1月4日の「奈良、時の雫」の点描
新年早々、4日に第7回目になる「奈良、時の雫」の上映会があり満員の盛況でした。
プログラムだけ見るとあっさりしていますが、中味は実に濃厚でした。上映中は写真や動画撮影はできません。すっかり映像に釘付けでしたのであまりうまく表現できません。
最初に竹田・奈良県奈良公園室長から若草山焼きの歴史と25日の実施される内容のお話がありました。
そしていよいよ保山さんの上映会が始まりました。
初めての和太鼓の登場。
そして桃蹊(柳井尚美)さんによる書のパフォーマンスが、和太鼓と保山さんの映像とのコラボで繰り広げられました。
カーテンが開かれ外の景色が鮮やかに見えるという演出の中、作品が披露されました。
新年にふさわしく「大吉祥」と書かれました。
休憩の後
春日大社の雪と梅のつぼみの映像の流れる中、すみかおりさんのピアノ演奏がありました。
つぎに正暦寺の紅葉の映像が流れる中、この上映会では、はじめてチェロ2本の演奏がありました。
この日、保山さんが見せたいという映像が保山さんの解説つきでつぎつぎ上映されました。
秋から冬にかけての映像、當麻寺の西南院、興福寺、東大寺の映像が流れる中、摩寿意英子さんのCDによるハープ演奏がありました。ドビュッシーの月の光に魅せられて、という曲ということでした。正倉院の箜篌(くご)の再現演奏をされた人ということです。
そして保山さんが撮りたかった、新月の前の日の細い月、そして新月のあとの月齢1日という細い月の映像が流れました。音楽は歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲です。
保山さんのお話は多岐にわたりましたが、奈良公園の朝、鹿を追い求めるカメラマンが実に多いということでちょっと釘を刺しておられました。
保山さん曰く「鹿を追い求めなくても、良い景色のなかに鹿がやってくるものだ」とのことでした。
実際、大雲海の若草山頂上での前の晩からの待ち構えた映像の中に、鹿がみごとにその画角のなかに入ってきました。それだけ時間をかけて待ち構えられた映像ではないかと思います。
秋の紅葉のおすすめポイントとして天川村の洞川の龍泉寺の映像。
明日香村の岡寺の紅葉の映像。
高城山の晩秋の映像。
それぞれ素晴らしい映像が流れました。
ことしは暖冬で雪が少なそうだということで、談山神社の雪の映像。そして柳生の円成寺の雪の映像が流れ、野上朝生さんのピアノ演奏がありました。
この日は選曲の音楽についてもくわしくお話になっていました。そしてこの日は保山さんの映像がたっぷり上映され、またくわしいお話もありすっかり保山ワールドに入り込んだ感じで予定以上の3時間の時間が瞬く間に過ぎた感じでした。満員の来場者の皆さんも映像に満足したという感想でした。
最後に保山さんは2月1日、3月7日の予告も少しされていましたが、大いに期待されます。2月からは奈良まほろばソムリエの会担当も復活し、富雄の王龍寺が取り上げられます。
最後に終演後ロビーで披露された桃蹊さんの「大吉祥」です。
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鹿鳴人さん、ありがとうございます♥️
上映会を思い返えす事が出来るのが、嬉しいです。お正月らしい趣向を凝らした上映会でした。映像と音のパフォーマンス。五感が研ぎ澄まされ心に響きました。『生きる』『生かされてる』恥じないように生きたいです。奈良まほろばソムリエの会の復活も楽しみです‼️
投稿: 松元智恵子 | 2020年1月 5日 (日) 11時16分
松元智恵子さん。コメントありがとうございました。何とか文にまとめました。
投稿: 鹿鳴人 | 2020年1月 5日 (日) 11時25分