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2018年5月19日 (土)

奈良女子大学附属高校3年生の素晴らしいニュース

先日、奈良女子大学附属中等教育学校の6年生(高校3年生)が被災の時の体験合宿を自分たちが企画して、先生方を説得して了解を取り付け、学年全員で取り組んだという記事が朝日新聞と毎日新聞は大きな記事で伝えています。
すばらしい取組みをされたものだと思います。
(画像は毎日新聞奈良版より
)画像をクリックすると拡大します。

Img595
以下はF先生からのフェースブックのたよりです。

「5月10日〜11日

本校の高3有志の生徒のみなさんの発案と企画、運営による「避難所設営・運営宿泊訓練」が行われました。
高3ですよ!うちはいわゆる「進学校」です。勉強合宿なら「あ、そうだよねー」でしょうけれど、「避難所設営・運営宿泊訓練」を自主企画で学年全員が、体育館に避難所を設営して、しかも水も配給制にして...と非常に本格的な訓練を企画・運営するというのは、全国的に見ても稀なことです。少なくとも、私が15年程まえに勤務していた公立の進学高校では実現しなかったでしょう。

...

高2の3学期から案を練り、学年の教員や生徒たちに説明と説得を続け、ついに職員会議提案にこぎつけて実施できたプロジェクトです。
この間の生徒の皆さんのレジリエンスは素晴らしいものでした。

生徒の皆さんの問題意識は次のようなものでした(私が認識している限りでは、「私の中の《他者》」ですけどね)


・高3という最高学年が果たす地域での役割とは?学校が避難所となった時に動くのは自分たち。でもどう動くのかわからない。
・災害大国日本。でも自分たちは大規模災害が生じた時の訓練は受けておらず、けっきょく、災害が発災した時に初めて対応を迫られる状態に置かれている。なんらかの実体験を含む訓練が必要。
・災害発災時に、教員がリーダーシップを取れる状況にないかもしれない。その場合、リーダーシップを取るのは最高学年の自分たち。だがリーダーシップをとるための経験がゼロである。
・将来に生きる訓練とするためには実体験が必要不可欠。
などなど

私は昨年度は別の学年の主任でしたので企画には
関わっていませんが、4月からこの生徒の皆さんの担任となったので実施計画と運営に「食事班」のサポートとして入りました。文字通り「サポート」。私が働いたのは、「サバ飯(サバイバル飯)やってみたら〜」と丸投げした(笑)ことと、食材の買い出しの車を出したことぐらい。

生徒の運営の自主組織が非常にうまく機能し、また学年全員の協力もしっかりとしており、準備も比較的スムーズにすすみました。

食事班という食事に特化した組織とはいえ、たった120人分の食事とはいえ、食事の提供という時間が定められた仕事を完遂するためには、全体を把握しつつ各人の仕事の進め方を把握して、適切な支援や声かけ、指示が必要になります(生徒が)。しかも、不測の事態も発生し混乱しかかりましたが、食事班のリーダーの判断と行動で乗り切りました。素晴らしい!

実行委員長のファシリティション、食事班や避難所設営班などなどの各班の頑張りと各班同士の横の連携が機能してプロジェクトが進んでいく様は、見事!のひとことでした。

朝日新聞ではすぐ次の日に大きく扱っていただき、評価される取り組みだと改めて実感しました。新聞がこれほど大きく扱ってくれるような活動を実施した教員はほとんどいません。
生徒の皆さんが教員を超えたことを誇りに思います(^^)」

 

 

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