『廃寺のみ仏たちは、今 奈良県東部編』
(表紙は山添村、薬音寺木造仏像群)
出版するという話を伺っていた、奈良まほろばソムリエの会の小倉つき子さんの『廃寺のみ仏たちは、今 奈良県東部編』が奈良・小西通りの
啓林堂奈良店に入荷していましたので早速買い求めました。京阪奈新書、950円+税。
はじめに、以下のように書かれています。
「所属している「NPO法人・奈良まほろばソムリエの会」の保存継承グループが2017年から行っていた、奈良県指定の仏像や建造物などの現状調査に参加していました。特に仏像に関心を寄せながらまわっていたのですが、山間部や僻地で無住の寺や公民館の収蔵庫にポツンと安置されている指定仏にしばしば出合い、感慨深いものがありました。」
「若い住民が減少していく集落では、諸仏を次世代にいかに引き継いでいくべきか。今、厳しい問題に直面されています」
「奈良県下の廃寺となった寺院の旧仏をつぶさに追い、読み物としてはもちろん、ひとまとめにした記録書になればと、県東部の桜井市、宇陀市、宇陀郡、山添村、奈良市東部から取材を始めました」
「本書を通じて、廃寺になった寺院の諸仏の軌跡とお姿を楽しんでいただければ幸いです。合掌。小倉つき子」
目次から
桜井市の廃寺と旧仏
◆粟原廃寺の旧仏と伝わる諸像
◆旧多武峰妙楽寺の旧仏
◆旧大御輪寺(大神寺)の旧仏
◆旧山田寺の旧仏
宇陀市と宇陀郡の廃寺と旧仏
山添村の廃寺と旧仏
奈良市の東部地域
大柳生の廃寺と旧仏
旧東山村の廃寺と旧仏
高円山麓の廃寺と旧仏
有名な聖林寺蔵の十一面観音像、法隆寺蔵の地蔵菩薩立像、新薬師寺蔵の十二神将、おたま地蔵などが口絵にカラーで掲載されています。
わたしもお世話になっている京阪奈情報教育出版のHPです→http://www.narahon.com/
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