奈良新聞より
JR奈良駅の総合案内所が4月から人員削減されているそうです。奈良新聞電子版(有料)を紹介します。
奈良市から奈良市観光協会への予算が大きく削減されているようです。
奈良市は財政上の理由からか、観光とか商業への予算をカットしています。
昨年から、正倉院スタンプラリーや奈良まちなかバルの予算もカットされています。
(以下奈良新聞電子版より)
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職員はどこ? DX不評 奈良市総合観光案内所 「せっかく来たのに不親切」
「目隠し」ボードは即撤去、アクリル板に
奈良市が市の玄関口、JR奈良駅そばの「市総合観光案内所」の観光案内業務を1日からタブレットで検索するシステムに変更したところ、「窓口に人がいない」「せっかく観光に来たのに不親切」と来館者から苦情が寄せられていたことが分かった。システム導入に合わせ、職員の姿が見えないよう受付カウンターに白いボードを設置したことも混乱を助長。市はわずか一日でボードを透明のアクリル板に戻した。
「タブレットで検索」システム導入も…
市総合観光案内所は市の観光案内施設(4カ所)の一つで、旧JR奈良駅舎をリニューアルして使用している。
運営は市観光協会に委託し、春や秋の観光シーズンには月5万人以上が来館。レトロな建物内にはカフェもあり、年間を通して外国人観光客の利用も多い。協会職員のほか、英語対応のボランティアガイドも常駐している。
新型コロナ禍が収束してインバウンドを含む観光需要が回復する中、市は館内の混雑緩和等を理由に、観光行事や観光地へのアクセスなど、定型的な観光案内をシステム化。「スムーズな観光案内を図る」として、新たにシステムを構築し、1日から窓口カウンターに計4基のタブレット(1基は車いす利用者対応)を設置した。
職員のいる窓口には白いボードを立て、「来館者が自然にタブレットに目が行くようにした」という。
ところがこの措置が来館者に不評で、隣の外国人専用コーナーに観光客が殺到するなどし、2日正午には白いボードを取り払って透明のアクリルボードに戻した。
市観光戦略課は「システム化は多くの観光案内所で導入されている。ただ、奈良の観光客には高齢者が多いこともあり、観光協会と調整しながら、タブレットのそばに職員を配置するなど、できることを模索したい」と話す。
委託費削減や減員
だが、市は本年度、観光協会への業務委託費を前年度から1600万円以上削減、同案内所の配置職員も4人から2人となり、現場は「余裕がない」のが実情。
観光案内所のシステム化事業は昨年11月の市議会観光文教委員会でも取り上げられ、「極端なDX(デジタルトランスフォーメーション)化で人員削減が進むのは問題。観光案内所に来る人は会話を求めていることが多く、システムでの案内は不親切に映りかねない」(自民党の山本憲宥氏)との声が出ていた。
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