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2019年10月22日 (火)

歌集「大和まほろば」ご報告

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ご報告です。

10年前、わたしの高校時代の小谷稔先生が毎日新聞の「やまと歌壇」の選者として登場されました。それをきっかけに短歌をご指導いただきやまと歌壇、新アララギなどに掲載された短歌500首あまりからこのほど495首を歌集「大和まほろば」として出版しました。つたない短歌ですがよろしくお願いします。

題字は桃蹊、柳井尚美さんに書いていただきました。写真は当方の器まつもりの屋上から、当方の撮影です。

発行所は地元の出版社である京阪奈情報教育出版です。定価1,500円+税。B6版上製本。230ページ。

すでに小西通りの啓林堂で発売されています。

あるいは京阪奈情報教育出版のHPで注文できます。→http://www.narahon.com/book/2019/10/11/52?fbclid=IwAR2Z7Ud5RF74aqkdkLd4vGWxj1SuOl5hw3x4YEtFGeN7rLT7Ytsz6r_zPdA

 

奈良大学文学部教授の上野誠先生が書いてくださった序文です。

国のまほろば
上野 誠

 

 大和の人は、「まほろば」という言葉をこよなく愛す。
「ま」は、ほんとうに、「ほ」は秀でたものをいう言葉だ。「ろ」と「ば」は、難しいが、接尾辞の一つで、ひとつの場所を表すとみてよい。だから、「まほろば」とは、国や地域のなかでも、よいところだ、という意味になるのである。したがって、本歌集は、大和人、奈良人である松森さんが、大和のよきところを歌った歌集ということになろう。
 松森さんは、奈良の素封家の家に育ち、家業を発展させた実業家であるが、その活動は、常に十年後、二十年後の奈良を見つめて、にぎわいをどう作るのか、というところにあった。
 その松森さんが、歌集を出すという。私は、新聞紙上で松森さんの短歌を読んでいたから驚かなかったが、ゲラを見て、胸が熱くなった。オール大和、大和応援歌なのだ。しかし、声高に語らないところが松森流だと思う。

 

ようやくに願いのかない修二会にて局【つぼね】の中に声明を聞く

 

などは、その代表詠であろう。地元の人でも、局での声明聴聞を許されることは珍しい。その喜びが「ようやくに」に込められている。「ようやくに」のなかに、これだけの情報量が詰まっているのだ。また、こんな一首もある。

 

無残にも芝生荒れたる奈良公園イノシシ来たりて掘りし跡らし

 

奈良公園では、イノシシが増えてさまざまな問題が起りつつある。それを憂うる心が作者にあればこそ、なるほど、ここがイノシシが掘った跡かぁ……と、「イノシシ来たりて掘りし跡らし」と発想されるのである。「らし」は、根拠ある推定を表す助動詞で、そのことを推定して確信した気持ちを表しているのだ、と思う。

 

寒風を突きぬけ走る奈良マラソン友の勇姿に元気湧き出る

 

同じマラソンでも、わが奈良のわが奈良マラソン、そしてわが友も出ているというのだから、「元気湧き出る」はずである。季節と奈良という場所と友が一体となっての表現である。平易だが、うまい! いや、平易だからこそうまい、と思う。
 歌を作るということは、容易なことではない。まず、出逢いが必要である。恩師小谷稔先生との出逢い。出版社との出逢い。そして、なによりも、よき友との出逢いがなくてはならない。そしてなによりも、歌の舞台がなくてはならない。

 

 その舞台が、松森さんにとっては、ふるさと「奈良」「大和まほろば」だったのである。「大和のまほろば」の舞台を得た松森さんの歌集の上梓に、杯を捧げたく存じます。

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そしてNPO法人奈良まほろばソムリエの会の副理事長の雑賀耕三郎 さんもブログに紹介いただいている。https://koza5555.exblog.jp/239652339/

ありがとうございます。

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コメント

歌集ありがとうございました。
まずは、「序文」そして「後書き」を読んで、歌を詠まれるようになった経緯や思いが伝わりました。
奈良に生まれ、奈良に育ち、奈良で生活される松森さんにとって、「大和まほろば」がぴったりですね。
ゆっくり楽しませていただきます。

三木さま
コメントありがとうございます。
またよろしくお願いします。

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