新アララギ 2023年12月号
毎月送られてくる、短歌誌「新アララギ」の12月号です。
表紙には
生ける者つひにも死ぬるものであれば この世なる間は楽しくをあらな
有名な大伴旅人(巻三、349)の歌です。
月刊「新アララギ」には、私はいつもは3首か良くて5首のる程度なのですが、今月はなんと實藤恒子先生の選で8首ものりました。
記念の号となりましたので、思い切って貼り付けておきます。
春日大社では、夏に台風の中、万灯籠が行われ、神職によって祝詞が奏上されました。
・野分突き祈りの詞唱えられ万灯籠は千年続く
本居宣長の菅笠日記の講演を聞いて
・宣長は菅笠日記の大和への旅の記録に短歌を残す
大阪の狭山池を見学し、講演を聞き、狭山池博物館を見学して
・推古帝より千四百年の狭山池治水に灌漑にいまだ現役
※選者の實藤恒子先生の有り難い評
奈良在住で小谷稔氏亡きあと、奈良の歴史を改めて発信し続けている作者である。
推古帝より千四百年の歴史を持つ狭山池が治水や灌漑に今も現役であることの秀逸さを紹介している。
・行基さん重源さん改修されたる大阪の狭山池畔一周歩く
・高さ十五メートルの堤の断面切り取りて博物館に展示されたり
東京で古くからの友人に会いました
・西新宿五十階より見渡して若き日思いつ友と語りぬ
・予備校の机に友と出会いしがその後あまたの友と繋がる
アメリカから国際電話がありました
・フィリピンで戦死の叔父の遺品いまアメリカに発見と国際電話
そしてテーマ詠「祭り」では、もちいどのセンター街の様子です。
弁天祭の神輿を子どもら曳きてゆく商店街に声響かせて
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