上野誠先生、立命館・白川賞受賞と『万葉集から古代を読みとく』
奈良大学の上野誠先生には奈良市異業種交流塾や講演会、万葉オペラや商店街のことなどで30年ほどお付き合いいただいています。
その奈良大学教授の万葉学者、上野誠先生が立命館大学の白川賞を5月に受賞されていたことを遅まきながら新聞で知りました。
上野誠先生おめでとうございます。
(2018年2月25日、東大寺・金鐘ホールで講演される上野誠先生。当方撮影)
白川賞のことです。
【立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所は、東洋の文字文化を中心に顕著な実績を遂げた、故・白川静名誉教授(文化勲章受章者)の研究業績をもとに、広く社会一般を対象とした教育・普及活動を行うとともに、東洋文字文化研究の振興と高度化を図ることを目的としています。
「白川賞」は、本研究所設立後、白川静博士の功績を顕彰するとともに、東洋文字文化などの分野における有為な人材を奨励支援するために、功績のある個人または団体の業 績を表彰することを目的として実施しています。
このたび、第12回「立命館白川静記念東洋文字文化賞」表彰式及び記念講演会を開催いたします。】
【受賞詳細】
●立命館白川静記念東洋文字文化賞優秀賞
上野誠氏(奈良大学文学部教授)対象業績:『万葉集から古代を読みとく』ほか
受賞を伝える奈良大学国文科のページです→http://www.nara-u.ac.jp/faculty/let/jpn/news/2018/493
白川賞の受賞の対象業績のひとつの
『万葉集から古代を読みとく』(ちくま新書)は、以前に買ってあって途中までで読みやめていましたので、最初から読み返してみました。
(ちくま新書800円+税)
はじめに
第1章 歌と文字との出逢い
第2章 歌を未来に伝える意志
第3章 歌の作り手と歌い手
第4章 木簡に書かれた歌
第5章 日本語を漢字で書く工夫
第6章 日本型知識人の誕生
第7章 日本型知識人と神々
第8章 消えゆく物語をどう残すか
第9章 日記が芸術になる時
終わりに
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・映画『君の名は』から書き起こされています。
「誰そ彼・・・」(たそがれ)「君の名は?」つながる古代と現代。
・日本型知識人の誕生として山上憶良
・竹取物語。万葉集の竹取翁などいろいろな説。
・日記文学など
・物語や日記文学をたどると万葉集がはじまりだということがわかる
ウィキペデアの紹介です。
上野 誠(うえの まこと、1960年 - )は、日本の日本文学者(万葉学者)、民俗学者。奈良大学文学部国文学科教授。福岡県甘木市(現・朝倉市)に生まれ、福岡市で育つ。万葉集の挽歌史的研究と、万葉文化論を主な研究の対象とし、主な手法研究は歌から飛鳥・奈良時代の生活情報を導き出し、それを用いて万葉集の読みを深めるという方法で著名。論文と著書については、「上野誠の万葉エッセイ」に網羅されている。
数多くの講演や万葉ウォークイベントを行う。そのほか、NHKのラジオ、テレビで万葉集を講義している。
MBSラジオ番組での「上野誠の万葉歌ごよみ」を放送中である。飛鳥周遊リレーウォーク・毎日カルチャースペシャル ラジオウォークには毎年講師として参加している。「平城京遷都1300年記念イベント」の中心メンバーでもあった。
上野先生の万葉エッセイです→http://www.manyou.jp/
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