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2020年9月 7日 (月)

遠くのハワイ短歌会で取り上げられました、

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ハワイ在住の方たちで短歌は熱心に歌会を開かれ、歌集も作成されているそうです。

短歌の広がりはありがたいもので、はるか遠くのハワイ短歌会の歌評で歌集「大和まほろば」を取り上げていただいたそうです。

筒井みさ子さんという方の歌評です。ブログへの掲載のOKをいただきましたのでアップします。

筒井みさ子さん、編集長様、ハワイ短歌会の皆さまありがとうございました。

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歌集紹介  「大和まほろば」  松森重博 著 

(二〇一九年発行 京阪奈情報教育出版株式会社)      
                             

 

  わが奈良の「もてなし」謳う黄の幟しみじみ見つと旧師のメール

 

  まほろばのソムリエガイドと共に行く黄金田まぶしき山の辺の道

 

  名月にひときわ高く興福寺の塔照らさるるわが町ぞ良き

 

  ロウソクの万の灯ゆるる燈花会の片隅に在りボランティアの汗

 

  無残にも芝生荒れたる奈良公園イノシシ来たりて掘りし跡らし

 

  寒風を突きぬけ走る奈良マラソン友の勇姿に元気湧き出る

 

 

 奈良市で生まれ育ち、東京で学業を終えた後、実家に戻り家業の陶器店を継いだ著者の松森さんは、家業の傍、地元奈良の中心市街地の活性化に力を尽くしてきた実業家である。松森さんが短歌を始めたきっかけには、高校時代の恩師であり、新アララギ、及び、やまと歌壇の選者であった故小谷稔氏との二〇〇九年の再会があった。右に挙げた第一首の「旧師」とは小谷氏のことである。

 

 この第一歌集には二〇〇九年から十年間に詠まれた四九〇余の歌が収められている。美しい奈良の四季を背景にして、筆者の家族や友人、仲間などとのつながり、筆者の地域社会における様々な活動等が、平易で、心にしみる筆致で描かれている。

 

 「まほろば」とは「よきところ」という意味だが、この歌集は松森さんの大和賛歌なのである。読者は、本書を読み進むうちに、筆者の郷土に対する静かであるが、強い想いに深く心を打たれることであろう。   
                                         
筒井みさ子

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アマゾンで購入できるそうです。→

 

 

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コメント

読み進むうち、作者のお人柄が彷彿としてきて、温かい気持ちになりました。筒井さんの歌評は、上手くまとめられていますね。

ハワイアロハさん。コメントありがとうございます。
筒井さん、皆様によろしくお伝えください。

初めて知った言葉、「顔晴る」(がんばる)は松森さんにピッタリの言葉で私の大好きな言葉 です。
大学は東京に出られ卒業後ふるさと奈良へ戻られ常に「奈良の未来」を考え続けられ た。
まず老舗の家業、町おこし、商店街、等など色々手掛けその全てを成功させた!
家族、恩師、先輩、後輩に恵まれたのは当人の努力はもちろんやはり人徳でしょう。
それらの
成功がスッポリと「大和まほろば」に順序よく収められている。
日本の歌「ふるさと」そのま
まです!この歌集を私は毎日これからも読み続けたい!
三浦三枝(ハワイ短歌会メンバー)

三浦三江さん。
コメントありがとうございます。
過分なお言葉いただき、とてもうれしく思います。

顔晴るがぴったりとか、
成功がスッポリと順序よくおさめられているとか、
毎日これからも読み続けたいとか。

思ってもみない言葉の数々です。
ありがとうございました。
ハワイ短歌会のみなさま、お元気にお過ごしください。

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