この秋、良弁僧正1250周年ご遠忌がおこなわれますが、良弁僧正の情報が伝えられています。
紙面は、毎日新聞奈良版。
(以下、毎日新聞デジタル 有料電子版より)
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東大寺初代別当、良弁(ろうべん)(689~773年)の遺徳をしのぶ「開山(かいさん)良弁僧正1250年御遠忌法要」が10月14~16日、奈良市の東大寺大仏殿で営まれる。記念行事が9月30日から始まり、秘仏・良弁僧正坐像(ざぞう)(国宝)の特別公開や歌手のMISIAさんによる奉納公演などさまざまな催しがある。【皆木成実】
良弁は東大寺の前身、金鐘寺の僧侶で聖武天皇を支えて東大寺の創建に尽力し、初代別当(寺務統括者)に任命された。
現別当の橋村公英・華厳宗管長を中心に執り行われる法要では期間中、華道池坊の池坊専好・次期家元による献花や、裏千家など三千家の献茶、舞楽などの奉納行事が大仏殿である。参拝者の見学も可能。
また、普段は開山堂に安置され、良弁の命日にあたる12月16日にしか公開されない良弁僧正坐像が10月28日~11月19日、法華堂で特別に公開される(拝観料未定)。法華堂は東大寺が金鐘寺から引き継いだ伽藍(がらん)の一つ。唐に渡って華厳経を学んだ高僧・審祥(しんじょう)を良弁が招いて法華堂で講説(勉強会)を開き、日本で華厳宗の教えが広まっていったとされる。こうした経緯もあり、坐像を特別に配置することにした。
橋村管長は「新型コロナウイルスが落ち着き、法要と記念行事が大々的に行えることは感慨深い」と話している。
法要や記念行事の詳細は東大寺(0742・22・5511)のホームページで。
奉納公演(会場は大仏殿内か前庭、開演はいずれも午後7時)
9月30日 ジャー・パンファン(賈鵬芳)さんの二胡演奏
10月7、8日 MISIAさん公演
10日 日本・ベトナム外交樹立50周年記念「日越祝祭管弦楽団」
14日 反田恭平さん指揮のジャパン・ナショナル・オーケストラ
16日 人間国宝・野村万作さんら野村家3代による狂言
その他関連行事(会場はいずれも東大寺内の施設)
10月1~16日 国宝・執金剛立像特別公開(法華堂)
10月1日~12月21日 「良弁僧正と東大寺」展(東大寺ミュージアム)
10月7日午後1時半 東大寺現代仏教講演会(金鐘ホール)
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(以下は産経新聞電子版より)
秘仏・国宝像を法華堂で特別公開 良弁僧正1250年御遠忌で東大寺
産経新聞7/31(月)20:25
秘仏・国宝像を法華堂で特別公開 良弁僧正1250年御遠忌で東大寺
東大寺(奈良市)は31日、奈良時代に初代別当(住職)となった良弁(ろうべん)僧正(689〜773年)の1250年御遠忌(ごおんき)を記念し、国宝の良弁僧正坐(ざ)像を法華堂で10月28日〜11月19日に特別公開すると発表した。同像は安置している開山堂で毎年、命日の12月16日のみ公開しているが、ゆかりの法華堂に安置し公開するのは初めてという。
良弁僧正坐像は高さ約92センチの木造で平安時代の作。がっしりとした体格に意志の強そうな顔つきで、肖像彫刻の傑作として知られている。
良弁は幼い頃にワシにさらわれてやってきたという伝説が残り、文楽や歌舞伎の題材にもなっている。
義淵(ぎえん)僧正に法相宗を学び、執金剛神(しゅこんごうじん)を祭って修行した後、僧、審祥(しんじょう)から華厳(けごん)教学を学んで東大寺の創建に尽力。法華堂は当時からあり、華厳経が国内で初めて講義されたというゆかりの場所であることから、御遠忌に合わせ坐像を移すことにした。
法華堂では、不空羂索(ふくうけんさく)観音立像(国宝)などを前に僧侶が座る論議台に特別に安置し公開する。さらに11月16日には僧侶らが「華厳経講説法要」を営み、良弁の遺徳をたたえる。
東大寺の橋村公英別当は「良弁僧正坐像を法華堂に移すことで、お堂に出入りしていた生身の僧侶としての良弁さんをしのんでいただきたい」と話す。
また法華堂では10月1〜16日、通常は12月16日のみに公開している執金剛神立像(国宝)が拝観できる(要予約)。大仏殿では10月14〜16日に「東大寺開山良弁僧正千二百五十年御遠忌法要」を盛大に営み、歌手、MISIAさんのコンサート(10月7、8日)などさまざまな奉納公演も予定している。
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東大寺のホームページ https://www.todaiji.or.jp/
良弁僧正1250年ご遠忌のページ https://todaiji.or.jp/pdf/roben1250.pdf
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