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11月1日から15日まで、近鉄奈良駅周辺店舗、ほか県内各地でプライベート美術館がひらかれます。
県のHPによれば、以下の通りです。
次のとおり「プライベート美術館」を開催しますので、是非、多くの会場に足をお運びいただき、まちあるきとともにアート作品をお楽しみください。
今年度は、「第32回国民文化祭・なら2017」「第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会」の開催にあわせて規模を拡大し、県内70ヶ所で約380点の作品を展示します。また、10月27日(金)~11月5日(日)の期間は、「奈良・町家の芸術祭 はならぁと2017」と連携し、橿原エリアでも展示を行います。詳しくは、別添の会場案内マップをご覧ください。
なお、展示時間は、各会場の営業時間により異なりますので、ご注意ください。
開催日時:平成29年11月1日(水)~15日(水)※ 一部をのぞく
会 場:県内各地のカフェ、ショップ、社寺など 70ヶ所
主 催:厚生労働省、文化庁、奈良県、第17回全国障害者芸術・文化祭実行委員会、
第32回国民文化祭奈良県実行委員会
会場案内マップは→こちら(pdf 4837KB)
プライベート美術館ガイドブックは→こちら(pdf 4312KB)
報道資料は→こちら(pdf 161KB)
28日から正倉院展2017がはじまります。27日内覧会がありお招きいただき一足早く拝観してきました。秋らしい青空が戻ってきました。
ことしの展示は、琵琶などもなく、すこし地味だと伝えられていましたが、実際に拝見してみると、仏具も経典を包む布など緑や赤や色鮮やかに感じました。やはり緑のガラスの盃がこまやかな切子とともに美しいものでした。緑瑠璃十二曲長杯。
またポスターのろうけつ染めもヒツジや鷹が描かれ、うしろの木には猿が2匹遊んでいました。
蜜蝋が実際に展示されていました。
大理石製の尺八もあり、戦後に実際に吹かれた音階が流れていました。
お経の裏の紙に書かれたという戸籍は、今の東京の葛飾柴又だという説明でした。
それぞれに素晴らしい品でした。
見るには、会期の早めに行くこと、夕方が狙い目、とくに金・土・日・祝は夜8時まで開館されていますから遅めが良いと思われます。(入館は閉館の30分前まで)
11月5日(日)は、朝6時30分から読売テレビで「うるわしき天平の美と心~第69回正倉院展」が放送されます。
同じく11月5日(日)朝9時からNHKのEテレビで「日曜美術館 よみがえる天平の美~第69回正倉院展」が放送されます。テレビ放映されると見に行く人ががぜん増えるというのが毎年ですから、早めに行くことをおすすめします。
また、12回目を迎えるあるくん奈良スタンプラリーも期間中行われ、無料で冊子を手に入れて、奈良のまちを歩いてお買い物やお食事を楽しんでいただき、近鉄奈良駅前の抽選会場ですてきなグッズを当ててください。週末はJR奈良駅前でも抽選できます。
あるくん奈良スタンプラリーは→http://arukunara.info/
奈良国立博物館のHPは→http://www.narahaku.go.jp/
10月28日読売新聞奈良版。
「海を隔てた交流を実感した」「写真とは違う繊細さ」。奈良市の奈良国立博物館で27日行われた「第69回正倉院展」(主催・奈良国立博物館、特別協力・読売新聞社)の開会式では、招待客約2300人が、58件の至宝を一足早く鑑賞し、感嘆の声を漏らした。
古代の国際色豊かな宝物は魅力の一つ。奈良女子大のベトナム人留学生、チャン・ティ・フォン・タオさん(20)は琥珀こはくで作られた数珠「琥碧誦数こはくのじゅず」を見て「ベトナムでも仏を拝む時には、今もこんな数珠を使う。昔のものを守り続けることに日本らしさを感じた」。
伎楽面の一つ「酔胡従すいこじゅう」は、酔っぱらった異国人の顔を模したとされている。奈良女子大大学院のベトナム人留学生、チャン・グェン・ホアレさん(26)は「福耳で幸せそう。ベトナムでも同じような面があって、共通する文化を感じる」と感激した様子。
精緻な装飾も見所。草花や鳥を金銀で描いた献物用の箱「碧地金銀絵箱へきじきんぎんえのはこ」をじっくり見る人が目立ち、正倉院宝物の復元模造品の制作に取り組む京都美術工芸大3年、露木あゆみさん(21)は「実物を見ると、写真ではわからない微妙な筆遣いや色合いが実感できる」と食い入るように眺めていた。
聖武天皇の妻、光明皇后ゆかりの法華寺(奈良市)の樋口教香きょうこう住職(65)は「本当に繊細で、美しいままの状態で残っていることが印象的」と感心していた。
美術史が専門の百橋明穂・神戸大名誉教授(69)(京都市下京区)は、木にのぼる猿や羊を描いた「羊木臈纈屏風ひつじきろうけちのびょうぶ」に興味を引かれたという。「聖武天皇のそばに飾られていたと伝わる屏風の中でも絵柄が穏やかなので、寝室などアットホームな場にあったのでは」と想像していた。
奈良市の近鉄奈良駅近くの商店街「奈良もちいどのセンター街」の理事長・松森重博さん(69)は献物台「黄楊木几つげのきのき」を見て、「仏様へのお供えに使われたものだけあって、布の模様や細工が美しい。大切に保管されてきたことが伝わってくる」と感心した様子。
会場を出た東大寺(奈良市)の狹川普文別当(66)は「光明皇后が東大寺に納めることで宝物の散逸を防いでくださった。それぞれの時代を生きた人々が大切な宝物であるという認識を持ち続け、あまり外に出さずにきたことで現在の宝物が残ったのだと、改めて感じた」と話していた。
木下正史・東京学芸大名誉教授(76)(考古学)は「宝物の産地や構造などはまだまだ不明な点も多い。個々の宝物の研究が進めば、正倉院展はもっと楽しくなる」と期待を寄せた。
なら工藝館では、10月28日(土)から11月5日(日)まで、奈良工芸フェスティバルがひらかれます。いろいろな催しがあります。くわしいことはHPをご覧ください→
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1411971044941/index.html
第12回目を迎える、あるくん奈良スタンプラリーが10月28日から11月13日、奈良国立博物館の正倉院展にあわせてはじまります。
一足先に、タブロイド版で8ページの、冊子ができあがってきました。参加費無料、3個スタンプを集めて1回の抽選ができます。ゲットするには、冊子に書いてあるお店で買い物したり、飲食したり、あるいはホテル旅館で泊まったり、ボーナスポイントで無料でスタンプをゲットできます。どうぞ奈良のまちなか歩きを楽しんで、いろいろな景品をゴール地点でガラポン抽選で当ててください。
400軒以上のお店の最新のこまかいMAPです。
ことしも超時空地域活性化演劇ショウテンガイ・エイト「Go!Go!天平ガールズ」の巻が11月11日12日に行われます。場所は小西商店街の古々粋亭です。どうぞ申し込みの上観劇してください。代金は無料です。
◆超時空地域活性化演劇 ショウテンガイエイト
「GO!GO!天平ガールズ」の巻
こんにちは、1300年後の奈良。
そちらも「まほろば」ですか?
「まほろばの証」を求め、1300年の時を超え現れた3人の女子大生!?観光客でにぎわう商店街は、奈良時代からやってきた彼女たちの目にどう映るのか?
「あたりまえな日常」の素晴らしさに気づける、商店街を舞台にしたファンタジー。
《開催日時》
2017年
・11月11日(土)①16:00〜 ②19:00~
・11月12日(日)③13:00~ ④16:00~
※①のみ招待制となります。一般の方は②・③・④にお申込みください。
※開場は各開演時間の30分前。
《会場》
「落語喫茶 古々粋亭(ここいきてい)」
奈良市小西町9 川村ビル201
近鉄奈良駅4番出口より徒歩1分
https://goo.gl/maps/kn8VFuqNAWP2
《料金》
入場無料
《申込み方法》
「氏名」「当日連絡のつくお電話番号」「参加人数」「観劇希望の回(②・③・④)」を下記までお知らせください。
○ショウテンガイエイト事務局
E-mail:showtengai8@yahoo.co.jp
TEL:080-4912-2491
※お席の数に限りがありますので、事前のお申込みをおすすめします。当日、空席がある場合は、お申込みなしでもご入場いただけます。
出演:安倍 愛里菜(奈良県立大学)
石飛 智稔
井上 大輔(足一/淡水)
岡井 大祐(東向商店街)
きむらあさみ
権代 歌織(奈良県立大学)
紺野 阿希子
新谷 武史(三条通ショッピングモール)
セキモトシゲアキ(Litmus)
瀧本 啓太 (大阪芸術大学)
ナノ(劇団VOICEnts)
林 道徳(東向北商店街)
船元 良子
米谷 侑美琳
松下 未優(奈良県立大学)
山本 あつし(下御門商店街)
友希
脚本・演出:新居 達也
音響:松尾 謙(SOUND-1)
主催:ショウテンガイエイト実行委員会
共催: 奈良もちいどのセンター街協同組合
奈良市東向商店街協同組合
三条通り橋本商親会
小西通商店街振興組合
東向北商店街振興組合
花芝商店街振興組合
三条通ショッピングモール
奈良市下御門商店街協同組合
協力:奈良県立大学 神吉ゼミ
北田 琳華(大阪芸術大学)
木村 菜都子(大阪芸術大学)
子供も参加可能
申し込み先は→showtengai8@yahoo.co.jp
開催までに、3人の天平ガールズが商店街のお店8ヶ所に出没するそうです。先日は三条ショッピングモールに現れたということです。
京都国立博物館では、いま国宝展をされています。(11月26日まで4期にわけて開催)。
第2期がはじまった17日の火曜日にちょうど昼から会議がありましたので小雨模様でしたがすこし早めに着いて、朝一番にいってきました。開館は朝9時30分からですが、すでに館内に並んでおられましたので入館するのに合計20分ほどかかりました。
まずコースどおりエレベーターで3階に行くと、弘法大師や伝教大師などの書跡が展示してありました。ここは渋滞気味でしたので2列目で簡単に見て、次へ。
考古のコーナーでは土器や土偶、見たかった出雲の出土品などが展示されていました。
2階に行くと、仏画、六道と地獄、中世の絵画。とくに雪舟の6件の絵が一堂に展示されていました。
つぎに中世の絵画のコーナーには有名な俵屋宗達の「風神雷神屏風」などが展示され、中国絵画では山水画などが展示されていました。
1階に行くとまず仏像コーナーへ。清涼寺の仏像など。そして陶磁コーナーへ。曜変天目の茶碗が特別の照明で拝見できました。絵巻物、染織、金工、漆工、彫刻などのコーナーがありました。
全般に奈良から中宮寺の天寿国繍帖、朝護孫子寺から信貴山絵巻(尼公)、東大寺から華厳五十五絵巻、長谷寺から銅版法華説相図、法隆寺、薬師寺、唐招提寺や奈良国立博物館などから出品されていました。また全国のお寺や神社、博物館、美術館などたくさんのところから出品されていました。
すこし混んでいましたので1時間半ほどかかって拝見しました。11時ころ見終わって外に出ると行列もありませんでした。
今までに、東京国立博物館や奈良国立博物館やお寺などで見たり、本などで見た国宝もたくさんあるように思いました。
展示は4期にわけられていて一部入れ替えられていきますので一度ではすべては見られないのですが、早めに行って見ておいて良かったと思います。
展示物についてくわしくは京都国立博物館のHPを見ていくのが良いようです→http://www.kyohaku.go.jp/jp/
みんなのホテル の実現のために、公開プレゼンテーションを10月28日(土)19時から21時、奈良もちいどのセンター街のきらっ都・奈良の2F、NARA EGGで行われます。参加料無料。30名。要申込み。 残席少ないそうです。
くわしくは、みんなのホテルのface book→https://www.facebook.com/minnnanohotel/
東京へ行ったらぜひ行きたいと思っていた、根岸の正岡子規の子規庵を先日訪ねました。上野駅の隣の鶯谷駅北口から歩いて数分のところにあることを最近知ったからです。
偶然この日は、10月14日。正岡子規の生まれて150回の記念日ということでした。葉書や子規の特別切手の記念の品をいただきました。建物は子規没後も大事に保存されてきましたが、戦災にあい、戦後関係者の努力で復元されたそうです。この日は、子規の誕生日とあって多くの人が来られていました。写真撮影も近頃OKとなったということです。
正岡子規の終焉の部屋。特注の座り机(子規の左足を立てて使えるようにへこみを作ってあります)があり、ガラス越しには糸瓜や葉鶏頭が見えました。
左上、正岡子規の自画像。右上、子規が伏せているところの写真。
庭からの写真。左は糸瓜、右は葉鶏頭。どちらも子規の歌や俳句によく出てきます。
をとヽひの へちまの水も 取らざりき
糸瓜咲て 痰のつまりし 佛かな
痰一斗 糸瓜の水も 間にあはず
庭には土蔵がありました。
子規庵のHPです。→http://www.shikian.or.jp/
毎月、楽しみにしている川嶌一穂さんの美ビット見て歩き 私の美術ノート 龍谷ミュージアム・秋季特別展「地獄絵ワンダーランド」は、13日奈良新聞に掲載されました。
美ビット見て歩き 私の美術ノート *56 川嶌一穂
龍谷ミュージアム・秋季特別展「地獄絵ワンダーランド」
写真 十王図(部分) 江戸時代・日本民藝館〔展示期間9月23日~10月15日〕=龍谷ミュージアム提供
夏に奈良国立博物館で開かれた「源信―地獄極楽への扉」展に行けなかったので、先日JR京都駅から歩いて「地獄絵ワンダーランド」展に出掛けた。地獄がワンダーランド?といぶかしく思いつつ会場に着くと、観客でいっぱいだった。
今年は、日本人の地獄イメージを形作った『往生要集』を著した源信(げんしん。942~1017)が没してちょうど千年にあたる。紫式部の源氏物語が完成した少し後の、まさに貴族文化が頂点を極めた頃である。しかし自然災害や社会の大変動から来る不安が人々の心に忍び寄っていたのだろう。この頃描かれた「六道絵」は陰惨な場面の連続だ。
鎌倉時代は、大陸から「地獄十王図」が輸入され、日本の絵師たちがそれを手本として十王図を量産した。唐の官服を身につけた閻魔大王、三途の川のほとりで死者の着物を剥いで罪の重さを計る奪衣婆(だつえば)など、今の私たちにも伝わる地獄イメージの原点だ。
面白いのは、ここからの展開。江戸時代「地蔵十王経」という絵入りの経本が出版された。本展図録の解説によると、お経は偽経だそうだが、印刷本は普及の度合いが全く違う。
ここで描かれる地獄では、釜茹でにされている亡者も余裕の表情だ。版を彫る職人も、見る者もおおかた庶民である。庶民は自分の手で魚をさばいたり、蚊やゴキブリと戦いながら日々暮らしている。殺生をした者は「等活(とうかつ)地獄」に堕ちる、と言われても困ってしまう。ユーモアさえたたえた描写は、殺生をしながら生きていくしかない自分、天変地異から逃れられないこの世の中を、「地獄」として丸ごと飲み込んでいく覚悟の表れだろう。
さあ、ここから地獄はワンダーランド!たとえば18世紀後半の大坂の絵師・耳鳥斎(にちょうさい)は、「別世界巻」と題する絵巻で、地獄をとことん洒落のめしている。歌舞伎役者は大根と一緒に大釜で煮られ、芸妓の営業時間を線香で計っていた置屋は、線香と同じように燃やされてしまう。江戸はほんとに面白い。
写真の素朴な「十王図」は、民芸運動の創始者・柳宗悦(やなぎむねよし)の旧蔵。点数は少ないが、白隠(はくいん)、木喰(もくじき)の作品もいいものが出ている。向かいの西本願寺の銀杏は少しだけ黄葉が始まっていた。
子どもの頃、嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるよ、と大正生まれの母がよく言っていた。さすがに信じてはいなかったが、頭の中に強烈なイメージが沸き起こって、口答えしようとする出鼻を挫かれてしまった。地獄の効き目は確かにあった。
=次回は11月10日付(第2金曜日掲載)=
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かわしま・かずほ
元大阪芸術大学短期大学部教授。
メモ 龍谷大学・龍谷ミュージアム 京都市下京区堀川通正面下る。電話075(351)2500。京都駅から北西方向へ徒歩12分、西本願寺前。会期は11月12日(日)まで。月曜休館。
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「昨日13日(金)夜に東京・有楽町で開催された天忠組シンポジウムin東京『 奥大和に咲いた維新の桜 ~志に散った天忠組~ 』に参加してきました。
今回参加させて頂いての私の感想。
このようなフォーラムは過去いくつも参加させて頂きましたが、 関東の地でこのような内容の濃い、尚且つエンタテインメントとしても優れた奈良のイベントに参加出来てとっても 幸せ でした。...
10月24日(火曜日)19時から21日。きらっ都・奈良2F、NARAEGGでプレオーナーズSALONが開かれます。1000円ワンドリンク付。
ゲストスピーカーはマガサンキョウト編集長の岩崎達也氏です。くわしくは、my商店街ライフ→http://syoutengai-life.com/
秋晴れの天気の良い日、奈良ホテルの南、奈良ロータリークラブの事務所の近くの大乗院庭園にいきました。庭園は数年にわたり発掘調査や整備されていましたが、現在は池の周りを一周できます。
大乗院庭園文化館は無料ですが、庭園への入場のみ有料で100円でした。かつての興福寺の門跡寺院です。館内には模型や資料も展示されていました。西方向から見た模型です。現在、民有地になっているところに建物が建っていたという事です。御所馬場町のりっぱな塀はその跡ということです。
今年は、夏目漱石生誕150年です。天理図書館では、10月19日から11月12日まで、夏目漱石資料の展示が行われます。9時から15時30分まで。会期中休みなし。入場無料とのことです。
天理図書館のHPです→http://www.tcl.gr.jp/index.htm
鹿鳴人のブログ→http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/post-2da8.html
『今昔 奈良名所』 奈良新聞社発行。1500円+税
口絵にかつての写真や資料がたくさんのっています。
「奈良の町の中心は橋本町、町名は町の南を流れる率川(いさがわ)に架かる橋(現在は暗渠)の許(たもと)にあることによる。」の言葉ではじまります。
そして(1)猿沢池周辺、
(2)一の鳥居周辺、
(3)春日参道、
(4)春日二の鳥居から中間道へ、
(5)春日若宮周辺、
(6)春日御本社周辺、
(7)水谷道から若草山、
(8)手向山から二月堂、
(9)大鐘から大佛殿、
(10)博物館から縣廰へ、
(11)興福寺寺内、
と時計の反対回りで歩かれます。
歴史をさかのぼってくわしい説明が書かれています。おすすめの奈良名所の本です。
奈良まほろばソムリエの会の池内力さんから情報をいただきましたので紹介します。
「ご存じかも知れませんが、NHKラジオ第2放送「日曜カルチャー」(午後8時~9時、再放送は翌週日曜日午前10時~11寺)、10月は西山厚先生の「正倉院ものがたり」です。
録音した第1回「聖武天皇と大仏」を聴きましたが、いつものように分かりやすい語り口でした。
http://www4.nhk.or.jp/P1940/」
上記のHPからストリーミング放送で第1回の放送を聞くことができます。
テレビで最近良く見かける磯田道史氏の本を書店で見つけました。
「戦国時代の下剋上から昭和前期の破局まで、歴史のパターンが見えてくる」
「当代一の歴史学者が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑んだ意欲作!」
はじめに
序章 司馬遼太郎という視点
歴史をつくった歴史家/頼山陽と徳富蘇峰
日本人の歴史観への影響/司馬作品のオリジナリティ
歴史小説と時代小説/歴史を奇想で崩した作家
動態の文学、静態の文学/なぜ歴史を学ぶのか
第一章 戦国時代は何を生み出したのか
第二章 幕末という大転換点
第三章 明治の「理想」はいかに実ったか
第四章 「鬼胎の時代」の謎に迫る
第五章 二十一世紀に生きる私たちへ
おわりに
司馬さんは、日本国家が誤りに陥っていく時のパターンを繰り返し示そうとしました。(中略)
その国の人々が持っている「くせ」「たたずまい」簡単に言えば「国民性」といったものは、100年や200年単位でそう変わるものではありません。
であるならば、20世紀までの日本人の歴史と日本人を書いた司馬遼太郎さんを、21世紀を生きる私たちが見つめて、自分の鏡として未来に備えていくことはとても大切ですし、司馬さんもそれを願って作品を書いていったはずなのです。
ーー「おわりに」より
『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』
NHK出版 780円+税。
10月のならシネマテークは、10月6日から8日まで、『孤独のススメ』です。場所は、奈良もちいどのセンター街のきらっ都・奈良3Fです。
オランダの田舎町、単調で振り子のような毎日を生きる男やもめのフレッド。人づきあいを避けひっそりと生活していた彼の元に、ある日突然、言葉も過去も持たない男テオが現れる。帰すべき家も分からず、やむなく始まった奇妙な共同生活だったが、ルールに縛られていたフレッドの日常がざわめき始め、いつしか鮮やかに色づいていく――。心のままに生きることは難しい、でも大切なものに気づかない人生ほどわびしいものはない。すべてを失くした男が、名前すら持たない男から学んだ幸せとは――?
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