京阪奈情報教育出版の住田社長からの情報です。
もと呉竹、社長の綿谷正之氏の著作が日本自費出版文化賞の大賞受賞とのことです。おめでとうございます。
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最終審査会で、第26回日本自費出版文化賞の大賞受賞が決まりました!
嬉しいです‼️
綿谷さんおめでとうございます🎊㊗️
「墨に五彩あり-墨の不思議な魅力」綿谷正之著
奈良は数々の日本文化発祥の地。
その文化を支え続けてきた墨は、奈良の地において1300年間作り続けられている最も古い伝統産業のひとつ。呉竹の創業者一族として生まれ、「筆ぺん」の開発者である著者の、生涯をかけて得た知見をまとめた渾身の一冊。
これ1冊で、墨の歴史や製造方法、硯と紙との関係などの使い方までわかる墨の大百科!!
表彰式は11月11日、東京市ケ谷で開催される自費出版フェスティバルで執り行われます。
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ほんとうにおめでとうございます。あらためて拝読しています。
近来にない台風が近畿地方を通過しているようです。奈良市内でも、ゴルフ練習場のネットが倒れたり、大宮通の解体現場にも被害がでたり、友人の自宅のガレージの屋根が飛んだり、被害が伝えられています。
奈良のJRも近鉄もストップ。奈良交通バスもあちこちで不通のようです。
東大寺や春日大社の灯篭行事は一般公開は中止。15日恒例の高円山の送り火も中止。
入江泰吉記念奈良市写真美術館なども休館。
もちいどの夢CUBEも駐車場も15日は休みです。
器まつもりも台風のため15日休業ですのでよろしくお願いします。
60年ほど前の第2室戸台風以来の奈良市内直撃ではないでしょうか。
5年前もたいへんであったということです。
くれぐれも皆様お大事にお過ごしください。
毎日新聞の記事ならびに有料電子版で目にとまりましたので、紹介します。
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なぜヒトは老化? 小林武彦・東大教授(生物学)が語る「老いと死」 人間だけにあるシニアの価値
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夕刊総合
毎日新聞 2023/7/24 東京夕刊 有料記事 3018文字
美容業界は、若さが第一。アンチエイジングがたけなわだ。老いなんて、忌み嫌われてしまう時代だが、そもそも野生動物は老いないって話、知ってました? 老化は人間だけが得た特権なんです、と言うのは、生物学が専門の小林武彦・東京大教授(59)だ。小林流「シン・老いの常識」論が、幕を開けた。
野生の動物は老いないなんて、にわかには信じがたい。率直な感想を漏らすと、何だかうれしそうに、小林さんは首を振った。「いやいや、ヒト以外の動物って、みんなピンピンコロリで死んでしまうんですよ」。生きている間はずっと元気で、死ぬのは突然に、というアレだ。
例えばね、と挙げたのがサケ。「あの魚って、海から遡上(そじょう)してオスは放精してメスは産卵して、すぐに死ぬでしょ。要は生殖を済ませるまでは現役バリバリ。ところが、その直後に脳が萎縮して、ホルモンが出なくなる。サケにとって、老化は死を意味しているんです」
次の例は、ゾウ。「この動物はがんにならない。動物の細胞自体の大きさは、だいたい同じなので、大きければ細胞の数も増える。体がヒトより100倍大きかったら、100倍がんになりやすいはずなんです。だけどゾウはがんにならないで60年以上生きます。死ぬ時は心筋梗塞(こうそく)とか循環器系の不具合が多くて、基本的には老化せずにコロリ。野生には、老いたゾウというのは存在しないんです」
動物でも、特に哺乳類は、基本的にヒトと作りが同じだという。チンパンジーなんて、遺伝情報(ゲノム)の99%がヒトと同じなんて言われるのに、老いる前に死ぬらしい。
「確かに飼われたペットや動物園の動物は老いますが、あれは例外。本来は野生動物って老いないんです。老いてもあまりいいことがない。死ぬ前に感染症にでもなったらどうします? 集団全体に広がるでしょ。さっさと死んだ方がいいんです」
じゃあ、なぜヒトは老いるのだろう。というか、そもそも老いって何なのか。小林さんの解説、まずは死の問題だ。
「残念ながら、生物が必ず死ぬのは、多様性のためです」。学者の口から出たのは、最近はやりのキーワード。本来は前向きな言葉なのに、何だかネガティブに聞こえるんだけど……。
「生物が激しく変わる環境で生き延びるには、それに合わせた変化と選択が迫られます。古い世代が死に、新しい世代が生まれることで、生物は環境に適応するように進化していく。つまり、死と引き換えに私たちの生がある。死は生物の生命を連続させる原動力なのです」
死は個体にとっては生の終わり。でも、その種全体から見ると、進化に必須のプロセス、ということらしい。種としては、スクラップ・アンド・ビルドを繰り返すことで、多様性を確保しているというわけだ。
「私たちは、過去の無数の生物の死があるおかげで、今を生きています。生物は親より子の方が多様性が大きいという意味で優秀なので、子孫を残したら、親はとっとと死んだ方がいい、というのが生物の世界の常識なのです」。親から子へと受け継ぐバトン。命のリレーが成立するのは、そこに死があるからこそ、ということになる。
小林さんによると、2500年以上前の縄文時代では、日本人の平均寿命は、何と15歳程度だった。その後も平均でならすと、長いとはいえない。平安時代でも30歳、明治時代でさえ43、44歳ぐらいだったという。それが今や衣食住の安定に加えて医療も発達し、女性は87歳、男性は81歳の長寿時代だ。
「環境さえ整えばヒトは老いることができるので、今の平均寿命は、戦前の2倍程度にまで延びています。それに私が生まれた頃(1963年)は100歳以上の日本人なんて150人ほどでしたが、今や9万人超の時代ですからね」
それでも、いくら寿命が延びても、やはり死は怖い。生物の中で、ヒトだけが老いると言っても、死はあらゆる生物に平等にやってくる。この怖い、という感覚はどうにかならないのか。すると、小林さんは、また首を振った。
「死の感覚は、ヒトにとても顕著なものです。でも、その感覚って、あって悪いわけじゃないんです。ヒトの場合、死の恐怖は自分に限らず、身内や親しい人の死も強烈なストレスになりますよね。それはなぜなのか。ヒトには共感力があるからです。この共感力があるからこそ、ヒトは『人間』として、強い絆で結ばれた社会的な共同体をつくることができるのです」
なるほど。こちらがうなずくと、それにね、と小林さんは続けた。「死のことを考えるより、老後の生のあり方を考えた方がいいんです。今やヒトの人生なんて長い老後なんですから」
そもそも老いとは何か。毛が抜けるとか、シワが寄るとか、老化現象はいろいろあるけれど、老いとは「DNAが壊れること」。加齢と共に徐々にDNAが壊れて、細胞の機能が低下していくのだという。老化は生殖能力の終わりと不可分らしい。
例えば、チンパンジーなどヒトと同じ哺乳類のメスは、閉経後、すぐに死んでしまう、と小林さんは指摘した。「生物学的に言えば、野生動物は閉経後に老化して死にます。ヒトの場合、女性の閉経が50歳前後ですから、それ以後は生物学的には『老後』になります」。そう考えると、日本の平均寿命からすれば、残りの40%超は老後、ということになる。
老後なんて言われると何だか悲しい気分にもなるが、小林さんは「それは大きな間違い」ときっぱり。そして問いかけた。「そもそも、なぜヒトだけに長い老後があると思います?」
そう、この話の核心だ。なぜヒトには老いがあるのだろう。「その方が生物として都合が良かったからです。進化の過程で、より長生きし、老いることができる遺伝子を持つタイプのヒトが生き残り、子孫を増やしているのです」。つまりね、と小林さんの話は続く。
「おばあちゃん、おじいちゃんとも若い親の代わりに子守をしたり、経験知から若者を指導したりする。そういった共同体は統率が取れて効率的だったのです。シニアがいる共同体の方が生産性が上がるので、ヒトの進化には好ましかったのです」
なるほど!と納得しかけて、疑問が浮かんだ。でもその話って、農業や狩猟がメインの時代じゃない今にも通じるの?
小林さんは、それはちょっと違う、と否定した。「ヒトは若い時には私利私欲のために動くことが多いです。その点は野生動物と一緒。でもヒトは年を取るとだんだん利他的になってくる。野心がある若者を、公共性の高いシニアが支える二層構造ができれば、実は社会の効率は上がる。やはりヒトには老後を生きるシニアが重要なのです」
政治も経済も低迷し、今や自慢できるものが少ない日本で、辛うじて誇れるのは世界一の長寿国であること、と小林さん。「まだ働けるのに定年にして、低賃金で再雇用なんてやる気を失わせるシステムを続けてはダメですよね。それより公共意識の高いシニアに意欲を失わせずに生涯現役で活躍してもらう。その方が、日本全体の生産性は高まります」。確かに。アンチエイジングより、そっちの方が大事かも。【川名壮志】
■人物略歴
小林武彦(こばやし・たけひこ)さん
1963年、横浜市生まれ。九州大大学院医学系研究科修了後、米国立衛生研究所、国立遺伝学研究所などを経て現職。日本遺伝学会会長、生物科学学会連合代表などを歴任。日本学術会議会員。近著に「なぜヒトだけが老いるのか」(講談社現代新書)。
ちょうど東京で短歌の新アララギ全国歌会があり、新橋の奈良まほろば館を訪ねました。
ちょうど、京阪奈情報教育出版フェアが開催中で、拝見できました。
光栄にも、わたしの歌集「大和まほろば」も1番の数字がつけられ展示販売されていました。
早稻田大学以来の友人、藤田育男君と。
そして知り合いの綿谷正之さんの墨の本2冊、柳井さんの本。
奈良まほろばソムリエの会の本も。
2008年創業から15年、これだけの奈良ゆかりの本を出版された京阪奈情報教育出版さん、壮観です。
フェアは7月28日までとのこと。どうぞお立ち寄りください。
奈良まほろば館は多くの人が来られていました。わたしは友人と共に、本の展示の前のカウンター席で、そうめんと柿の葉寿司のセットを美味しく頂きました。
24日一日2本、「奈良の相撲」と「後南朝」の講演をされた、奈良まほろばソムリエの会、姫路市在住のやいちさんというペンネームの、池内 力さんからレポートをいただきました。
「奈良まほろば館1階で京阪奈情報教育出版の住田社長さんが本を販売していますが、松森さんの本も並んでいます。」
そして、京阪奈情報教育出版の住田幸一社長からもレポートが届きました。恐縮ですが紹介させて頂きます。
「ご報告が遅くなりましたが、24日より東京新橋の奈良まほろば館にて京阪奈情報教育出版フェア始まりました。
来場者が多くてバタバタしておりましたが、無事スタートしました。」
7月28日(金)まで開催されているそうです。
池内力さん、住田社長、レポートありがとうございます。
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