飛鳥園と月日星へ
しばらく閉まっていた登大路町の飛鳥園の写真ギャラリーが開店していて、また茶かゆの店も開店していて茶かゆも食べられると聞き、昼休憩に出かけてきました。
ことし飛鳥園さんは創業100周年とのこと、おめでとうございます。
島村利正さんの『奈良飛鳥園』(新潮社)を思い起こします。
入口から右側の小路を歩いて一番奥の以前写真ギャラリーをされていた茅葺きの建物で絵はがきの写真や写真集を販売されています。
写真や写真集を買い求め、ふとレジーで、新薬師寺の香薬師像のA1の大きなカレンダーを見つけました。
戦前香薬師像が盗難を受ける前に、初代の小川晴暘さんの撮影されたガラス乾板の幻の香薬師像ということです。早速買い求めました。
庭園には右の建物などに仏像の写真が展示されています。雨など大丈夫なのか伺うと、金属板の上に写真を焼き付けしてあるので大丈夫とのことでした。
ここには會津八一などがよく泊ったすぐ並びの日吉館(今はありません)から移された會津八一の歌碑が建っています。
《かすがの の よ を さむみ か も さをしか の まち の ちまた を なき わたり ゆく》
服部素空氏のページ
http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/81top.html
によると、
「歌意
春日野の夜が寒いからであろうか、牡鹿が街中を鳴きながら渡っていくようだ。
奈良の常宿・日吉館で、早春の夜の寒い街中を鳴き渡る鹿の声を八一は聞いていた。「奈良の鹿には、特定の寝所あれど、其処には赴かずして、ひとり群を離れて、夜半に市街をさまよふものあるなり。」と自註鹿鳴集で書いている。ひとりさまよう鹿の声を歌う事によって、奈良の夜の静寂と旅先での寂寥感を見事に表現している。1925年(大正14年)3月の作である。」
そして入口の建物1Fのテナント、新しく出来たお粥がたべられる茶漬けバイキング「月日星」という食事処へいきました。有名な料亭、夢窓庵が経営されていると人づてに聞きました。
まず器が運ばれてきます。そして、薄いゴム手袋をして自分でお粥か白ご飯をよそいます。
また奈良漬や香の物なども自由に取って食べるというスタイルです。写真は一膳目です。久しぶりにおかゆを食べました。
二膳目は白いご飯でお茶漬けをいただきました。
味噌汁が変わっていて、麩のなかに出汁入の味噌が入っていて、自由に湯をいれて自分で味噌汁を作ります。
税込み1600円でした。
奈良国立博物館の北、氷室神社の西の並びです。
写真ギャラリーの飛鳥園とお茶漬けバイキング、新しいスポットができました。
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