「祈祷からワクチンへ~疾病との長ーい歴史を振り返る~」
先日NPO法人 奈良まほろばソムリエの会の総会が無事終了しました。そのあと、講演「祈祷からワクチンへ~疾病との長ーい歴史を振り返る~」がありました。
講師は奈良まほろばソムリエの会の会員である、薬剤師である西慶子さん。
勤め先では西洋の薬だけでなく漢方の薬もだされるとのこと。
日本書紀に最初の疫病記録が、崇神天皇5年にでてくるが、疫病は神のたたりと恐れられた。
飛鳥時代を経て、聖武天皇の時、天然痘が大流行した。民の4分の1から3分の1が亡くなった。
古代の医療制度。薬もあった。
澤田瞳子さんの小説「火定」にもフィクションであるが天然痘の薬の発見の場面もあった。
正倉院の薬。東大寺修二会のときのお札の墨の中に薬が含まれている。
現在残る、お祭りなどにも先人の知恵が残されている。
日本に伝わる古くからの漢方も明治に衰退の時期があり、戦後、ようやく学会ができ、保険の適用も受けられるようになった。漢方は、自分のからだ自身を強くするという考え方。
コロナウィルスへのワクチンは、他の病気への対応ということで準備されいたmRNAワクチンがうまく使われたといえる。
まだ幸運な時代にわれわれは生きているといえる。
1時間にわたるお話でしたが、わかりやすくお話いただけました。講師の西慶子さんありがとうございました。
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