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2018年3月18日 (日)

3月27日、京都・東寺に會津八一の歌碑が建立

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歌人の會津八一は、奈良で多くの歌を詠み、20基ほど県内各地に歌碑を建てられています。

ところが京都でも歌を詠んでいますが今まで歌碑はなかったそうです。

この3月27日京都に初めて歌碑が建てられます。
東寺の洛南会館の前庭だそうです。

作は奈良の名石工、左野勝司さんとのことです。

写真は東寺(京都市)講堂に祀られている五大明王のうちの一仏・軍荼利(ぐんだり)夜叉明王です。

東洋美術史学者・歌人・書家の會津八一(早稲田大学教授)は1939(昭和14)年秋、東寺を訪れ軍荼利明王をはじめとする五大明王を拝し、密教芸術の神秘性にうたれて

「たちいれば くらきみだうに 軍荼利の しろききばより ものヽみえくる」と詠んだ。

その歌碑ということです。

以下は會津八一研究家の服部素空氏の解説です。

 

この日醍醐を経て夕暮に京都に出で教王護国寺に詣づ 平安の東寺にして空海に賜(たま)ふところなり講堂の諸尊神怪を極む(第1首)

 

たち いれば くらき みだう に ぐんだり の                     しろき きば より もの の みえ くる

 

 (たち入れば暗きみ堂に軍荼利の白き牙より物の見えくる)   

 

醍醐 「京都市伏見区の東部の広域地名で、豊臣秀吉が豪勢な花見を行ったことで知られる醍醐寺に発する」
教王護国寺 「京都市南区九条町にある東寺真言宗の総本山。平安遷都直後、平安京鎮護のため羅城門左に建立に着手した。通称名は東寺」
空海 「平安時代、高野山金剛峰寺を建立した真言宗開祖。教王護国寺(東寺)を真言道場として後進の育成に努めた。835年に高野山で入滅、齢63歳。醍醐天皇から弘法大師の諡号が贈られた」
ぐんだり 「五大明王の一つで、南方に配置される軍荼利夜叉明王のこと。一面八臂(はっぴ)の姿で武器を持ち、憤怒の相をなしている」
もののみえくる 「“密閉したる真言宗寺院の堂内に立ち入る時は、暫くは視力を失ひたる如く、やうやくにして物の見え来るを常とす。その時軍荼利明王の牙の白きより堂内の諸物は見え初め来れりと詠めるなり。”自註鹿鳴集」

 


歌意
       暗いみ堂に立ち入るとまず最初に軍荼利明王の白い牙が浮かび上がり、その後から次第に他のいろいろな物が見えてくる。

       まず白い牙が見え、その後ゆっくりと全体が見えてくる。とても印象的で表現が素晴らしい。密教の寺の雰囲気を見事に表現した名歌で、忘れがたい歌である。この歌を暗誦しながら、東寺に軍荼利明王を見に行ったのは随分昔のことである。   

東寺のHPです→http://www.toji.or.jp/
      

 

 

 

 

 

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