毛原廃寺あとへ
最初に毛原廃寺と言う言葉に出会ったのは、奈良まほろばソムリエ試験であり、4択の問題でわかりませんでした。その後、『奈良百寺巡礼』でも紹介されていたり、奈良大学博物館で学生たちの研究発表の展覧会でも拝見しました。以前からいつか行きたいと思っていたのですが、ようやく行くことが出来ました。
カーナビを頼りに、名阪国道の神野口で降りて南の方へ道なりに走り毛原の村に着きました。廃寺ですから見つけられるかどうかわからなかったのですが、道路脇に表示がありました。
車を駐めて、もう一度『奈良百寺巡礼』の藤井哲子さんの書かれたページを読みました。歩いて散策するときちんと表示があり初めてでもわかるようにされていました。
確かに大きな礎石が並んでいます。金堂跡、中門跡、南門跡。
そして、「山辺の御井」伝承の井戸がありました。
山辺の 御井を見がてり 神風の 伊勢の処女ども 相見つるかも(万葉集、巻1-81)
のどかな風景です。しばらく散策しました。村の人がきちんと守られていると奈良大学の研究発表でも書かれていました。
帰り道、神野山をめぐりましたが、折からコロナ拡大防止のため、めえめえ牧場など閉まっていました。また神野寺は今回も見つけられませんでしたが、あたりはお茶の産地でもあり茶畑がきれいに広がっていました。
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「奈良百寺巡礼」をお手元に行っていただけましたこと嬉しく思います。南門跡から少し降ると、杣人たちが材木を都へ流した笠間川が流れています。そこで蛍を見て音楽「光の舞」を作りました。
神野山の展望台は、360度パノラマでとても清々しいです。頂上から少し降って行きますと神野寺があります。
投稿: 藤井哲子 | 2020年5月12日 (火) 22時33分
藤井さん、コメントありがとうございます。笠間川は拝見しましたが、蛍も見ることが出来るのですか。
以前に神野山の頂上まで登り、展望台も登りました。神野寺だけまだ行くことができていません。
投稿: matsumori | 2020年5月12日 (火) 23時25分