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「かぎろひ歴史探訪」ウォークの秋の案内です。9月開始とのことです。もう1ヶ月ほどで9月となりました。
ことしは特に月日の移ろいの感覚が、コロナのせいか普通の年とちょっと違うような気がします。
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①当麻道を行く 9月10日(木)
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② 牟佐の里を訪ねて 9月24日(木)
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③古代豪族平群氏の息吹を求めて 10月8日(木)
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④女人祈りの寺、室生寺へ 10月18日(日)
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⑤橿原、竹田荘跡を歩く 10月29日(木)
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⑥松尾寺から法隆寺へ 11月12日(木)
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⑦旧参道で壷阪寺へ 11月22日(日)
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⑧悲運の早良親王、八島陵から北浦定政墓所 12月3日(木)
くわしくは下記のページをご覧下さい。→☆
(棋王戦予選棋譜から拝借)
小学校から中学の頃、将棋に夢中になっていた時期がありました。近頃、藤井棋王の登場で再び将棋人気が沸騰していてわたしも少し将棋に眼を向けています。陶器の町の瀬戸市出身、3年まえ中学生で4段でプロ入り。名古屋の附属高校に入学してもう3年生。先日17才の最後に棋王になりました。
YOUTUBEで対局が流れたり、かつて新聞などで棋譜を見ていた頃とは隔世の感です。そして藤井棋王の指し手が素晴らしい。
AIによる将棋の台頭が言われていて、将棋解説でもAIはこのように言っていますがという解説も出てきています。
それをもしのぐ手を繰り出す藤井棋王に皆驚嘆し、たいへんな人気です。
かつて羽生九段が小学生の時テレビで子ども名人戦とかで登場したときも驚きましたが、わたしにとってそれ以来の注目の人の登場でしょうか。
近頃、父や叔父や弟と対戦した幼いときのことを思い出します。将棋もしかりいろいろな経験、あと囲碁も麻雀などもいろいろ生半可にかじっただけですが、いろいろな経験は無駄ではなかった気がします。
「この度 新型コロナウイルス 感染症 被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
新型コロナウイルス感染症拡大予防に伴い、2020年の8月5日から14日までの10日間、全10会場での開催は断念することにいたしました。
しかし、 第22回のなら燈花会は今まで灯し続けてきた火を絶やさないために、新しい形で開催いたします。
今年だけの特別な場所にて無観客で行い、その風景をネットで映像配信
「#おうちで燈花会」企画
今回の判断に対しては苦渋の決断ではございますが、何卒ご理解承りますよう心よりお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 なら燈花会の会」
ことしは、コロナ禍のため、なら燈花会は#おうちで燈花会をしませんか、ということです。
いつもの年のように、奈良公園一帯での燈花会は行われません。
くわしくは、燈花会のHPをご覧下さい。→https://www.toukae.jp/
いま桜井市の聖林寺の十一面観音像の「天平の美仏」という本(2300円+税)が販売されています。ことし東京国立博物館への出品が来年に延期され、観音堂の耐震大改修も来年に延期されたようです。いま観音堂で十一面観音像を拝観できます。
そして観音堂の改修のための浄財を受け付けておられます
本は飛鳥園の企画制作です。
會津八一に導かれて飛鳥園を創業された小川晴暘氏のモノクロの名作も載っています。
また西山厚先生、岩井共二氏、小川光三氏の文も載っています。
啓林堂書店のよもやーろの動画による説明です→☆
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また、先日の毎日新聞奈良版、やまと百寺参りに奈良まほろばソムリエの会の道崎美幸さんの書かれた記事が載っていました。
聖林寺(桜井市)
同行二人のミニ遍路道
いつかはチャレンジしたい四国八十八箇所巡礼ですが、現実には時間や体力もないという方が多いのではないでしょうか。そこでお勧めしたいのが、ミニお遍路です。国宝十一面観音で広く知られる聖林寺の裏山に、大正期に設けられた写し霊場があります。戦後忘れ去られ荒廃が進んでいましたが、平成に入り再発見され、地元民により復元整備されました。
巡拝コースは、山門から北へ約300メートルの旧聖林寺橋から始まります。細い山道沿いに各札所のご本尊が安置されており、穏やかな表情に気持ちもなごみます。適度なアップダウン、谷を流れる小川、鳥のさえずりを聴きながら山道を登りきると、桜井市内を一望できる絶景ポイントが待っています。一息ついたあとは尾根に沿った坂道を下りて大師堂で結願、八十八箇所巡礼と同じご利益が得られるとされています。
1周約1時間のミニ巡礼のあとは是非、十一面観音様にお詣りください。令和3年開催予定の東京国立博物館の特別展出展を控えて、お立ちになる蓮台の蓮弁が全て取り外され、隠れていた蓮台の文様も拝観できる貴重なタイミングです。
(奈良まほろばソムリエの会会員 道﨑美幸)
(宗派)真言宗室生派
(住所)桜井市下692
(電話)0744ー43ー0005
(拝観)9:00〜16:30 八十八箇所入山受付は15:00まで
(拝観料)400円 ※11月のみ500円 →入らない場合は(拝観料)400円
(駐車場)有(有料)
遍路道の頂上付近からの眺め
コロナ禍ではやりだしたのがオンライン会議でありオンライン講義です。ZOOMというソフトでわたしもときどき参加できるようになりました。
コロナ禍によるプラス面です。オンライン講義も有料が普通になってきました。
奈良好きが高じて東京から奈良に来られ、すっかり有名な生駒あさみさんからの紹介です。
「8月3日(不比等命日)に平安時代の摂関家藤原氏の先祖である藤原不比等という存在と、不比等ときたまちの関わりについてを前川先生にお話頂きますーーー!!!
平安時代の奈良きたまちのこと、皆さん知ろう!というわけできたまちの皆様、ぜひご参加ください。オンライン講座です!
今夏、逝去から1300年を迎える藤原不比等。不比等は遺言により佐保山「椎岡(ならおか)」に火葬され葬られました。現在、鴻池の南に藤原不比等の墓と伝わる東西淡海公墓があります。そのふもとに広がる奈良きたまち.....」とのことです。
8月3日(月)19時から20時30分
講師は奈良女子大教授の前川佳代先生
税込 1,600円
詳しくは、申し込みのHPをご覧ください→☆
(写真は鴻池の藤原不比等顕彰碑)hpより拝借
新聞書評で、目にとまりました。
奈良の大仏建立で苦労した庶民を描いた力作『国銅』をかつて読んだ帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい、1947年1月22日 - )さんは小説家であり精神科医師です。この4月『老活の愉しみ 心と身体を100歳まで活躍させる』(朝日新書、810円+税)を出版したとのことです。
早速読みましたので紹介します。
よく近頃「終活」という言葉を聞きますが、筆者は「終活」は死んでからのこと、そうではなく「老活」が大事だということです。
いわば還暦以降の過ごし方を語っています。
それは、脳も筋肉も使わなければいけない、使えばさらに脳も筋肉も鍛えられるといいます。
よく高齢者が精神的な不満をいうが、そうではなく、身を忙しくして直すというわけです。
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はじめに 老活とは
第1章、超高齢社会と医療費
第2章、精神的不調は身を忙しくいて治す
第3章、筋肉こそが日本を救う
筋肉には4つの働き、1,動くために力を出す、2,体温の保持、3,血液を送り込むポンプの役割、4、衝撃から内臓を保護する
筋肉を鍛えることの大切さ。
第4章、この世で大切なのは歯
口腔が衰えると老化は進む
第5章、眠るために生きている人になるな
第6章、脳は鍛えないと退化する
脳の若さと人のつながり
1,所属グループが多いこと、2,外出の多さ、3、人生に張りがあると、若さが持続する
第7章 食がすべての土台
第8章、酒は百薬の長にあらず
第9章、タバコは命取り
第10章、笑いが人を若くする
第11章、痛いのは痛い、痒みは掻くな
第12章、ヘルス・リテラシー(健康についての正しい知識とその応用力)
第13章、入浴とふさわしい住まいの工夫
第14章、人とのつながりは命綱
第15章、認知症になっても生きつくそう
おわりに、人生百年時代に向けて
参考。毎日新聞デジタル有料版より。 画像をクリックすると拡大します。
7月16日、参院予算委員会の閉会中審査で答弁した参考人の児玉龍彦・東京大名誉教授が注目されています。
(写真はご本人提供の毎日新聞から拝借)
プロフィール
児玉 龍彦(こだま たつひこ)1953年(昭和28年)東京都生まれ。77年、東京大学医学部卒。東大先端科学技術研究センター名誉教授。専門は、分子生物学、内科学。現在、同センターでがん・代謝プロジェクトのリーダーを務める。著書に「内部被曝の真実」など。
以前に児玉龍彦教授に直接インタビューした友人のMさんから6月30日付の毎日新聞の記事を紹介いただきました。
なるほどと思いますので以下紹介します。
日本の対策「失敗」
第2波へ検査拡充せよ。
コロナの実態把握訴え
健康診断の活用提案
児玉龍彦教授の毎日新聞の記事→☆
あるいは
https://globalethics.wordpress.com/2020/07/01/%e5%85%90%e7%8e%89%e9%be%8d%e5%bd%a6%e6%9d%b1%e5%a4%a7%e5%90%8d%e8%aa%89%e6%95%99%e6%8e%88%e3%80%80%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e5%af%be%e7%ad%96%e3%80%8c%e5%a4%b1%e6%95%97%e3%80%8d%e3%80%80%e7%ac%ac/
奈良国立博物館では、開催がコロナ禍のため遅れていましたが、「正倉院宝物、再現宝物に見る天平の技」の特別展が始まりましたので行ってきました。9月6日まで。
正倉院宝物とは、奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた約9000件におよぶ宝物です。聖武天皇ゆかりの品をはじめ、その多くが奈良時代の作で、調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、文房具、仏具、文書、染織品など、多彩な内容をもちます。中には、西域や唐からもたらされた、国際色豊かな品々も含まれます。
正倉院宝物の本格的な模造製作は、明治時代に奈良で開催された博覧会を機に始まりました。当初、模造製作は修理と一体の事業として取り組まれ、昭和47年(1972)からは、宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点をおいた模造製作がおこなわれるようになります。以来、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と、最新の調査・研究成果との融合により、芸術性・学術性の高い優れた作品が数多く生み出されてきました。
本展は、これまでに製作された数百点におよぶ正倉院宝物の再現模造作品の中から、選りすぐりの逸品を一堂に公開するものです。再現された天平の美と技に触れていただくとともに、日本の伝統技術を継承することの意義も感じていただけますと幸いです。
今まで単に模造と言われて違和感がありましたが、「再現模造」という新しい言葉で表現されるようになり、美術品として表現されていると思います。
今まで正倉院展で実物を見たことがある宝物が明治から平成までの間の人間国宝や素晴らしい技術をもった方によって、再現されています。
第一章 楽器・伎楽
第二章、仏具・箱と几・儀式具
第三章、染織
第四章、鏡・調度・装身具
第五章、刀・武具
第六章、筆墨
に分けられ128点が展示されていました。
螺鈿紫檀五絃琵琶など再現工程がくわしく映像でも見ることが出来ました。存じている奈良の坂本曲齋(三代)さん、北村昭斎さんらの手によるものです。
筆で書かれた巻物などが便利堂によりコロタイプ印刷で再現されている様子がビデオでも放映されていました。コロタイプ印刷はなかなか素晴らしいということがよくわかりました。
上皇、上皇后による、染織への貢献も紹介されていました。蚕や染める植物など。
刀の作る工程、漆の工程なども紹介されていて、とても手の込んだものあることがわかりました。
ラスター彩で有名な陶芸家、加藤卓男さんの陶器の再現。
明治の名匠の森川杜園、吉田包春らの再現模造も素晴らしいものでした。
明治時代の奈良博覧会社の刀子など・・・・。
また、手描きでかつての絵の再現も素晴らしい技術であり根気がいるものだと思いました。
正倉院の建物の組みあげられる工程もビデオで上映されていました。
平日の午後でしたが、コロナ対策もきちんされていて、見る人のほど良い人数でした。
特別展のHPです→https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2020toku/homotsu/homotsu_index.html
同じチケットでなら仏像館も見ることが出来ました。
8月16日まで、奈良市中心市街地では、なら地酒店めぐりというイベントが開かれています。
日頃、奈良のまちを歩き・食べ・飲み歩きされているH女史が中心になられて立ち上げられたそうです。
参加のお店は12店舗は 目印などを以下にメモします
銀河食堂 JR奈良駅を西へ5分あまり、三条宮前新町通り 串カツなどの人気店 鹿鳴人のブログ→☆
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のんき、 近鉄奈良駅近くの高天(たかま)交差点の北西かど50メートル西へ 焼き鳥など
ほおずき、 近鉄奈良駅近くの高天交差点の南西かど近鉄高天ビル地下1階 和を中心にいろいろ豊富
Plus 同じ高天ビル地下1階
MIO、 同じ高天ビル地下1階
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うまっしゅ、 東向き通り 奈良の地酒30蔵元とりそろえ 昼間3時から
Yu Ru Ri 、 東向き通り イタリアン。 お好み焼きおかるの2F
青天、 東向き通り 奈良で一番、麻婆豆腐がおいしい店
kuriya、 東向き通り 日本酒もワインも
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亜耶、 小西中通り(命名 鹿鳴人) アルテ館2F(以前は、近鉄高天地下1階にあった)
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拓、 もちいどのセンター街
なら泉勇斎、 もちいどのセンター街の南の端を東へホテル尾花方向へ50m 奈良の地酒がとにかく多い立ち飲みの店
2月のコロナ禍以降初めての遠出です。
機会があって、山陰地方に行きました。
集中豪雨の梅雨の時期ながら、梅雨前線の北にあるため幸い晴れでした。
久しぶりに安来市の足立美術館を見学しました。
美術品は変わらずたくさんあり、横山大観など立派な作品が展示されていました。
有名な庭は写真OKですので、何枚も撮りました。遠くに滝が見えましたが、人工的に作られたということです。
周りの山や景色を借景に庭園コンテストで17年連続ナンバーワンとのことです。
この4月には北大路魯山人の記念館がオープンしていました。
書や陶器が多数展示されていました。
自分へのおみやげは横山大観の「乾坤輝く」の扇子です。
足立美術館のHPです→https://www.adachi-museum.or.jp/
毎月、奈良新聞で楽しみにしている川嶌一穂さんの美ビット見て歩きは、東京国立博物館の特別展「きもの KIMONO」5ヶ月ぶりの感動というタイトルです。2月以来久しぶりの展覧会は事前予約制などいろいろコロナへの対策をこらしつつ、再開されたとのことです。
奈良県立美術館からも展示品の出品があったとのこと。奈良県立美術館でも7月25日から9月22日まで、「みやびの色と意匠ー公家服飾から見る日本美」という特別展が行われます。
美ビット見て歩き 私の美術ノート *85 川嶌一穂
東京国立博物館特別展「きもの KIMONO」
写真 重要文化財「小袖 黒綸子地波鴛鴦模様(くろりんずじなみおしどりもよう)」江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵(特別展「着物 KIMONO」提供)
今年2月、日本橋高島屋の「=風=小品展」に行ったのが最後だった。その翌週、東博の、日本書紀成立1300年特別展「出雲と大和」に行く友人との約束を、怖がりの私から言って取りやめた。それも政府の要請で2月26日に予定より早く閉幕し、見る機会を失ってしまった。
安倍首相が移動自粛の全面的解除を発表した6月18日以降、美術館再開の情報を探した。すると、4月から6月にかけて開催の予定だった東博の特別展「きもの」が、6月30日からに変わっている。行きたい!
事前に名前、住所、電話番号を記入して、入場の日と時間を指定した「日時指定券」を、スマホやインターネットで予約しておく。クラスターが発生した場合に必要なのだろう。
マスクの着用が求められ、体温チェックのカメラの前を通って入り、会場入り口で手のアルコール消毒をする。スタッフも全員マスク着用。それでも5か月ぶりの実物を見る美術展は、素直に嬉しかった。
本展は、後白河法皇が鎌倉の鶴岡八幡宮に奉納したと伝えられる表着(うわぎ)で幕が開く。鳳凰模様の色彩もよく残っている。これだけ高温多湿のわが国で、800年も守り継がれてきた貴重な神服だ。
その400年ほど後の桃山・慶長期の小袖は、色が多彩に、デザインは大胆に、技法も洗練されて、一気に会場が華やかになる。屏風の中で、庶民が飛びきりお洒落な着物を着ている。長く続いた戦乱の戦費がすべて衣装代に代わったかのような着道楽ぶりだ。
写真は、17世紀後半の寛文(かんぶん)年間に流行した、動きのある模様が特徴の寛文小袖。黒地に、刺繍のオシドリや絞りの大波、豪華な金糸の波頭がとても斬新で、かつ下品ではない。
展示はその後も時代に沿ったデザインの変遷を丁寧に追って、驚くような今風のキモノに引き継がれる。奈良県立美術館からも素晴らしい帯と着物が出ていた。
海外の浮世絵の里帰り展に行くと、初刷りに近い作品が並んでいて、何故こんな素晴らしいものを手放してしまったのかとため息が出る。幕末から明治初期と、敗戦後の二度にわたる大変革期を経験したとは言え、結局は当たり前すぎて日本人がその価値に気づいていなかったのだ。
東大のキャンベル先生が買い始めてから高値になったと言われる江戸の木版絵入り本や、昭和の着物で同じことが起きていないだろうか?たいてい「もう職人さんもいないので、今はこんないいものは作れません」とアンティーク着物の店の人は言う。
昭和の女子なら覚えている、着物を着るときの特別な心の華やぎ。もっと着物を着て、何とか若い人に繋げて行きたい。着物は、芭蕉の句をもじって言えば「さまざまのこと思い出す着物かな」なのである。
何年も前からこれだけの作品を展示する準備をし、会期と観覧の手順の変更のためにどれだけの努力をされたか計り知れない。感謝します。
=次回は8月14日付(第2金曜日掲載)=
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かわしま・かずほ
元大阪芸術大学短期大学部教授。
メモ
東京国立博物館平成館 東京都台東区上野公園13−9。JR上野駅公園口より徒歩10分。電話03(5777)8600。展覧会公式サイトhttps://kimonoten2020.exhibit.jp/ 会期は、6月30日(火)〜8月23日(日)。展示替えあり。月曜日休館(8月10日開館、11日閉館)。事前予約制(日時指定券のオンライン予約が必要)。
奈良・高畑町のCAFE ZUCCUは以前から行きたいと思っていたお店です。奈良に若いご夫妻で移ってこられて始められたと聞いています。
すぐそばに会社がある尾田栄章会長さんのお誘いで、こちらで昼間の会合があり初めて食事をすることができました。
市内循環バス、破石(わりいし)のバス停から新薬師寺方向へ旧道を歩いて50mくらいでしょうか。
今月のパスタ、サンドイッチ、ハヤシライスの3品をそれぞれが選びました。
まず冷たいスープと温野菜サラダです。
わたしはパスタをいただきました。オイシイ!
ひとりはサンドウィッチを。
そしてひとりはハヤシライスを。
さらにコーヒーなどソフトドリンクがついて1200円です。
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そのあと別にデザート、ケーキの中から、白桃のケーキを皆でおいしくいただきました。
ケーキの台の上に白桃をスライスされています。
店内は、和風の古い民家をうまくリフォームされて落ち着いた雰囲気です。
入口には自転車と小さなオルガン。
本棚にはいろいろな本がならんでいました。自由に読めるようです。
中庭にはバナナの木でしょうか。
ほんとうに落ち着いた時間が流れていました。おすすめのお店です。
木曜日定休。電話0742-87-2334。
名刺にはズック靴の足跡が描かれていました。
くわしくはZUCCUのHPをご覧下さい→https://cafe-zuccu.crayonsite.com/
平城宮跡資料館にて2020年 平城宮跡資料館ミニ展示「古代のいのり -疫病退散!」 が行われていると聞いて見て来ました。(19日までの予定)撮影は可、フラッシュ撮影は不可。
現在、私たちは新型コロナウイルス感染症という目に見えないウイルスと闘っていますが、奈良時代の人々も天然痘とみられる疫病と闘っていました。発掘調査によれば、古代の人々はこの大災禍に、まじないや人形、土馬などを用いて立ち向かったことが明らかになっています。また、現代にも通じるような汚染された食器をまとめて捨てた状況も確認されています。本展示では、古代の人々の疫病対策について、最新の成果をもとに出土資料とパネルでご紹介します。
※参考資料「コラム作寶樓 古代都市平城京の疫病対策」もご覧ください。
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2020/05/20200515.html
【出 品】
平城宮・京出土資料ほか約50点
【会 場】
平城宮跡資料館 企画展示室
【会 期】
2020年6月16日(火)~ 2020年7月19日(日)予定
※会期は延長となる可能性があります
【開館時間】
9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
入館料:無料
このほど、『新アララギ』七月号にわたしの昨年10月に出版した歌集『大和まほろば』の歌集評が有り難くも掲載されました。
書いていただいた方は千葉の新アララギの歌人、岩崎 勝さんです。
昨年秋の明日香特別歌会にもご参加だったようですが、お互い面識はありませんでした。
しかしながら、とてもよく読み込んでいただき、また過分に書いていただいています。
どうもありがとうございました。いささか面はゆいのですが、紹介します。
画像をクリックすると拡大します。
それからPRですが、歌集『大和まほろば』は、近鉄奈良駅そばの啓林堂書店でも今も良い場所に(奈良の本のコーナーに平積みされて)販売いただいています。
また京阪奈情報教育出版のHP、http://www.narahon.com/からも購入できます。
アマゾンでも注文できるようですが、日にちがかかるとのことです。
これは奈良の応援歌だ
上野 誠
大和の人は、「まほろば」という言葉をこよなく愛す。
「ま」は、ほんとうに、「ほ」は秀でたものをいう言葉だ。「ろ」と「ば」は、難しいが、接尾辞の一つで、ひとつの場所を表すとみてよい。だから、「まほろば」とは、国や地域のなかでも、よいところだ、という意味になるのである。したがって、本歌集は、大和人、奈良人である松森さんが、大和のよきところを歌った歌集ということになろう。
松森さんは、奈良の素封家の家に育ち、家業を発展させた実業家であるが、その活動は、常に十年後、二十年後の奈良を見つめて、にぎわいをどう作るのか、というところにあった。
その松森さんが、歌集を出すという。私は、新聞紙上で松森さんの短歌を読んでいたから驚かなかったが、ゲラを見て、胸が熱くなった。オール大和、大和応援歌なのだ。しかし、声高に語らないところが松森流だと思う。(序文より一部抜粋)
B6判230頁、上製本、カラーカバー
定価[本体価格1,500円+税]
7月2日朝、毎日新聞を見ると、毎週奈良まほろばソムリエの会のメンバーが書いている、「やまと百寺参り」は喜光寺でした。
友人の増田優子さんがくわしく書かれています。
喜光寺(奈良市)
「いろは歌」で写経勧進
菅原の里にたたずむ喜光寺(古くは菅原寺)は721(養老5)年、行基によって創建されました。
1990(平成2)年に、本山・薬師寺の故高田好胤(こういん)管長の命で着任した山田法胤(ほういん)住職が寺の復興のために考案したのが「いろは写経」でした。
「いろは歌」は『涅槃経』(ねはんぎょう)をもとにした替え歌です。訳すと「美しい色の花もいずれは散ってしまう。誰か永遠である者はいるだろうか。欲望という深い迷いの山を今日越えて。浅はかな夢に迷わず酔いには浸(ひた)るまい」。変化するものの世界に執着する心を超え、今日を懸命に生きていきましょう、という教えだそうです。
この歌を中心とした二百文字たらずの「いろは写経」は、今年から新たに「ぬり絵」でもできることになりました。(郵送も可。詳しくは喜光寺まで)
5月末に、本尊の阿弥陀如来坐像(平安時代後期・重要文化財)の保存修理が完成。引き続き、光背・台座の修理が行われています。また、来年創建1300年記念事業として「佛舎利殿」が建立される予定です。
今、気品のあるハスの花が美しく咲いています。午前中に花はひらき、午後にはとじるので、朝がオススメです。
(奈良まほろばソムリエの会会員 増田優子)
早速、朝から平城宮跡に続いて、喜光寺をお参りしてきました。試みの大仏殿と言われる本堂。
境内のあちこちに蓮の鉢が並べられています。
旧知の写真家の方にお会いしたり多くの方が写真を撮っておられました。
ちょうどこの日は、行基さんの日でコロナ禍のため3ヶ月ぶりという法要が行われていました。
はじめて、いろは写経に挑戦してみました。
山田法胤住職、小林澤應副住職にもご挨拶できました。
まだまだこれから蓮の花が美しく咲くようです。蓮は朝のうちがおすすめです。
いただいたコロナウィルス疫病退散の御朱印です。
6月1日から、ホテルサンルート奈良から旧映画館の名前を使った、「ホテル尾花」という名前にリブランドされた、ホテル尾花です。
奈良県民限定プランで1泊(ひとり8000円が半額の4000円)してきました。
おすすめです。
中野聖子社長さま、会長ご夫妻さまありがとうございました。
早朝4時半頃の興福寺五重塔。(部屋から)
コロナ禍ゆえ、ビュッフェではなく一人分ずつ運ばれてきたたっぷりの朝食つき。おなかがいっぱいになりました。飲み物はドリンクスタンドでフリーでした。
ホテル尾花、奈良県民限定プラン
【朝食付】奈良県民限定 ホテル尾花「顔見世」プラン ホテル尾花(旧サンルート奈良)
食事:
チェックイン
15:00~
チェックアウト
~11:00
[ プラン内容 ]
かつて皆様に愛された映画館尾花座の名前が復活し
2020年6月1日よりホテルの新たな歴史がスタートいたします。
かつてのように県民の皆様に広くご愛顧いただけますよう県民限定プランをご用意いたしました。
普段の日のリフレッシュ、ご家族の里帰り、ご友人の来寧と様々な場面でお気軽にご利用ください。
小学生以下のお子様は宿泊無料!!
ご利用人数に含めてご予約ください
※ご利用について※
・宿泊者のどなたか1名が奈良県在住もしくは奈良県出身
または予約者が奈良県在住でもOKです
※チェックインの際にご提示いただく物も不要です
ということは県外の方が奈良県民のわたしにご連絡いただき、奈良県民のわたしが予約をすれば割引してもらえるということになります!!
ホテル尾花のHPです。→https://obana.nara.jp/
朝6時の興福寺南円堂の鐘の音が聞こえました。そして東大寺二月堂を参拝してきました。
(追記)
毎日新聞やまと歌壇(7月30日)の第1席に掲載されました。
奈良のわれ奈良のホテルに宿泊しカメラ片手に二月堂まで
横山季由先生の評、松森詠は、コロナ禍の観光業を思い遣ってか「奈良のわれ奈良のホテルに宿泊し」と詠む。「二月堂」が効果的で、下句もとても良い。
日頃好評の「やまとの季節七十二候」が60分のNHKの番組(総合テレビ)で流れるとのこと、全国放送ですからビデオを予約してご覧下さい。おすすめです。
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チャンネル
[総合]
2020年7月4日(土) 午前2:30~午前3:30(60分)
ジャンル
ドキュメンタリー/教養>自然・動物・環境
番組内容
奈良在住の映像作家・保山耕一さんが撮影した映像と、ピアニスト・川上ミネさんが「百年ピアノ」で奏でるオリジナル曲。響きあう音と光で、めぐりゆく季節を感じる映像詩。
出演者ほか
【ピアノ】川上ミネ
楽曲
「やまとの季節七十二候」
(川上ミネ)川上ミネ
「AVE MARIS STELLA」
(川上ミネ)
詳細
奈良女子大学・奈良県立桜井高校・奈良ホテル…県内各地で大切にされてきた「百年ピアノ」が、時空を超え、こころに響く音色を紡ぎだしてくれます。晩秋・冬から、春をへて、初夏にいたるまで…ゆっくりと、うつりゆく季節の流れに身をひたしてみてください。奈良県域放送「ならナビ」の人気コーナーをまとめてお届けします。【BS4K「やまとの季節 二十四節気」(月)後10:45~ (木)後3:55~ 7月放送開始 】
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