『土門拳の室生寺』
「室生寺にはなんど、いや
何十ぺん行ったことであろうか。
室生寺はいうにいわれぬ
魅力にあふれた寺で、
毎年行っても、行くたびに新鮮な、
新しい魅力でぼくを
とらえずにおかなかった。」
土門拳「私の履歴書」より
いま室生寺「寶物殿」建立 重文「弥勒堂」全面改修 をされ浄財勧募のお願いされているところです。
室生寺「寶物殿」は令和2年3月完成とのことです。
また仁王門の屋根も葺き替えられ、近日拝見できるようです。
ところでこのほど、土門拳の新しい写真集が発行されました。
「昭和14年から40年にわたり通い詰めた母なる寺。
モノクローム写真100点と、主要な土門のエッセイを網羅した土門拳の「室生寺」の決定版。」とのこと。
エッセイも以下のように豊富です。
・土門拳の写真について
・みうらじゅんの挑戦する
・牧直視(土門拳の弟、写真家)室生寺往往
・重森弘滝(写真評論家)理屈を超えた室生寺
・エッセイ10編・作品解説 土門拳
「土門拳の室生寺」はクレヴィス出版、本体2400円+税です。
近鉄奈良駅前の小西通りの啓林堂ですでに販売されています。
室生寺のHPは→http://www.murouji.or.jp/
それから土門拳の毎回泊まっていた旅館が室生寺の太鼓橋そばの
橋本屋という旅館です。
雪の写真を撮ろうと何日も土門拳が逗留していたところ
雪が降り出しおかみさんと手を取り合って喜んだということです。
わたしはその橋本屋旅館で昼ご飯をいただいたとき、廊下に飾ってあった
色紙には土門拳が不自由な右手ではなく左手で書いた力強い字が書かれていました。
以前のこのブログにも書いています。→http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-c5b6.html
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