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2022年4月29日 (金)

県指定文化財の保存状態の調査報告 奈良まほろばソムリエの会

NPO法人 「奈良まほろばソムリエの会」は県指定文化財の保存状態を県内にわたり調査してきました。
26日に理事長と直接担当した保存継承グループにわたしも同行して、県に調査報告の提案書の提出に行きました。
調査報告はありがたく、早速、活用したいと県ではたいへん評価されました

 

27日付の毎日新聞に早速掲載されています

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県指定文化財の保存状態を調査 奈良ソムリエの会

NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」(豊田敏雄理事長)は26日、県指定文化財の保存状態などを調査した結果を公表した。調査は2020年6月~21年10月、史跡54件▽名勝3件▽天然記念物55件▽有形民俗文化財18件の計130件で実施。会員が目視や関係者へ聞き取りをし、管理状況や説明板の有無などについて調べた。

石室内で崩落が起きていると見られる笛吹神社古墳(葛城市)=奈良まほろばソムリエの会提供。

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葛城市の笛吹神社古墳(史跡)と平群町の宮山塚古墳(同)では、石室内で崩落が起きている可能性が判明。宇陀市の初生(はじょう)寺境内に自生するツルマンリョウ(天然記念物)が10年ほど前から見られなくなっているなど、貴重な植物の存続が危ぶまれる例が3件あった。説明板は10件で設置の確認ができなかった。2件で記載の誤り、3件が読みづらい状態になっていたという。

会のメンバーで調査を担当した久門たつおさんは「文化財を個人が所有している場合、予算の関係などで管理に手が回っていないケースがある」と指摘。結果や課題をまとめた提言書を県に提出し、行政による実態調査や支援を要望した。【塩路佳子】

 

奈良新聞27日付にも大きく紹介されています。

130件の説明板設置、表記や管理状況など 結果まとめ県に提言書

 NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」(豊田敏雄理事長)は26日、県指定文化財に関する調査結果を公表し、提言書を県文化・教育・くらし創造部と文化財保存課に提出した。

 調査の実施期間は2020年6月~21年10月で、対象は史蹟、名勝、天然記念物、有形民俗文化財の4分野144件。実際に調査ができたのは、史蹟54件、名勝3件、天然記念物55件、有形民俗文化財18件で計130件だった。

 現地の説明板設置の有無▷表記や管理の状況▷現地への案内板の設置が適正か―などをチームに分かれて現地を訪問し、目視、関係者からの聞き取り調査をし、写真撮影を行った。活動は全体で36日間、参加者はのべ155人だった。

 130件の調査票それぞれで「当面の課題」と「今後の課題」を記載。緊急性が高い課題として、天然記念物の存続が危ぶまれるため現状調査が必要な場所が3件、古墳の石室内で崩落が起きているため調査が必要な場所が2件、説明板に関して間違いや改善が必要な箇所が20件挙げられた。

 調査結果を受け、同会は県に対し適切な文化財保存のため、早期に調査や対策に取り組むことを求める提言書を提出した。

 豊田理事長は「実際に見てはじめて気が付く部分も多い。文化財保存の意識を高め、前に進んでいけたら」と話した。

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27日奈良テレビのゆうドキッ!!のニュースにも紹介されました。

県の文化・教育・くらし創造部長の舟木 豊さんに提出と説明している様子。

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記者クラブでの説明の様子。右から豊田理事長。久門たつお理事。小倉つき子会員。
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