法輪寺へ
しばらくお参りにいけなかった、斑鳩の法輪寺に行ってきました。
昭和19年に落雷で焼失。再建された三重塔。幸田文さんら全国の支援者による再建活動で有名です。
設計は竹島卓一博士、宮大工西岡常一棟梁のもと昭和50年再建されました。
1761年に再建された金堂です。
會津八一の歌碑。くわんのん の しろき ひたひ に やうらくの かげ うごかして かぜ わたる みゆ
以下、服部素空氏の解説より。
仏の白い額に宝冠より垂れ下がっている瓔珞の影がかすかに動いている。ああ、早春の吹き抜ける風が目に見えるようだ。
「観音が安置される法輪寺講堂を訪れた。小さな寺で訪れる人も少なくのんびりとしている。喧騒の法隆寺より北2キロにあるとは思えな
い。4m弱の巨大な観音は迫力がある。
この歌の素晴らしさは、本来動くはずの無い固定された瓔珞(金属)が動いたとしてそこに微風を見たと歌い上げたところだ。八一の心象が投影された見事な観音の歌である。
大正13年に出版された「南京新唱」では詞書が「法輪寺にて」となっており、十一面観音を読んだか、帝国博物館に法輪寺が出展していた虚空蔵菩薩を読んだのかあいまいなところがある。その間のいきさつについては筆者の随筆、渾齋隨筆・觀音の瓔珞を参照していただきたい。
(歌碑建立は昭和35年11月 法輪寺)
御朱印です。
法輪寺のホームページです⇒https://ikaruga-horinji.or.jp/
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