『復興・陸前高田 ゼロからのまちづくり』
東日本大震災から11年が経ちました。独立行政法人 中小企業基盤整備機構のころ以来、陸前高田市の復興に長らく携わっておられる、現在神戸の流通科学大学商学部准教授の長坂泰之さんから紹介いただいた、『復興・陸前高田 ゼロからのまちづくり』という本です。
長坂泰之さんも多くのページに書かれ、本の編集者の主要メンバーです。
300ページにわたって、前代未聞の復興事業がくわしく書かれています。
またゼロからのまちづくりと掲げられているとおり、コンパクトシティ、中心市街地、まちづくり、まちなか広場、図書館、公園の子ども向けの遊具、高齢者や中高生むけのしかけ、などまちづくりの大きなヒントが込められているように思います。参考にしたいと思います。
鹿島出版会発行。2800円+税。
主要な目次です。上の写真は「うごく七夕まつり」とのことです。
商店街の人々が、津波が来る前から避難を呼びかけ、震災直後から、救援に始まり商店街が必要なのだと仮設商店街づくりに始まり、祭りの復活など町の人々への献身的な活動が描かれています。当初自分の商売の復活よりも町の復活を心がけて、通信も交通もいろいろ不便な中、活動されています。国や県や市、いろいろな組織、人々のつながりや動きが多方面から書かれています。
以前、2015年、一度だけ三陸を訪ねたときの当方のブログです。あのときちょうど中心市街地のかさ上げ工事をされている真っ最中でした。どうなるのだろうと思いましたが、いまかなり復興されたようです。皆さんのご努力にエールを送りたいと思います。
http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-041c.html
とてもそんな生やさしいものではなかったことをこの本を読んで思うことです。長坂泰之さん、今後ともよろしくお願いします。
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長坂泰之さんからコメントいただきました。
「松森理事長。ありがとうございます。官民連携、公民連携はあるべき論としては間違っていませんが小さなまちでは容易くありません。それを皆さんが成し遂げたことが素晴らしいと思っています、」
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