6月28日、井上博道記念館オープン
写真家の井上博道記念館が6月28日、奈良市学園前、中登美ヶ丘にオープンするとの案内をいただきました。
ギャラリーの開館は11時から17時。
休館日は、毎週月曜日、火曜日。年末年始とのことです。
カフェショップも同時間、開かれるとのこと。11時30分から14時30分までダイニングもあるということです。
入館料は無料。
ホームページの案内です⇒http://www.asa-ban.com/contents/
井上博道
昭和6年 兵庫県の日本海側、蟹で有名な香住の禅寺の長男として生まれました。
海と山の間に位置する所で自然と文化の織りなす美しい日本の風景、芸術を表現するようになりました。
以来81歳で他界する迄、60年間カメラと共に生きて参りました。
何処へ行く時も何を見ても、何時も写真一途の人でした。
多くの人々に愛され自身も人、動物、花、昆虫、鳥、生きる物全てを慈しむ人でした。
ただ、被写体を定め、レンズを向けるその時は、別人のように厳しい眼差しであった事も思い出されます。
司馬遼太郎氏を兄のように慕い産経新聞社の写真部で社会を見、大阪芸術大写真学科で教壇に立ち、
定年を待たずに自由な創作活動を始めました。
ライフワークの日本の伝統美と四季の織りなす風景を独自の感性で表現することに注力しました。
2012年10月5日 トンネルの映像を撮っている中、倒れました。
本人はもう居ませんが、5万点以上ものフィルムを残しました。
お元気だった頃、奥様とご一緒におられ、会合などでご一緒でした。
幡井上企画を立ち上げられた頃、「幡」を高く掲げて進んでいかないとね、とおっしゃっていた言葉が印象に残ります。
万葉集の写真集、奈良のあちこちの写真集、司馬遼太郎氏とともに出された初期の写真集など貴重です。
記念館では企画展がひらかれていかれるご様子、楽しみにしております。
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