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2017年1月27日 (金)

遠藤周作の原作の 映画 『沈黙』

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もう50年前になるのですが、遠藤周作の原作の小説の『沈黙』の一部であった、『黄金の国』を読みました。
そして学園祭で高校3年生の時、同級生たちが演劇として『黄金の国』を演じました。
わたしはその劇を観たのですがとても印象にのこりました。
そんな思い出があるので、この映画は観るのは疲れるかもしれないけれどぜひ観たいと思っていました。
つい1月21日に全国的に映画は封切りとなりましたので早速2時間40分余りの長編を観てきました。

江戸時代の初めころ、ポルトガル宣教師が九州でキリスト教を広め始めましたが、しかしそれは禁教として抑圧されました。切支丹です。
奉行は、キリスト教を捨てるようにいろいろな策を使って、キリストの絵を踏み絵をするように迫ります。
映画はその間の人々の苦悩、宣教師の苦悩を描いています。
その踏み絵のとき、キリストは何もおっしゃらない、「沈黙」であったと宣教師は語ります。
とても重いテーマを扱っています。

重い暗いテーマの半面、江戸時代の風景や自然はとても美しく感じました。
また、奉行の宣教師へ棄教を迫る論理は厳しく感じるとともに複雑な気持ちを感じました。
映画の最後に、日本人とキリスト教信者に贈る言葉が画面に現れました。
見終えてとても重い気分でしたが、観て良かったと思います。

この映画は原作を読んで28年も構想を練っていたハリウッド映画のマーティン・スコセッシ監督ということでした。日本人キャストもそれぞれ好演でした。

映画の公式HPは→http://chinmoku.jp/

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