法隆寺の焼損壁画 限定公開へ 30日まで
(画像はクリックすると拡大します)
現在、法隆寺では金堂焼損壁画の限定公開をされています。クラウドファンディングをされていますので、1万円以上寄付すると限定公開に招待されます。
申し込んでいましたので、日時を予約して拝観してきました。
定刻前に行くと、あらかじめこの期間中だけの品を見たり、ビデオによる説明などを見ることができました。
定刻には、僧侶や係員の人の案内で10名以下の少人数で、靴の上からカバーをつけたり、手荷物や上着を預けて壁画収蔵庫に入りました。
今まで2回公開されていたそうですが、初めての拝観でした。撮影禁止です。
頂いた冊子に中の様子や、焼損前の写真が載っています。
金堂内陣の焼けた柱などが樹脂で保護されて、以前のように組み立てられています。
1号壁の釈迦浄土図、6号壁の阿弥陀浄土図、9号壁の弥勒浄土図、10号壁の薬師浄土図は幅の広い壁面です。
あとの観音菩薩像や勢至菩薩像、聖観音菩薩像、文殊菩薩像など8面はやや幅が狭い壁です。
合計十二面がそれぞれ焼損前の位置に展示されています。
初めて拝観して感慨深いものがありました。
金堂が焼けたのは、1949年1月26日とのこと。73年前の出来事です。
完全になくなったのではなく、まだこのような形で残っていて拝観できるのは有り難いことです。
保存には、収蔵庫内の温度、湿度、ほこり、などたいへんな苦労があるそうです。
この11月から収蔵庫の外に新しい空調設備が据え付けられ一定の空気がおくられているそうです。
一般公開を将来行いたいが、まだまだ準備のために費用や研究や時間が必要とのことでした。
そのためのクラウドファンディングを現在進めているとのこと。
限定公開はこの11月30日までですが、20日以降はまだ比較的空いていて、今からでも申し込めば拝観は可能とのことです。
申し込み方法やクラウドファンディングの説明は以下に書かれています。⇒https://readyfor.jp/projects/horyujikondo2022_2
収蔵庫前にて。
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