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2018年5月30日 (水)

保山耕一さんのこと、奈良新聞「国原譜」より

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奈良新聞5月29日付1面のコラム「国原譜」に保山耕一さんのことが書かれています。
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「奈良には365の季節がある」。生駒市在住の映像作家保山耕一さんの言葉だ。保山さんはがんと闘いながら、日々変わる奈良の美しい風景を撮り続ける。

 26日、県立図書情報館で保山さんの作品上映会があった。当初の募集人員200人の倍となる約400人が詰めかける人気だった。

 保山さんが撮った映像を見て涙を浮かべる人も多い。なぜ、そこまで人の心に響くのだろうか。

 自然相手の撮影は時間との闘いだ。刹那(せつな)瞬間を求め、何時間、何日間も待つ。健康な人でも大変な作業であり、直腸がんを患う保山さんの苦痛は想像に難くない。

 元春日大社権宮司の岡本彰夫さんは、著書の中で保山さんの作品を「神品」と賞した。「病や老いによって何かを失ってはじめて見える世界、たどり着ける境地がこの世にはあるに違いない」とし、「ただただ一途(いちず)に道を追求した人にしか到らぬ境地」と記す。

 保山さんのSNSには撮影や闘病への葛藤が赤裸々に記され胸を打たれる。その苦しみを知りつつも、今後も多くの作品を生み出してくれることを願ってやまない。(法)

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