごし方を語っています。

それは、脳も筋肉も使わなければいけない、使えばさらに脳も筋肉も鍛えられるといいます。

よく高齢者が精神的な不満をいうが、そうではなく、身を忙しくして直すというわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はじめに 老活とは

第1章、超高齢社会と医療費

第2章、精神的不調は身を忙しくいて治す

第3章、筋肉こそが日本を救う

筋肉には4つの働き、1,動くために力を出す、2,体温の保持、3,血液を送り込むポンプの役割、4、衝撃から内臓を保護する

筋肉を鍛えることの大切さ。

第4章、この世で大切なのは歯

口腔が衰えると老化は進む 

第5章、眠るために生きている人になるな

第6章、脳は鍛えないと退化する

脳の若さと人のつながり

1,所属グループが多いこと、2,外出の多さ、3、人生に張りがあると、若さが持続する

第7章 食がすべての土台

第8章、酒は百薬の長にあらず

第9章、タバコは命取り

第10章、笑いが人を若くする

第11章、痛いのは痛い、痒みは掻くな

第12章、ヘルス・リテラシー(健康についての正しい知識とその応用力)

第13章、入浴とふさわしい住まいの工夫

第14章、人とのつながりは命綱

第15章、認知症になっても生きつくそう

おわりに、人生百年時代に向けて

 

参考。毎日新聞デジタル有料版より。 画像をクリックすると拡大します。

Img047

 

 

2020年7月 8日 (水)

ならら7月号

Img998

ならら7月号の表紙です。

7月号の特集は、戦国武将、生駒・鷹山氏。

そして目次です。画像をクリックすると拡大します。

Img001_20200704130201

2020年7月 6日 (月)

『新アララギ』7月号に

このほど、『新アララギ』七月号にわたしの昨年10月に出版した歌集『大和まほろば』の歌集評が有り難くも掲載されました。
書いていただいた方は
千葉の新アララギの歌人、岩崎 勝さんです。

昨年秋の明日香特別歌会にもご参加だったようですが、お互い面識はありませんでした。

しかしながら、とてもよく読み込んでいただき、また過分に書いていただいています。
どうもありがとうございました。いささか面はゆいのですが、紹介します。

 

Img20200630_08434123-2

画像をクリックすると拡大します。

Img20200630_08444304-2

それからPRですが、歌集『大和まほろば』は、近鉄奈良駅そばの啓林堂書店でも今も良い場所に(奈良の本のコーナーに平積みされて)販売いただいています。

また京阪奈情報教育出版のHP、http://www.narahon.com/からも購入できます。

アマゾンでも注文できるようですが、日にちがかかるとのことです。

Img20200630_09022031-2

 

これは奈良の応援歌だ
 上野 誠
 大和の人は、「まほろば」という言葉をこよなく愛す。
 「ま」は、ほんとうに、「ほ」は秀でたものをいう言葉だ。「ろ」と「ば」は、難しいが、接尾辞の一つで、ひとつの場所を表すとみてよい。だから、「まほろば」とは、国や地域のなかでも、よいところだ、という意味になるのである。したがって、本歌集は、大和人、奈良人である松森さんが、大和のよきところを歌った歌集ということになろう。
 松森さんは、奈良の素封家の家に育ち、家業を発展させた実業家であるが、その活動は、常に十年後、二十年後の奈良を見つめて、にぎわいをどう作るのか、というところにあった。
 その松森さんが、歌集を出すという。私は、新聞紙上で松森さんの短歌を読んでいたから驚かなかったが、ゲラを見て、胸が熱くなった。オール大和、大和応援歌なのだ。しかし、声高に語らないところが松森流だと思う。(序文より一部抜粋)

B6判230頁、上製本、カラーカバー
定価[本体価格1,500円+税]

2020年6月25日 (木)

上野誠先生 日本エッセイスト・クラブ賞受賞。おめでとうございます。

Img8941

奈良大学の上野誠先生がこの春出版された『万葉学者、墓をしまい母を送る』が第68回(2020年)日本エッセイスト・クラブ賞の文学賞を受賞されたということです。まことにおめでとうございます。

この本については4月に当ブログ「鹿鳴人のつぶやき」でも紹介しています。『万葉学者、墓をしまい母を送る』講談社発行。1400円+税

「はじめに。
死の手触り 祖父の死
墓じまい前後 こげな立派な墓はなかばい
死にたまふ母 福岡から奈良への引っ越し大作戦
われもまた逝く 大伴旅人 万葉集「生ける者 遂にも死ぬる ものにあれば この世にある間は 楽しくをあらな」
おわりに
あとがき


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一気に一晩で読み終えました。率直な打ち明けた文でよくわかりました。

江戸時代からの旧家。おじいさんが家とも見まがう立派なお墓を建てられたこと、
一方呉服から洋装店への転換、船場の仕入れを近県を取りまとめた大きな卸小売のご商売、スーパーなどの大型店の影響で小売一店舗への集中、おばあさんの死去に続くお父さんの死去。墓じまい。お母さんは福岡を代表する俳人であったこと
お母さんと上野先生の会話。海援隊の武田鉄矢の母子の会話を思い出す博多弁の率直な会話でした。
長男であるお兄さんの死去。お母さんを奈良へ引き取り七年間にわたる介護と別れ。
古事記、万葉集やいろいろな書物、儒教や西欧のことなどを紹介され、生きることと死ぬことを哲学されているように受け止めました。」

 

上野誠の万葉エッセイ→http://www.manyou.jp/

著者略歴
1960年、福岡生まれ。国学院大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。奈良大学文学部教授。第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞、第7回角川財団学芸賞、第20回奈良新聞文化賞、第12回立命館白川静記念東洋文字文化賞受賞。『古代日本の文芸空間』(雄山閣出版)、『魂の古代学――問いつづける折口信夫』(新潮選書)、『万葉挽歌のこころ――夢と死の古代学』(角川学芸出版)、『折口信夫的思考-越境する民俗学者-』(2018年、青土社)、『万葉文化論』(2018年、ミネルヴァ書房)など著書多数。万葉文化論の立場から、歴史学・民俗学・考古学などの研究を応用した『万葉集』の新しい読み方を提案。近年執筆したオペラの脚本も好評を博している。

 

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30