『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』
テレビで最近良く見かける磯田道史氏の本を書店で見つけました。
「戦国時代の下剋上から昭和前期の破局まで、歴史のパターンが見えてくる」
「当代一の歴史学者が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑んだ意欲作!」
はじめに
序章 司馬遼太郎という視点
歴史をつくった歴史家/頼山陽と徳富蘇峰
日本人の歴史観への影響/司馬作品のオリジナリティ
歴史小説と時代小説/歴史を奇想で崩した作家
動態の文学、静態の文学/なぜ歴史を学ぶのか
第一章 戦国時代は何を生み出したのか
第二章 幕末という大転換点
第三章 明治の「理想」はいかに実ったか
第四章 「鬼胎の時代」の謎に迫る
第五章 二十一世紀に生きる私たちへ
おわりに
司馬さんは、日本国家が誤りに陥っていく時のパターンを繰り返し示そうとしました。(中略)
その国の人々が持っている「くせ」「たたずまい」簡単に言えば「国民性」といったものは、100年や200年単位でそう変わるものではありません。
であるならば、20世紀までの日本人の歴史と日本人を書いた司馬遼太郎さんを、21世紀を生きる私たちが見つめて、自分の鏡として未来に備えていくことはとても大切ですし、司馬さんもそれを願って作品を書いていったはずなのです。
ーー「おわりに」より
『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』
NHK出版 780円+税。
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