法徳寺の仏像展
奈良国立博物館では、7月13日から9月8日まで、法徳寺の仏像ーー近代を旅した仏たちーーという展覧会が開かれます。
長年お付き合いいただいている倍巌良明住職によれば、仏様を法徳寺に多数寄贈いただいたということです。十輪院のお隣の法徳寺は融通念仏宗のお寺です。昨年亡くなられた倍巌住職のお父様は大阪の融通念仏宗の管長を長らく務められていました。
奈良国立博物館の展覧会のHPより。
法徳寺(ほうとくじ)は、奈良市十輪院町に位置する融通念仏宗(ゆうずうねんぶつしゅう)の寺院です。本尊は平安時代後期にさかのぼる阿弥陀如来立像ですが、本展で注目するのは近年この寺に寄進された約30軀(く)の仏像です。これらは、かつてひとりの実業家が収集した仏像で、南都伝来あるいはそうと推測される作品が少なくありません。興福寺(こうふくじ)に伝来したとされる、いわゆる興福寺千体仏20軀をはじめ、明治39年(1906)に興福寺の境内(けいだい)で撮影された古写真(同寺蔵)のなかに姿が見出される地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりゅうぞう)、さらに鎌倉時代以降、南都を中心に広まりをみせた、いわゆる五髻(ごけい)文殊の優品である文殊菩薩坐像(もhttps://www.narahaku.go.jp/exhibition/2019toku/hotokuji/hotokuji_index.htmlんじゅぼさつざぞう)など、個性豊かな像を多くふくんでいます。
法徳寺の仏像群は、これまでその存在さえ認知されていなかった、いわば知られざる仏たちです。本展では、これら諸像を広く紹介するとともに、X線CTスキャン調査をはじめとした最新の調査成果もふまえて、その魅力に迫ります。
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