『万葉学者、墓をしまい母を送る』から。
友人が上野先生の書かれた文から、朝日新聞の鷲田清一さんの折々のことばが書かれて載っていると教えてくれました。
敬老の日の朝日新聞です。引用させていただきます。
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ネットワークの構築と維持をするためのお金と時間のコストを、父母の時代まではかけていたのだ。 (上野誠)
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助けあわずには生きてゆけない時代は、冠婚葬祭の手伝いや付届(つけとど)けをこまめにすることで地縁を厚く保った。が、それは重荷でもあった。そこから保育所や介護施設、葬儀社や仕出(しだ)し屋へのいのちの世話の「外注」が始まった。この先、私たちは金と時間をどこに注ぐのかと、万葉学者は問う。『万葉学者、墓をしまい母を送る』から。
連載 折々のことば:1941 鷲田清一 朝日新聞9月21日より引用
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