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2021年3月25日 (木)

上野誠先生 毎日新聞、朝日新聞、読売新聞に

上野誠先生は、29年間の奈良大学づとめから、この4月から母校、國學院大學の教授として通われます。

(住まいは引き続き奈良で、奈良大学は名誉教授にご就任とのことです。)

読売新聞、朝日新聞そして22日には毎日新聞に大きく取り上げられています。

以下は毎日新聞より拝借。(画像をクリックすると拡大します)

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研究室でのたこ焼きのお話は何度か伺いましたが、「万葉焼き」に託して29年間を語っておられます。これからも奈良にはお住まいですからお世話になると思いますがよろしくお願いします。

それから、このたび奈良まほろばソムリエの会で刊行した「万葉集 奈良の旅 百首」では、監修はじめいろいろとお世話になりました。

ありがとうございました。御礼申し上げます。

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3月18日の朝日新聞の夕刊を友人から届きました。(画像をクリックすると大きくなります)

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読売新聞です→https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20210317-OYTNT50029/?fbclid=IwAR2dvXTTCh6GuG0AZkNqrqqg5cbvZVP_pqzF5eUlkvoTVWnyHetqIQxc-6Q

以下読売新聞WEBより拝借。

「万葉文化」の風 新天地で
2021/03/17 05:00
上野教授 奈良大を退職
研究室でくつろぐ上野教授。「最終講義ができなかったのも時代を表している」と語る(奈良市の奈良大で)
 万葉集を多角的にわかりやすく解説してきた奈良大(奈良市)の上野誠教授(60)が3月末、29年間、教鞭きょうべんを執った奈良大を退職する。新型コロナウイルス流行の影響でできなかった最終講義の内容や、奈良での思い出などについて聞いた。(関口和哉)

4月から国学院大へ
最終講義 コロナで幻に
 最終講義は1月末に予定されていた。過去50年の万葉研究を鳥瞰ちょうかんするという内容。上野教授は「細分化する研究状況に対応しつつ、歴史学、考古学、民俗学の学知の応用をさらに加速させ、文学から文化領域へと万葉研究を広げる」ことを提案し、著書「万葉文化論」にまとめた。

 この論考を基に、「歌から離れたところに、万葉研究はない」と強調。そのうえで、「国文学の中でも成熟した分野である万葉研究を基点として、文化論を展開してゆかなければならない。そうしないと、国文学は井の中の蛙かわずになり、広がりがない」と述べる予定だった。万葉集にとどまらず、古典そして国文学の将来を説く。

 上野教授は最終講義ができなかったことを「最終講義なんて退職する先生が自分の自慢話をして、学生に偉そうに説教するもの。なくても問題ない」と笑いつつ、「学徒出陣や学園紛争の時代も最終講義どころではなかった。時代時代にいろんな形があり、コロナ禍の時代を生きていることを痛感する機会になった」と語る。内容は3月下旬に刊行予定(非売品)。

 福岡で生まれ育ち、東京で学生時代を送った。古代の都、奈良での暮らしは刺激に満ちたものだったという。飛鳥時代の亀形石造物が見つかった酒船石遺跡(明日香村)や大規模な庭園跡・飛鳥京跡苑池(同)、奈良時代の法華寺阿弥陀あみだ浄土院跡(奈良市)――。数多くの発掘調査現場に足を運んだ。「飛鳥京跡苑池を見て、日本の庭園の源流を知った。万葉の庭園に関する論文が一気に書けた」と振り返る。

 2010年の平城遷都1300年以降に加速した平城宮跡の整備も思い出深いという。朱雀門などの復元に関わる委員会に参加し、「自分の万葉集の知見が、世の中の役に立ったとうれしかった」。

 学生には感心することが多かった。最も印象的だったのは、阪神大震災と東日本大震災のとき。現地に迷惑をかけないよう寝袋を持参してボランティアに向かった男子学生、津波で家財を流された高校生に入学式用の制服を用意した女子学生――。「学生たちが輝いて見えた。細かいところまで行き届いた行動に、ボランティア文化を深く理解しているのだと感動した」

 4月から国学院大(東京)の教授(特別専任)に就く。住まいのある奈良市から通う予定だ。「奈良大は地域に根差した大学として、古代学のメッカでありました。学生たちが、むしろ私を育ててくれた、と言った方がよいかもしれません。これからは東京に奈良の風を直送したい」と話している。

 うえの・まこと 1960年、福岡県出身、国学院大卒、同大学大学院博士課程後期単位取得後退学。92年、奈良大専任講師となり、助教授を経て2004年から現職。「魂の古代学―問いつづける折口信夫」で角川財団学芸賞、「万葉集から古代を読みとく」などで立命館白川静記念東洋文字文化賞、「万葉学者、墓をしまい母を送る」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書は約50冊に上る。

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