松本実穂さん 歌集『黒い光』
走りゆくこの汽車もいま消されをらんボーヌの丘は深き霧のなか
輪郭をもたざる命やはらかく黄にくぐもれりあれは太陽
窓越しに迫りて過ぐるにんげんの阿鼻叫喚の木立はつづく
友人に教えてもらって、歌集『黒い光』を読みました。
2015年パリ同時多発テロ事件・その後、の副題です。
作者の松本実穂さんは17年間余りのフランス在住の折りに出会ったテロ事件を中心に、短歌と写真による歌集『黒い光』を発刊されました。
角川文化振興財団発行。2000円+税。
本の帯です。佐佐木幸綱さんが書かれています。(画像をクリックすると拡大します)
1度目は、辞書をひきながら読みました。
トリコロール、三色の意味から、フランス国旗を表しています。
イマジン、ジョンレノンの歌。
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