10月末閉店という、豊住書店へ
最近、東向北商店街の老舗書店、豊住書店が10月末に閉店されるという噂を聞きました。
ほんとうのことかと半信半疑で豊住書店を訪ねました。
欲しかった本3冊とつい見かけた本を見つけましたのでレジーに行って聞きました。
私「閉店されると聞いたのですが、本当ですか?」と尋ねると、
いつも見かけない店の人いわく「閉店せざるを得なくなりました」
私「ご主人はお元気なのでしょう?」
店の人「おふくろが7月に亡くなり、親父もちょっと元気がなくなっていたところ、8月に亡くなりました。親父は85才でした。
そろそろ店を閉めたあとゆっくり隠居しようとしていたのですが、閉店のしごともできませんでした。
で、急に店を閉めるわけにもいきませんので、東京にいるわたしが一時的に帰ってきて、10月末に閉店します」と店の人が言われました。うかがうとご子息とのことです。
たしか今年、私は御主人と親しくお話したばかりです。
当ブログにも書いています。
http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-ed9221.html
そしてhttp://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-429315.html
ともあれ豊住書店が10月末に閉店とはとても残念なことです。
思い起こせば
わたしが知っているだけでも、もちいどのにあった福住書店。三条通りの木原文進堂書店。友楽会館1Fにあった南都書林。びっくりうどんのとなりと東向の奈良大丸2階の駸々堂書店と閉店しました。
いずれもわたしの店のすぐ近くでした。
駸々堂書店が閉店して、小西通りの啓林堂書店がオープンするまでたしか1年ほどとても不便でした。文化の僻地という感じでした。
豊住書店も奈良関係やいろいろ興味深い本をたくさん扱っていました。誰かが「新しい本を扱う本屋さんであったけれど、古本屋のようにいろいろ見つけ出せる本屋であった」と言っていました。
御主人ご夫妻のご冥福をお祈りするとともに、豊住書店への惜別の念、格別のものがあります。
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(追記)10月17日付奈良新聞でも大きく 報じられました。
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