保山さん9月上映会 奈良新聞より
奈良県生駒市在住の映像作家、保山耕一さんの作品上映会「映像と音楽で巡る奈良」が10日、奈良市登大路町の奈良公園バスターミナルレクチャーホールで開かれた。第1部では講談師の四代目玉田玉秀斎さんが、かつて奈良町にあった映画館「尾花座」(現在のホテル尾花)を題材とした講談「尾花座ものがたり」を披露した。
芝居小屋を前身とした尾花座は1920(大正9)年に開業。長年、奈良の人々に愛されたが、テレビの普及などにより1979(昭和54)年に閉館した。玉田さんは、映画に未練を残しつつも娘のためにホテルへ転換を決意した元支配人の中野重宏さんの思いや、閉館を惜しむ人たちの熱意で建物解体前に開かれた最後の上映会の様子などを名調子で聞かせた。
会場には中野さんと、ホテル尾花社長で長女の聖子さんも姿をみせ、在りし日の劇場をしのんだ。
第2部は「春日大社中元万燈籠」や「水上池と遠雷」をはじめ、奈良の夏の行事や風景を撮影した保山さんの作品をバイオリンなどの生演奏を交えて上映。約150人の観客は美しい映像を楽しみ、行く夏を惜しんだ。
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