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2019年12月31日 (火)

笑う門には福来たる

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令和元年、2019年も大晦日を迎えました。

「かぎろひの大和路」のかぎろひさんhttp://kagiroi3.blog.fc2.com/から、御所の名酒「風の森」の「笑う門には福来たる」をいただきました。ありがとうございます。

12月15日は春日若宮おんまつりの大宿所詣でした。写真をもちいどの夢CUBE卒業生の東向北商店街のフォトガーデンさん

https://photogarden.info/が撮ってくれました。ありがとうございます。

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今年はご近所の方から、自作の手作りの門松をいただきました。ありがとうございます。記念にアップします。

皆さま良い年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。

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2019年12月30日 (月)

NHK行く年来る年 薬師寺より

12月31日紅白のあと、NHKの行く年来る年の中継場所に奈良からは薬師寺とのことです。
薬師寺 執事長の大谷徹奘師から教えていただきました。

「本来でしたら、新年にご挨拶申し上げるところですが、12月31日のNHK「ゆく年くる年」の除夜の鐘に薬師寺が選ばれましたので、年末のご挨拶にさせて頂きました。

今回は30年ぶりに奈良時代に造られた梵鐘で新年を迎えます。テレビを通じてご一緒に除夜の鐘にご参加下さい。尚、薬師寺の除夜の鐘は誰でも撞くことができます。お時間の許すお方は是非ご参加下さい。
また、4月13日には、オリンピックの聖火が薬師寺の境内中を通ることとなりました。改めて詳細はお伝えしますが、ご一緒に薬師寺境内にて聖火を迎え、平和を祈らせて頂ければと思っています。今からご予定頂ければ幸いです。」とのことです。

東塔が再建されて来年4月には落慶法要です。
NHKのHPです→https://unavailable.jp/yukutoshi-kurutoshi-2019-20/

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東塔の写真は薬師寺の高次喜勝師よりいただきました。

4月5日、氷置晋さんの大コンサート

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来年の氷置晋さんの大きなコンサートのことがならどっとFM78.4裏表紙に大きく載っています。

4月5日(日曜日)午後2時開場、3時開演。

場所はなら100年会館大ホールです。

また、奈良派 ラジオ通信のページにも大きく紹介されています。

当方の短歌も載せていただいています。ありがとうございます。

都会より奈良に戻りて街角で若者は歌う「いにしえの風」 

  松森重博歌集「大和まほろば」より。

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(クリックすると拡大します)

 

2019年12月29日 (日)

興福寺の除夜の鐘

いよいよ大晦日が近づいてきました。

「やまと百寺参り」第36回 で奈良まほろばソムリエの会の山崎愛子さんが毎日新聞に書かれています。
菩提院の大御堂のことも紹介されています。大御堂に入って左手の須弥壇には、橋本町町有の薬師如来や地蔵尊や不動明王がお祀りされています。

 

興福寺(奈良市)  世界遺産で除夜の鐘を   

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2018(平成30)年に中金堂が落慶した興福寺は、法相宗の大本山です。阿修羅像はじめ国宝の仏像では全国の寺社の中で最も多い18件を所蔵、五重塔など国宝の建造物や多数の文化財を有します。世界遺産「古都奈良の文化財」の一つに登録されています。
大晦日に興福寺では私たち一般人も除夜の鐘を撞(つ)くことができます。撞ける場所は2カ所、南円堂(なん・えん・どう)と菩提院大御堂(ぼ・だい・いん・おお・み・どう)です。整理券が必要で、午後11時ごろから、それぞれ先着100人に配布されます。例年、菩提院大御堂の方が比較的人数に余裕があるようです。
午後11時半ごろから皆で声を合わせて般若心経を読経したあと、整理券の番号順に鐘を撞きます。過ぎた日々の煩悩を取り除き、新年が良い年であるように願いを込めて、自ら撞く鐘の音はひときわ美しく澄んで、大晦日の夜空に響きます。
菩提院では午後11時ごろから除夜の鐘を撞いている間、非公開の大御堂が開扉され、ご本尊の阿弥陀如来坐像、稚児観音立像などを拝観できます。
(奈良まほろばソムリエの会会員 山﨑愛子)

 

写真説明 興福寺菩提院大御堂で執り行われる「除夜の鐘」=2017年12月31日

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DATA 
(宗派)法相宗
(住所)奈良市登大路町48番地
(電話)0742・22・7755
(交通)近鉄奈良駅から徒歩5分
(拝観)9時~17時 境内自由
(駐車場)有(有料)

 

2019年12月28日 (土)

1月7日から、 「高度経済成長期の奈良--昭和の東京オリンピック・大阪万博の時代を知る」

1月7日から2月6日、奈良県立図書情報館では
 テーマ  公文書館資料展示
  「高度経済成長期の奈良--昭和の東京オリンピック・大阪万博の時代を知る」

が開かれるということです。
 奈良県立図書情報館 3階ブリッジおよび吹き抜け 展示とのこと。

同窓のNさんの撮られた写真も展示されるということです。

さて、どこの写真かわかりますか。
 

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2019年12月27日 (金)

小谷稔先生、最終歌集「大和くにはら」

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高校時代には国語でお世話になり、そして2009年より短歌にわたしを導いていただいた恩師、小谷稔先生の最終歌集「大和くにはら」が発行されました。青磁社発行。税別2000円。

奥様の小谷宏子さんのあとがきによれば、

これは小谷稔の独立した歌集としては『黙座』に続く六番目のもので、平成二十八年から三十年に「新アララギ」を中心に総合誌紙の「現代短歌」「現代短歌新聞」「歌壇」「毎日新聞やまと歌壇(選者詠)」、また正続の『はらから六人集』などに発表されたものから四六七首を納めました。

刊行にあたり、「新アララギ」の雁部貞夫代表のご高閲と懇切なる跋を賜り、感謝に堪えません。また編集にあたり、小松昶氏には全面的にご助力いただき、横山季由、松林陽子両氏にもお世話になりました。誠にありがとうございました。

小谷は九十年の生涯でしたが、土屋文明先生、アララギ一筋に生きました。本人は百歳まで生きる計画でしたし、まだしたいことがあったと思いますが、人としては充分な仕事をやり遂げ、人々からも慕われ愛されてきた素晴らしい一生であったと思います。

小谷は日本の古くから続く素晴らしい文学である短歌が、若い方々に受け継がれてゆくことをいつも念じておりました。この歌集を読んで一人でも多くの方が短歌に興味を持ってくださったらと思います。

出版を快く引き受けて下さいました青磁社の永田淳様に心よりお礼申し上げます。

二〇一九年十月    小谷宏子

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小谷稔先生の略年譜

1928年岡山県新見市の山村の農家に生まれる。

1944年岡山師範学校在学中、学徒動員にて玉野造船所で終戦まで働く

1946年「アララギ」入会

1948年岡山師範学校本科卒業。新見中学校教諭として赴任

1956年新見中学校退職。土屋文明の指導を受けるため上京

1958年東京教育大学文学部卒業。

1958年、大阪府立四條畷高校に教諭として赴任

1965年、奈良女子大学文学部附属高校に転任。

1971年、国立奈良工業専門学校に転任。

1972年、奈良市秋篠町に転住。

1982年、第一歌集『秋篠』

1990年、第二歌集『朝浄め』

1991年、奈良産業大学教授として勤務。

1996年、第三歌集『大和恋』

1997年、「アララギ」終刊。

1998年、「新アララギ」創刊。選者、編集委員となる。

2007年、叙勲瑞宝小綬章を受ける。

2009年、毎日新聞「やまと歌壇」の選者ならびに毎日短歌教室の講師になる。

「新アララギ」の明日香特別歌会を開催。

2010年、第四歌集『再誕』

2013年、『秋篠』を文庫化して発行。胸部大動脈瘤手術。9月、声帯、甲状軟骨形成手術。

2016年、第五歌集『黙座』

 

2017年、論集『明日香に来た歌人』を発行。

2018年10月18日逝去。90歳。

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12月25日の毎日新聞奈良版に大きく。紹介されています

アマゾンでも注文できるようです。

 

 

 

 

2019年12月26日 (木)

27日から高校ラグビー、花園で

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12月27日から高校ラグビーが東大阪の花園ラグビー場で始まります。奈良にも多くのチームが宿泊しています。三条通もちいどのセンター街入口の横断幕です。

MBSのテレビの高校ラグビーのHPです→https://www.mbs.jp/rugby/

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2019年12月25日 (水)

12月29日、奉納獅子神楽

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年末の12月29日、漢国神社では奉納獅子神楽が1時から行なわれます。入場無料ですが、おひねりが飛び交います。ご準備の上、お出かけください。

2019年12月24日 (火)

1月19日、東大寺本坊にて

一般社団法人奈良地域デザイン研究所からの案内が届きました。
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2019年度最後のフォーラムとして下記のとおり開催いたします。
今回は、筒井寛昭様のご協力をいただき東大寺本坊での開催です。
定員が50名となっておりますので、12月20日からの一般公募受付前に、
先行して皆様にご案内いたしますので、ご参加いただける方は、
早急にお返事をお願いいたします。(定員に達し次第締切いたします)

 

2019年度 市民フォーラム概要
 日 時;令和2年1月19日(日)
     午後2時~午後3時 東大寺本坊にて抹茶の接待
               ※ならら2月号を進呈
     午後3時~ 筒井寛昭長老講演
           「お水取りから見た奈良の歴史」
           筒井長老が作詞された「奈良に思えば」の歌を披露         
 場 所;東大寺本坊
 参加費;会員2,500円(一般3,000円)
     (2019年度会費(2000円)を未納の方は、受付で納入いただければ、
      会員価格とさせていただきます。)

 

 

 

 

2019年12月23日 (月)

12月29日、保山耕一さんNHK「こころの時代」再放送されます

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12月29日(日曜)
午前5時00分~ 午前6時00分
こころの時代~宗教・人生~・選「命の輝きをうつす」
で保山耕一さん再放送されるそうです。

奈良県在住の映像作家・保山耕一さん。末期のがんを抱えながら、毎日、奈良の自然や寺社仏閣を撮影している。その日に撮った映像はすぐさま編集してSNSで発表。「奈良の365日の季節のうつろいを写した作品」は「涙が出る」「神様の気配がする」と静かな反響を呼んでいる。自らの死と向き合いながら、奈良の風景を写し続ける保山さんにレンズの先に見つめる世界について伺う。(2019年2月放送)
【出演】映像作家…保山耕一,春日大社宮司…花山院弘匡,【司会】住田功一
字幕放送

2019年12月22日 (日)

『やまとびと』冬号

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『やまとびと』冬号が送られてきました。雪の金峯山寺を望む吉野の風景が表紙です。桜の頃よくみかける景色ですが、冬の雪の景色は珍しく感じます。記事には存じ上げている方も執筆されています。

年会費1000円で年4回『やまとびと』が送られてきます。その他特典があります。くわしくはHPをご覧ください→https://www.yamatobito.net/

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2019年12月21日 (土)

27日から「男はつらいよ50」

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12月27日から、「男はつらいよ50」お帰り寅さん、のロードショーということです。

HPです→https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/50th/

2019年12月20日 (金)

12月24日薬師寺では

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12月24日、薬師寺の食堂では、国宝東塔大修理落慶記念行事として、時空間絵巻として、オペラ「椿姫」が上演されるそうです。

くわしくは公式サイトをご覧ください→http://www.jikukanemaki.com/

 

2019年12月19日 (木)

奈良マラソン、短歌

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ことし10回目を迎えた奈良マラソンですが、それを記念して「短歌コンテスト」がありました。一般部門の佳作に入選したということで、手漉きの和紙でつくられたりっぱな賞状が届きました。鹿とくつのロゴマークの透かしが入っています。

受賞作は

 

古希過ぎて若きに混じり我が友はことしも大和路元気に走る

 

奈良マラソン短歌コンテストのHPです→http://www.nara-marathon.jp/upload/pdf/502359454.pdf

 

 

2019年12月18日 (水)

17日、小雨模様のおんまつり

真夜中の遷幸の儀、暁の神事は無事行なわれたと朝になって聞いたのですが、昼からのお渡り行列は行なうがもし雨が降れば・・・ということでした。昼過ぎに、もちいどのあたりにお渡り行列は来ましたが、雨用の衣装の方はともかくも、透明のビニールカッパの人は馬から降りて歩かれたりしていました。お稚児さんや野太刀などの皆さんは、もちいどのの大宿所に向かわれていました。大名行列は元気に「ヨーイイヤナ」とかけ声をかけて元気に歩かれていました。雨と行っても大雨ではなく霧雨か小雨なのですが、やはり絹などの高価な衣装は濡れるとダメになりますので(以前途中の突然の大雨でたくさんの衣装がダメになり新調するのにたいへんな費用がかかったことがありました)やむを得ないのかもしれません。小雨だったから一応、雨仕様のお渡り行列が出来たので良かったと思うべきなのでしょうか。ご参加の皆さま、ご奉仕の皆さま、見物の皆さまお疲れさまでした。小雨のスナップです。

小山・奈良商工会議所会頭は馬上にて。

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奈良神子も馬から降りて歩いておられました。

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東へ行くお渡り行列。

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野武士の一行。

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そのまま餅飯殿町の大宿所へいかれる行列もありました。

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それにしても近頃の天気予報は数日前から17日午後からの空模様は雨模様のマークがありました。よく当たるものですが、せっかく準備を整えた「おんまつり」ですから、少し残念でした。

 

2019年12月17日 (火)

15日、春日若宮おん祭の大宿所祭に参列しました

 

17日、遷幸の儀やお渡り行列やいろいろな神事がある日ですが、天気予報はすこし心配です。

予定通り挙行されることを期待しています。

さて12月15日、日曜日、12月とは思えない小春日和の奈良の町で、春日若宮おん祭の大宿所祭が行なわれました。われわれ地元商店街の代表を中心とする大宿所詣実行委員会では、12時JR奈良駅広場にそれぞれの装束を身につけて集合、記念写真を撮りました。

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新しい大宿所詣実行委員会による大宿所詣が多くの参加を得て無事挙行されたのは感慨深いことでした。

お渡りは4人の巫女さんの乗る輿や、春日大社の皆さん、地元商店街の皆さん、奈良航空自衛隊の皆さん、地元大学の皆さん、5人の留学生の皆さんたちが列を作って、JR奈良駅から三条通、東向、東向北、花芝、鍋屋、近鉄奈良駅、小西通り、橋本、もちいどのと練り歩きました。2時半からもちいどのの大宿所で御湯立ての儀など神事、椿井小学校4年生によるわらべうたの奉納がありました。わたしは玉串の奉納、おん祭保存会からのご挨拶をさせていただきました。おん祭を伝える16日付、読売新聞です。うしろで赤い衣のわたしも写されていました。(クリックすると拡大します)

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奈良新聞。

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お祭りでの写真が知り合いからたくさん届きました。もちいどのセンター街での写真など。

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東向北商店街にて

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大宿所でのごあいさつ。

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春日大社の吉岡毅さん(奈良ローターアクト)と。

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それから写真家の豊田貞男さんは御湯立ての儀を動画で撮影されていますので紹介させていただきます。ありがとうございました。

→https://www.facebook.com/sadao.toyoda/videos/2570380619705167/

2019年12月16日 (月)

美ビット見て歩き*80

毎月楽しみにしている川嶌一穂さんの美ビット見て歩きは80回を迎えられました。今回はすぐ近くの杉岡華邨書道美術館の「成田山書道美術館コレクション―明治150年の書道」展です。もちいどの通りを南へさらに5分あるくと杉岡華邨書道美術館があります。

病床の正岡子規が板に貼り付けた紙に書いたという書もあったそうです。その分の会期は終わりになったとのこと、見逃し残念でした。

と思っていたところ、川嶌一穂さんからコメントいただきました。

 

松森先輩
いつも奈良新聞の連載「美ビット見て歩きー私の美術ノート」を載せて下さって有難うございます。
今回写真に揚げた正岡子規の「五月雨五句」は、杉岡華邨書道美術館で、令和2年2月9日まで展示されています。
今期は他に、田中親美(しんび)の「平家納経」法華経見宝塔品(けんほうとうほん)複製本、會津八一「ちかつきて あふきみれとも みほとけの みそなはすとも あらぬさひしさ」、若山牧水の「いまをかも 露のおくらむ 夜あかりに 長くたれたる 黍の葉の見ゆ」など楽しみな作品がいっぱいです。
ナナマルカードがあれば、入館料無料です。奈良町には、新しいカフェも沢山できているので、何度も出たり入ったりして、1日楽しめると思います。ぜひお出かけ下さい!

 

明治の教育の素晴らしさ、書道に関する産業があり、古代からの書作品も多い奈良市に書道美術館が存在する意義が大きいと結ばれています。なるほどと私も思います。

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美ビット見て歩き 私の美術ノート *80 川嶌一穂

 

奈良市杉岡華邨書道美術館 「成田山書道美術館コレクションー明治150年の書道」展

 

写真 正岡子規『五月雨五句』明治34年。成田山書道美術館蔵。

 

千葉県の成田山新勝寺は歌舞伎の名門成田屋の信仰が厚い。来年の海老蔵による「十三代目市川團十郎」襲名披露公演の折にも、きっとお練りがあるだろう。その成田山に書道美術館があり、コレクションも素晴らしいと聞いていたが、これまで訪れる機会がなかった。
ところが先月奈良に帰省した時、奈良町の杉岡華邨書道美術館で、そのコレクションを3期に分けて展示していると知って、いそいそと出掛けた。
わたしが拝見したのは第I期<明治>の書で、意外と俗臭がなく、堂々たる気概を感じる政治家の書が印象的だった。
現在公開中の第II期は、正岡子規、夏目漱石、河東碧梧桐、与謝野晶子ら文学者や、中村不折、熊谷守一、岸田劉生ら画家の書が多く、楽しみだ。
写真は、正岡子規書くところの「五月雨五句」。目録に、明治34年(1901)7月に詠まれたとあるので、寝たきり生活も二年になる頃の俳句である。
明治32年の年末に、俳人高浜虚子が病室の障子戸を当時まだ贅沢品だったガラス戸に換えるという大きな贈り物をした。寝たまま外の景色が見えるようになった子規は、「朝な夕なガラスの窓によこたはる上野の森は見れど飽かぬかも」と詠んで喜びを表現した。
それから一年経って、子規の病はいよいよ進み、写真の「五月雨や上野の山も見あきたり」の句になる。痛ましいとしか言いようがない。
翌年9月の有名な辞世の句、「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」はじめ3句は、板に紙を貼り付けて仰向けで書いたことが俳人河東碧梧桐の残した文章に詳しい。が、既にこの五月雨五句も同じようにして書かれたものだという。
しかしここにはそんな病の苦痛は見えない。古筆を習った上で、近代的にすっきりとまとめた書だ。「五月雨」という字句を五句それぞれに変化させた工夫も面白い。
さほど広くない会場は、一人一作を淡々と並べてあるだけだが、釈文(しゃくもん・読み易い文字に書き直したもの)が充実しているので有難い。じっと睨んでいると、たまに釈文を見ずに読めたりして、全く見飽きない。
帰りに突然、半世紀以上も前のことを思い出した。古文書と格闘していた亡父が、どうしても読めない字があるので、思い余って東大寺の堀池春峰先生宅を訪ねた。先生も判らず、二人でうーんと唸っているところへ、おばあちゃん(先生の母上)がお茶を持って入って来て、さっとその字を読まれた。偉大な学者に偉大な母あり!
そう言えば、実科女学校しか出ていない私の祖母も実にいい字を書いた。明治の教育は大したものだった。
書に関する産業があり、古代からの書作品も多い奈良市に書道美術館が存在する意義は大きい。

 

=次回は令和2年2月14日付(第2金曜日掲載)=
・ ・・・・・・・・・・・・・・・
かわしま・かずほ
元大阪芸術大学短期大学部教授。

 

メモ 奈良市杉岡華邨書道美術館 奈良市脇戸町3番地。近鉄奈良駅から徒歩10分。東向き通りを南へ、そのまま餅飯殿通りを突き抜けて左側。電話0742(24)4111。 II期 書壇の確立<大正・昭和前期>は、令和2年2月9日まで。III期 新生と爛熟、これから。<昭和後期・平成>は、同2月11日から4月12日まで。原則として月曜日、祝日の翌日、および12月26日から1月5日まで休館。

 

 

2019年12月15日 (日)

15日いよいよ今日からおんまつりです

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今日15日からいよいよ春日若宮おん祭です。

今日15日は大宿所祭。おんまつりの先駆けです。地元商店街などによる大宿所詣実行委員会が担当して、12時頃JR奈良駅広場に集まり記念撮影の後、列だてして12時45分頃からお渡り行列が出発します。奈良巫女、八嶋巫女、辰市巫女、郷巫女ら4人の巫女も輿に乗って参列します。わたしもお渡り行列に連なりますのでどうぞよろしくお願いします。

コースはJR奈良駅から三条通りを東へ、東向き通りを曲がって近鉄奈良駅を過ぎて奈良女子大学あたりでUターンして、東向北商店街で休憩します。その後再び近鉄奈良駅を通って、小西通りに入り三条通り、橋本町を右に曲がってもちいどの通りへ。もちいどの通りにある春日大社の大宿所へ2時過ぎ到着予定。

2時30分から巫女さんによる御湯立のなど神事がおこなわれます。椿井小学校4年生によるわらべうたの奉納があります。大宿所では地元商店街による、この時期奈良でよく食べられる「のっぺい汁」、あめ湯の振る舞いもあります。大刀やおんまつりの衣装などの展示もおこなわれます。近年とても好評でたくさんの方が見学に来られます。どうぞ多くの皆さまのお越しをお待ちしております。

2019年12月14日 (土)

鹿鳴人の一押し、大和の茶がゆ

鹿鳴人の一押し!、奈良うまいものプラザで見つけた大和の茶がゆを書きました。
このほどアップされましたので良かったらご覧ください。→http://www.narano-umaimonoplaza.com/ichioshi/

おいしく試食しました。

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2019年12月13日 (金)

奈良国立博物館へ

15日からの春日若宮おん祭の大宿所詣を前に、現在、奈良国立博物館で行なわれている特別展を見てきました。鹿鳴人のつぶやき12月2日を参照→http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-4de142.html

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毎回みても新しい発見があります。

そして今回は法隆寺金堂壁画の写真ガラス原板特別展を見ました。初めて見る法隆寺金堂の壁画です。昭和24年に消失したのですが、保存されているとのことなど断片的には聞いていました。

金堂の中の12の面に大小の壁画があり、1番から12番まで壁画には番号がついていました。

昭和12年、文部省の国宝保存事業として撮影されました。京都の便利堂が全部で363枚に分割撮影するという質量ともに空前絶後の事業で二ヶ月半も費やされました。

平成27年(2015)にはこれらの写真の歴史的、学術的意義があらためて評価され、国の重要文化財に指定されました。

そして金堂壁画の模写(昭和の模写)も展示されていました。

消失した壁画も原寸大の写真で展示されていました。(旧1号壁)

以下、図録より

法隆寺金堂壁画ガラス原板、第六号壁、阿弥陀如来像(奈良・法隆寺)

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法隆寺金堂壁画写真原版、第一号壁、赤外線写真、比丘(京都・便利堂)

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第六号壁、第2列の2、原板を陽画(ポジ)に反転させた写真

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法隆寺金堂外陣旧壁画 第一号壁、

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昭和の模写、第六号壁、阿弥陀如来像

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この機会にぜひご覧になることをおすすめします。1月13日まで。

特別展のHP→https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2019toku/glass/glass_index.html

 

2019年12月12日 (木)

13日から映画「カツベン」ロードショー

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毎日新聞奈良版の記事です。

「Shall we ダンス?」などの作品で知られる周防(すお)正行監督の最新作「カツベン!」(12月13日公開)で、かつて奈良市中心部にあった映画館「尾花劇場」がモデルの一つになった。無声映画時代に活躍した活動弁士をテーマにした物語で、県内の関係者も公開に期待を高めている。【塩路佳子】
 尾花劇場は猿沢池にほど近い同市高畑町に1920~79年にあり、現在は跡地にホテルサンルート奈良が建つ。同ホテル社長の中野聖子さん(51)によると、明治期に歌舞伎などを公演した芝居小屋「尾花座」が前身で、中野さんの曽祖父が買い取って映画館として開業した。21年には日活映画「実録忠臣蔵」が上映され、興行の成功を記念して掲げられた「奉献額」が今も…

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映画紹介のページ→https://www.youtube.com/watch?v=Wj546a5frJE

2019年12月11日 (水)

13日は奈良公園バスターミナルでクリスマス

奈良公園バスターミナルからお知らせをもらいました。

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【Christmas Nigit in 奈良公園バスターミナル】
来週の金曜日、12月13日は、奈良公園バスターミナルへ集合で〜す😊
今年4月13日にオープンした奈良公園バスターミナル、にて、みんなでクリスマス🎄をお祝いしませんか🥂^ ^


✨ヴァイオリンの生演奏の音色や歌声を楽しみながら、奈良のクラフトビール🍺を傾け、奈良の夜で、ゆっくり少し早いクリスマス🎄を迎えましょう❣️


では、当日、皆さまをお待ちしておりますね(^ ^)

 

2019年12月10日 (火)

1月4日、時の雫

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来年1月4日の時の雫のご案内です。

 【「奈良、時の雫」上映会のお知らせ】
2020年1月4日 午後2時開演
「『奈良、時の雫』で振り返る2020年」
年のはじめに原点に戻り、映像詩をシンプルに上映します。
奈良公園バスターミナルレクチャーホールにて
ウェブにて受付中です。
https://event.nara.jp/sp/hozan/1

2019年12月 9日 (月)

奈良新聞の書評に取り上げられました

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2019年12月8日の奈良新聞の書評に歌集「大和まほろば」が取り上げられました。有名作家に並んで高い評価で載せていただきびっくりです。

おかげで近鉄駅前の小西通りの啓林堂書店

http://www.books-keirindo.co.jp/

京阪奈情報教育出版の通販ならほんhttp://www.narahon.com/book/2019/10/11/52

でも好評とのことです。ありがたいことです。

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2019年12月 8日 (日)

12月8日、奈良マラソン応援記

12月8日、曇りですこし応援には寒い朝でしたが、中学高校の同級生が2人出場しますので応援に行ってきました。9時から定点の高天交差点。

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トップ集団が27分くらいで高天交差点を通過。

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場所を春日ホテルまえに移って応援。かなりの大人数の中、今年はうまく白いひげある第1回から出場の丸山政憲くんを見つけることが出来ました。

 

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応援団とハイタッチ。

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しばらくすると今回初出場の井出二三男くんがやってきました。はるばる埼玉県秩父からの出場です。

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奈良マラソンの短歌コンテスト、佳作入選の通りです。

 

古希過ぎて若きに混じり我が友は今年も元気に大和路走る

 

2人の出場はとても嬉しいことでした。皆さんの完走を応援します。

追伸

おふたり無事フィニッシュ。お疲れさまでした。おめでとうございます。

 

 

 

12月7日、保山さん第6回上映会へ

12月7日、奈良公園バスターミナルのレクチャーホールで保山耕一さん第6回上映会がありました。300名収容のホールがこの日も満席。あとでわかったのですが、遠くは北海道、鹿児島からも来られていました。最初に保山さん元気に登場されました。「病気から6年。この4年で奈良は大きく変わった。変わらない当たり前のことを映像に撮っている。が飛火野の川には今水が流れていない。それはその東の大きな暗渠工事のせいだ。当たり前の変わりない奈良を残してほしいし、それをこれからも撮り続けたい。今回がこのような豪華メンバーによる上映会は最後になり、来年1月からは保山さんの上映と解説が主になる上映会になる」というお話でした(奈良まほろばソムリエの会とのコラボは1月4日はお休みですがその後のプログラムはすでに6月まで組まれていますので、保山さんの映像を中心にして確実に続けていただけると思います。)

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竹田奈良公園室長の今月のお話は、話題の糞虫のお話でした。鹿ー糞虫などによる循環で奈良公園が美しく保たれているということです。

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本日の第1部は長岳寺でした。長岳寺の5月の映像で紫のカキツバタなど境内の素晴らしい映像を見ながらのピアニストすみかおりさんの演奏も聴きました。そしてご住職の北川慈照さんと奈良まほろばソムリエの会の久門たつお氏のお話でした。狩野山楽の大地獄絵をリアルに見ることができました。秋には実際に拝見できます。近頃、やや小さいけれど80%のレプリカを作ったので見てもらえると思いますということでした。また関西花の寺のひとつとして、ヒラドツツジ、5月にはカキツバタ、6月アジサイ、秋は素晴らしい紅葉と楽しんでいただけますとのことでした。ぜひ長岳寺を訪ねていただきたいと思います。

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第2部は金峯山寺の声明が吉野の金峯山寺の本堂さながらに繰り広げられました。3月28日から5月6日の特別開帳の時の声明であり、夜の拝観の折の声明ということでした。6人の僧侶によるホラ貝や大鐘、大太鼓などの楽器の紹介もありました。こちらの声明は比叡山延暦寺系の声明で奈良では珍しいというお話でした。

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そして講談師の玉田玉秀斎さんの「役行者」の講談の熱演を聴くことができました。

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そして岡本先生、五條良知金峯山寺管領の特別対談がありました。

修験のお話では、火は仏様の知恵であること、百日の修験修行のお話、精進潔斎のお話。金峯神社から山上ヶ岳への修行中の不思議な体験のお話がありました。岡本先生は春日大社権宮司の頃のヒヨコのお願いに来られた不思議な相談のお話では1匹のヒヨコにご洗米を食べさせたところ成長し、最後は伊勢神宮の珍しい鶏となった話でした。

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野上朝生さんのピアノ、平岩雅子さんのソプラノで吉野の見事な桜の映像を拝見しました。P10806693

 

吉野の、赤、緑、黒の3匹の、鬼も登場。来年3月26日から5月6日の吉野山の特別イベントの紹介がありました。

 

じゃんけん大会があったり、保山耕一さんアシスタントの清水真貴さんはじめ出場者全員が登場され手ぬぐい撒きがおこなわれ、3時間に及ぶ豪華な上映会はお開きになりました。皆様、お疲れ様でした。

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2019年12月 7日 (土)

クリスマスキャロル

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もちいどのセンター街に、近くの親愛幼稚園の皆さんが、クリスマスキャロルに来てくれました。年の瀬を感じる風物詩です。

 

2019年12月 6日 (金)

6日から17日、もちいどのセンター街、歳末大売り出し

12月6日(金曜日)から17日(火曜日)まで、奈良もちいどのセンター街では恒例の歳末大売り出しです。いつも好評のガラポン抽選です。

500円お買い上げの抽選券。3000円お買い上げの抽選券の2種類あります。何があたるか、お楽しみです。ここ数年、外国の方も参加していただけるように、英語での説明。中国語の説明もチラシ裏面にはそれぞれ表示しています。

特賞は、やはり好評の豪華鍋三昧。すき焼き、ふぐ、カニのいずれか一品。または日本酒セットです。

もちいどの賞は、バンビシャス奈良のプロバスケット観戦ペアーチケット+3000円の商品券。

また1万円から100円のお買い物券も当たります。(お買い物券は、もちいどのセンター街で12月31日まで使用可です)

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2019年12月 5日 (木)

瑞穂(みずほ)

 

先日、もちいどの夢CUBEも瑞穂(みずほ)で久しぶりに昼ご飯を食べました。近頃人気で入れないことが多いのですが、うまく入ることが出来ました。エビのかき揚げうどんとライス付きを食べました。ご飯もおいしいのでついご飯も頼んだのですが、かなりのボリュームでご飯は半分残してしまいました。かき揚げがおいしいですし、うどんもおいしいのです。冷たいうどんと温かいうどんがあります。

今いろいろ企画を作っている最中ということでした。

もちいどの夢CUBE、瑞穂の検索→かき揚げ 瑞穂

 

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2019年12月 4日 (水)

奈良マラソン、短歌コンテスト

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いよいよ7,8日は奈良マラソンです。

第10回を記念して、奈良マラソンの短歌コンテストがはじめて行なわれました。

結果が発表になりました。

ランナー部門特選、一般部門特選など計28首が発表されました。

http://www.nara-marathon.jp/upload/pdf/502359454.pdf

私の作も一般部門の佳作に入選しました。

 

・古希過ぎて若きに混じり我が友は今年も元気に大和路走る

 

皆さんの快走を応援します。

2019年12月 3日 (火)

歌集「大和まほろば」出版御礼の会

12月1日、歌集「大和まほろば」出版御礼の会を春日大社一の鳥居前の菊水楼で開かせていただきました。「松森さんが出版するというのは滅多にないことなので会を開きなさい」という有り難いアドバイスをいただき、日頃からお世話になっている友人知人親類の皆さんに集まっていただきました。ご出席の皆さま、ありがとうございました。

素晴らしい題字を書いていただいた柳井尚美さん、そして当日歌を歌ってくれた氷置晋さん、奈良ミュージックデザインの中村千紗さんから写真を送っていただきました。ありがとうございます。記念にアップさせていただきます。

追伸。奈良まほろばソムリエの会、専務理事、鉄田憲男さんのブログを見て驚きました。とてもくわしく書いていただいています。鉄田さんありがとうございました→https://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/3ef2d1518bbb6a8a2e29eb296dd129c8

 

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2019年12月 2日 (月)

12月7日から奈良国立博物館では2つの展覧会があります

12月7日から1月13日まで、奈良国立博物館では2つの展覧会がひらかれます。おんまつりと春日信仰の美術、そして重要文化財の、法隆寺金堂壁画の写真ガラス原板の特別展です。特別展のHPにくわしく載っています。→https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special.html

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法隆寺金堂壁画、これは珍しい。ぜひみたいと思います。

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2019年12月 1日 (日)

12月15日ー18日奈良春日若宮おん祭

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12月になりました。日本最古の文化芸能の祭典、国指定重要無形民俗文化財。奈良春日若宮おん祭です。12月15日の大宿所詣でにはじまります。17日は遷幸の儀、暁祭、お渡り行列、18日は後宴能です。

とくに15日の大宿所詣で、そして大宿所祭にご奉仕します。

春日若宮おんまつりのページです→http://www.kasugataisha.or.jp/onmatsuri/

 

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