かねてお願いしていた映像作家の保山耕一さんが奈良ロータリークラブで30分間の卓話をされました。

左、中本会長、中野聖子幹事、卓話講師、保山耕一氏、右プログラム委員長のNHK奈良支局長の村田さん。

講師の保山さんの卓話のタイトルは『私を生かしてくれた奈良』です。
最初に8分間で
「三年前、直腸がんで余命二ヶ月と宣告された。それまで世界遺産など世界中を撮影に回っていたテレビカメラマンの仕事を終わらざるを得なかった。
ガンの手術とその後の処置のあと、ひとり茫然自失していた。
友人も仕事もなくしてまったく孤独になったと感じた。
しかし家の中に閉じこもっているわけにはいかないと、安いカメラと三脚を持って、奈良の町や奈良の社寺、風景の動画を撮りはじめた。
毎日撮った映像を3分間くらいの動画にまとめ音楽とともにユーチューブでインターネットに発信をはじめたら多くの知り合いが出来た。

春日大社に奉納の動画を撮らせていただき、昨年春満席の300人の方に見てもらった。
そして6月東京虎ノ門ヒルズで1000人入るホールで吉野の桜を見てもらう奈良県主催のシンポジウムがあり、そこでも多くの方に賛同をいただき、中には泣かれる方までいた。
12月には東大寺の金鐘ホールで入江泰吉さんのシンポジウムや県の新公会堂「いらか」でも見ていただいた。
わたしは奈良には365の季節があると思う。
わたしは世界中回って映像を撮ったが、奈良ほどすばらしいところはない。
ところがその奈良の良さを奈良の人が一番知っていないのではないかと思う。
きょうは映像を22分間にまとめて今からみていただきます。」

わたしがわかっただけでも
東大寺、春日大社、興福寺、唐招提寺、海龍王寺、平城宮跡、長岳寺、聖林寺、室生寺、吉野、明日香、藤原宮跡、三輪の桧原神社、二上山、大峰奥駆けの道の空撮・・・・。
いったい、いくつの場所があったでしょうか。
つい映像に夢中になり覚えていませんが、何度も飛火野の四季は出てきましたし、奈良ホテルの近くの風景も出てきました。
雪が降り、梅がほころび、桜が咲き、藤が咲き、百日紅が咲き、紅葉が深まり・・・。
夕焼景色が東大寺二月堂、興福寺の南円堂、平城宮跡・・・・。


これからも奈良の映像を撮りつづけられる幸せをかみしめながら、上映など続けていきたい」
と結ばれました。
当日100名あまりの奈良ロータリークラブの皆さんが感銘をうけておられました。
例会後の皆さんの反響を中野聖子幹事さんは以下のように
伝えてくれています。
「本日の例会後。 感動冷めやらぬロータリアンの感嘆の声多数。
映像の力は偉大
壮絶...
あんな映像は普通に撮れるものではない
安易に言葉にできない感動
世の中には偉い人がいるものだ
弘法筆を選ばず
ものすごい感動
花吹雪も雪も虹もほんの一瞬のことなのに
鬼の目にも涙
などなど…
どなたさまの記憶にも歴史に残る例会となりました。
今日もまた感動をありがとうございました!」
この日の配布された資料とこの日のために編集された特別版、「時の雫」です。

そしてインターネットにアップされている、「時の雫」の動画です→時の雫
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