佐藤亜聖氏『中世都市奈良の考古学的研究』
佐藤亜聖氏『中世都市奈良の考古学的研究』という立派な本が出版されたと紹介いただきました。
近鉄奈良駅前の啓林堂書店には並んでいましたので早速手に入れました。最後の1冊とのことでした。
3日後訪問すると西田大栄店長は早速追加注文して3冊入荷しているとのことです。さすがです。
以下に内容説明はくわしく書かれています。佐藤亜聖さんの学位請求論文でとても貴重な本です。
http://repo.nara-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/NA20140101-20150300-0002.pdf?file_id=6743&fbclid=IwAR3hNZygtQ_nxnv0dcCyluiZmbOUBohXj2xqBV0Cs7wkO5deKFPlqqdahV8
目次は以下の通りです。
序章
第Ⅰ部 中世都市奈良の成立
第1章 古代都市平城京における外京の位置づけとその実態
第2章 長岡京遷都後の平城京と中世都市への萌芽
第3章 中世都市奈良の成立
第4章 治承兵火と奈良
第Ⅱ部 中世都市奈良の諸相
第1章 都市空間の変化と機能分化
第2章 中世都市奈良における葬送空間の変遷
第3章 日本中世都市奈良における葬送地と奈良の特質
第4章 遺物から見た元興寺の納骨信仰
第Ⅲ部 中世都市から近世都市へ
第1章 元興寺旧境内主要伽藍域と中世都市奈良の終焉
第2章 都市奈良から見た多聞城と松永政権
第3章 来迎寺墓地墓標と近世的葬送空間の成立
附章1 鎌倉時代末の奈良における産業再編
附章2 大和における瓦質土器擂鉢の編年
終章 日本中世都市における奈良
あとがき
索引
図表目次 図は103枚。
表は12枚。
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A4版 220ページ 吉川弘文館発行 12,000円+税
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佐藤亜聖氏 略歴
1972年 奈良県に生まれる
1999年 奈良大学大学院文学研究科博士前期課程修了
公益財団法人 元興寺文化財研究所 総括研究員を経て
現在 滋賀県立大学人間文化学部教授 博士(文学)
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外京あたりを1M間隔の等高線で描かれているのをみるとなるほど、体感で東にゆっくり登っているのがあらわされて実感します。この図の上にいろいろの角度から調べたことがらがつぎつぎと図示されます。
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そしてこの本の中で、奈良の通史として、再三紹介されている、永島福太郎著、日本歴史叢書『奈良』1963年、吉川弘文館の本ですが、
古書店で手に入れてわが家の書棚につん読しているのを見つけました。
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