盛夏の談山神社へ 雑賀耕三郎さんの「菅笠日記」連続講演会 第1回目へ。
8月5日、盛夏の多武峰の談山神社へ参拝しました。春や秋は参拝を何度もしていますが、盛夏に参拝は初めてのことです。
参拝する人は少なく静かな境内でした。木々も青々と繁っていて下界より少し涼しく感じました。
というのは、この日、奈良まほろばソムリエ仲間の桜井市の雑賀耕三郎さんの連続講座「菅笠日記」の第1回目だったからです。(良く冷房の効いた談山神社の社務所で宮司さんのあいさつのあと講演会がありました)
行きは明日香村で早い昼食を食べ、新しい村役場の外観も拝見したりして、石舞台から談山神社へとゆっくり車で登りました。
(画像はクリックすると拡大します)
三重県松阪市の町医者であり国文学者の本居宣長は42歳の時、吉野山の桜を見に行く旅を6人で行った様子を「菅笠日記」で書き残しています。
それを原文にしたがって雑賀さんのくわしい解説がありました。
歩いた道、道中での出来事、万葉集などを書き起こし、自分でも短歌を書き込んでいます。
本居宣長は古事記伝などを残しています。
雑賀耕三郎さんが90分間にわたり、松阪から長谷寺、桜井、談山神社、竜在峠、吉野の千股までを講演されました。
「菅笠日記」のいろいろ注釈をくわえられた現代語訳の資料、ご自分で行かれた松阪から談山神社までの道中の写真や資料のたくさんまとめられた講演会資料もいただきました。
第5駐車場にある犬養孝先生の書による石碑もそのひとつということです。
万葉集 巻9-1704、うちたをりたむの山霧しげきかも 細川の瀬に浪のさわげる
(石碑に説明書きがほしいところです。)
講演終了後に、講師の雑賀耕三郎さんを囲んで、京阪奈情報教育出版の住田社長との記念撮影。
この講演会は、あと3回あるそうです。2回目は9月9日(土)、3回目が10月16日(月)、4回目が12月9日(土)。申し込みは談山伝統文化観光協会まで。電話0744-48-0076。参加費は1000円(入山料別途)。おすすめです。
(わたしは予定があっていけませんので、3回分資料を有料で送ってもらうことにしました。4回分揃うと立派な本になると思います。)
参考までに昨年秋、歌友とたずねた竜在峠の様子。ブログ「鹿鳴人のつぶやき」
http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2022/11/post-90f2c8.html
竜在峠近くのもと茶店にあった本居宣長の額。
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