佐伯啓思さんの講演会へ
5月28日は一般社団法人 坂口紀代美記念館 主催で、京都大学 人と社会の未来研究院特任教授の佐伯啓思さんの講演会
「日本人のこころの根源へー奈良で考える」がありました。
最初に坂口紀代美さんのご挨拶
今岡春樹・奈良女子大学学長の祝辞
上田清・大和郡山市長の祝辞
理事紹介のあと
佐伯啓思さんのおよそ90分の講演がありました。
このほど、講演会の2時間あまりのYOUTUBEが公開されました。
https://www.youtube.com/watch?v=qJ4TIlamuWg
私のメモ
奈良女子大学附属高校に外部から入学した頃の話。
ニーチェ 理解出来なかった
小林秀雄と岡潔の対談
東大に入ったが68年6月から東大闘争があった
70年、三島由紀夫の割腹自殺
高度成長の一方で失ったもの
ちょうど寅さんの映画、東京と地方の田舎の対比、48本くらいすべて見た
川端康成のノーベル賞受賞、「美しい日本」 そして何故死んだのかわからない自死
イギリスに留学したが、眼に見えない価値観が大切ではないか
日本はどこに向かっているか
川端康成の雪国の冒頭の英語の翻訳文の紹介
日本語は主語がない、主体がない
西欧に対して、日本では我を律する、自分を主張しない
心⇒これの英語翻訳で適当なものがない しいていえばSeoulか
奈良県桜井市出身の保田與重郎についてくわしく紹介された
昭和17年の「万葉集の精神」
短歌は 何かに託す
大伴旅人の短歌
世の中は空しきものと知るときしいよよますます悲しかりけり
大伴家持の世の中を歌った歌もある。
万葉集は大伴家の没落の書という説もある。無常観、
「海行かば 水漬みづく屍かばね
山行かば 草くさ生むす屍
大君おほきみの 辺へにこそ死なめ
かへりみはせじ」
一方藤原氏は天皇家の姻戚となっていく 排除する
明治維新での大久保利通、伊藤博文に対して西郷隆盛
取り残された、日本の精神をもった人たち、復古の精神
京都は 王朝的 華麗、もののあわれ
奈良は 王朝的なものはない、ゆったりと、それなりに、それで良いのではないか。
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講演のあと佐伯さんの本が販売され、サイン会もひらかれました。
写真は、奈良地域デザイン研究所の村内俊雄理事長にいただきました。
高校の同級生同士の坂口さんと佐伯さん。
坂口紀代美さんの作品
一般社団法人 坂口紀代美記念館の理事として、尾田栄章さん、川崎弁護士、村内俊雄さん、山口育彦さんとともに私も紹介されました。
会場には多くの存じ上げてる方もおられました。
また、わたしのブログをいつも読んでいて、この講演会も紹介されてきましたと言って下さる方もおられ、うれしいことでした。
奈良新聞の5月29日の紙面は以下のように伝えています。(画像をクリックすると拡大します)
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