12月10日から、春日大社 若宮国宝展
ことしは、春日若宮おん祭がいつものように開催されます。15日は大宿所祭り、17日は御渡行列です。
奈良国立博物館では、12月10日から、「春日大社 若宮国宝展 祈りの王朝文化」が開かれます。
奈良国立博物館のHPより。
令和4年(2022)10月、春日大社の摂社、若宮神社の本殿(重要文化財)の御ご造ぞう替たいが完了いたします。御造替とは、社殿を造り替え、神宝や調度品などを新調する事業で、古来、20年に一度を式年として行われてきました。本展覧会はこの大事業の完成を記念して開催する特別展です。
春日若宮神は、春日大社本社本殿に祀られる四神の御み子こ神がみとして、長保5年(1003)3月3日巳みの刻こくに誕生したと伝えられています。御名を天あめの押おし雲くも根ねの命みこと、あるいは五ご所しょの王み子こ(五番目の神の意)といい、水徳の神、五ご穀こく豊ほう穣じょうの神、さらには学問の神として広く信仰されてきました。毎年12月に行われる「春日若宮おん祭」は、大和一国を挙げた盛大な祭礼として全国にも知られ、保延2年(1136)の開始以来、およそ900年近い伝統を誇るものです。
本展では、藤原摂関家をはじめ平安貴族が若宮神に奉納した太刀や弓、飾り物など、当時最高峰の技術を集めた工芸品から、壮麗な王朝文化の世界を感じていただき、また古来の祭礼や神事芸能の数々をご紹介いたします。さらに、過去、現在の御造替にかかわる器物や歴史資料を通して、これを支えた人々の熱意と努力の軌跡をふり返ります。本展が、日本文化の奥深さと素晴らしさを再確認していただく機会になればと願っております。
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