27日、「大地の響き」コンサート 関野ホール
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先日、行基さんのシンポジウムを行われた、奈良国立博物館敷地内の仏教美術資料研究センターの関野ホールにて、「大地の響き」発掘された弥生の響きが甦える、というコンサートが開かれるとのことです。
旧知のピアニストの榊原明子さん、篳篥(ひちりき)奏者の由利龍示さんから案内メールをいただきました。
「コンサート開催まで10日を切りました。
明日は、午前中は奈良文化財研究所にて弦の研究、午後からは有り難いことにコンサートの取材を受ける予定です。
復元琴は、現時点で3面の裁断・加工がほぼ終わり、接着を待っています。
少なくともあと1面は追加予定です。
復元琴制作、作曲・編曲、その他諸々、本番まで休まず走り続けます!
チケットのご購入は、チケットぴあにてお願いできると幸いです。
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2240349&rlsCd=001&lotRlsCd=
どうぞ、よろしくお願いいたします。」
チラシの裏面には出演の皆さんの横顔も載っています。
この仏教美術資料研究センターは、明治時代に建てられた国の重要文化財です。
建物拝見もおすすめです。木造の建物はさぞ良い響きを奏でることと思います。
建物は、明治35年(1902)竣工、同年奈良県物産陳列所として開館し、県下の殖産興業と物産の展示販売をおこなう施設として利用されました。設計者は、建築史学者で当時奈良県技師として古社寺保存修理事業に尽力した関野貞(せきのただし)(1867-1935)です。
木造桟瓦葺(さんがわらぶき)で、小屋組(こやぐみ)や壁などに西洋建築の技術をとりいれつつ、外観は和風を基調としています。正面に唐破風造(からはふづくり)の車寄(くるまよせ)をつけた入母屋造(いりもやづくり)の中央楼(ちゅうおうろう)から、東西に翼部(よくぶ)を延ばし、その先に宝形造(ほうぎょうづくり)の楼(ろう)をおいており、その左右対称の優美な姿は、宇治の平等院鳳凰堂を彷彿させます。細部に割束(わりづか)、蟇股(かえるまた)、虹梁(こうりょう)、舟肘木(ふなひじき)など、飛鳥時代から鎌倉時代にかけての伝統的な建築様式を取り入れる一方、窓にはイスラム風の意匠もみられます。構造・意匠に東西の要素を巧みに取り入れた明治中期を代表する近代和風建築として高く評価されています。
この建物は開館後、奈良県商品陳列所、奈良県商工館と名称を変え、昭和26年(1951)に国に移管されて、昭和27年(1952)から55年(1980)までの間、奈良国立文化財研究所春日野庁舎として利用されました。その後、昭和58年(1983)1月7日に重要文化財の指定を受け、同年奈良国立博物館が管理するところとなりました。現在は、当館の仏教美術資料研究センター(平成元年〈1989〉開館)として活用されています。
なお、平成21年(2009)から23年(2011)にかけ、耐震補強改修工事がおこなわれました。
(奈良国立博物館HPよりの引用)
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