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2017年9月 8日 (金)

鹿谷 勲先生の講演と「奈良民俗紀行」西大和編

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先日、奈良まほろばソムリエの会の交流会で、奈良民俗文化研究所の鹿谷勲先生の講演を聞く機会がありました。日ごろ、毎日新聞の連載や奈良新聞の連載でもお目にかかっていますし、とある、ならまちのお店でもお会いしたことがあります。

鹿谷勲先生のプロフィール、大阪出身、奈良市在住。東京都立大卒業、元奈良県教育委員会文化財保存課(無形民俗文化財)、元奈良県立民俗博物館学芸課長。
現在、奈良民俗文化研究所所長。


この日は「大和のモノについて」という題で2時間あまりに及ぶお話でした。

とくに印象に残ったところをメモします。

最近の電車の中の若い人の様子から、近頃のこと。

・あるく・見る・きく民俗学

1、歩く・見る・聞く

2、書く・集める・比べる  記録・集積・比較  とうみ、手作業の農機具がいまデジタルの器械にも応用されている

3、考える・活かす  研究・考察・活用 ・・・活用が大事である

民俗学の方法として、

・柳田国男の方法、なるべく自分の家の近くから。何回も行きやすいところ。精確かつ忠実な記録をetc。『青年と学問』より。『遠野物語』などの著作

・宮本常一の方法、柳田国男の影響を受けた。一度いったところへ二度行く。ギブアンドテーク。『日本の民俗1、民俗学のすすめ』

・自分だけの探訪ノートを作る。

・民俗文化財、「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗習慣、民俗芸能、民俗技術及びこれに用いられる衣服、器具、家屋、その他の物件で我が国民の生活の推移の理解のために欠くことができないもの」(文化財保護法第2条の5)

・民具、「モノ」の世界、

奈良町モノ語り調査(奈良まちづくりセンター2016~)

講演では奈良県のいろいろな民俗、モノなどのたくさんのスライドを拝見しました。なつかしいモノもありましたし、そのまますっかり忘れているようなものもありました。ちゃがゆの袋など。いろいろ集めて整理するとなかなか貴重なものだと思いました。

くわしくは

奈良民俗研究所のホームページ「なみんけん」をご覧ください→
http://naminken.wixsite.com/naminken

書棚にあった、鹿谷先生の「奈良民俗紀行」西大和編(京阪奈情報教育出版発行、あおによし文庫、1300円+税)を再び読み始めました。実際に行かれて、地元の人の話などを聞かれたお祭りや行事、私などなかなか行く機会がありませんのでとても勉強になります。

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