『正岡子規 人生のことば』岩波新書
新聞の書評を読んで、本屋に立ち寄るたびに探していた、この春発行された『正岡子規 人生のことば』岩波新書を
奈良市花芝商店街のベニヤ書店で見つけました。820円+税。
「病と闘いながら短い一生で文学革新をなしとげた正岡子規。畏友夏目漱石には「僕はモーダメニナッテシマイマシタ」と弱音を吐き、人生行路定まらぬ高浜虚子には「貴兄ニ半椀ノ飯ヲ分タン」と激励するーー著作・書簡を読み解きながら彼の人間的魅力を紹介し、そのことばのなかに、私たちが今を生きるヒントを見いだす。」
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目次から。
泣・・・生きているから弱音もはく
希・・・病んでいるから、望みをもつ
友・・・知己には厚く、熱く
笑・・・苦しいからこそ、ユーモアを
識・・・本質を見通し、突く
独・・・俗を離れて、ひとりゆく
親・・・家族、故郷を思う
進・・・ひたむきに、道を
正岡子規年譜(1867年愛媛県松山生まれ、1902年逝去。36才)
子規を巡る人々(索引)
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全部で80の項目で正岡子規を浮かび上がらせています。
正岡子規と奈良とのつながり
日清戦争従軍記者として、中国にいき、船で神戸へ帰りましたが喀血して重病に、そして入院加療。
奈良にその後最後の旅行をし、有名な柿の歌、「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」などを残しています。
奈良市内の対山楼に逗留しました。
その対山楼のあとは現在、天平倶楽部という日本料理店になっており、その庭には「子規の庭」が子規の妹の律の子孫の方によって作られています。
おすすめスポットです。→http://shikinoniwa.com/summary
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