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奈良県立大学では、以下のような連続フォーラムがあるそうです。2回とも興味深い内容だと思います。奈良県立大学のHPです→http://www.narapu.ac.jp/
奈良県立大学ユーラシア研究センター連続フォーラム
近世の奈良からこれからの日本をみる。
江戸期の奈良は「都」か「鄙」か?
当時の奈良のにぎわいや江戸・大坂との交流を探り、日本・地域の将来を考える。
◆日 時:第1回 平成29年2月5日(日)
13:30~16:30(開場13:00)
第2回 平成29年2月19日(日)
13:30~16:30(開場13:00)
◆場 所:奈良県立大学地域交流棟2F
中研修室(第1回、第2回とも)
◆概 要:<第1回 テーマ>
近世奈良の風情―文芸とまちの様子―
基調講演 岡本彰夫
(神主・奈良県立大学客員教授)
ディスカッション
岡本彰夫(同上)
喜多誠一郎(萬御菓子誂處樫舎主人)
橋本紀美(安堵町歴史民俗資料館館長)
風呂井玲子(帝塚山大学非常勤講師)
<第2回テーマ>
江戸文化と奈良―都鄙の交流―
基調講演 田中優子(法政大学総長)
ディスカッション
田中優子(同上)
辻村泰善(元興寺住職、公財元興寺
文化財研究所理事長)
野高宏之(奈良県立大学教授)
◆参加費:無料(各回先着150名様)
◆お申し込み方法:
・はがき・FAX・Eメールで受付いたします。
・必要事項<参加希望日(2/5のみ、2/19のみ、
2/5、2/19両日)・氏名(ふりがな)・
代表者の連絡先(住所・電話番号・FAX番号
あるいはEメールアドレス)・参加人数>を
記載の上、下記までお申し込み下さい。
・平成29年1月25日(水)必着とします。
ただし、定員に達し次第、締め切らせて
いただきます。
・参加決定の方には受講券となるハガキを
平成29年1月27日(金)までに発送します。
<お申し込み・お問い合わせ先>
奈良県立大学 ユーラシア研究センター
はがき:〒630-8258 奈良市船橋町10番地 奈良
県立大学ユーラシア研究センターフォーラム係宛 FAX:0742-93-7391
Eメール:nara-eurasia@narapu.ac.jp
TEL:0742-93-7245
(お問い合わせのみ平日9:00~17:00)
参考。以前に書いた香薬師の右手についてのブログ→鹿鳴人のつぶやき
(追記)
年末早速拝観にいってきました。8.5センチはほんとに小さなお手です。傍らに、パネルの香薬師像がありました。ぜひ、本体も戻ってきて欲しいものですね。
12月24日午後1時から、奈良公園の奈良県新公会堂(奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~)で「桜とともに生きる~吉野・生命と再生の聖地~というシンポジウムが行われました。
6月の東京・虎ノ門でのシンポジウムがたいへん好評で、多くの人から奈良での開催要望があったため、主催:奈良県、後援:吉野町、川上村、NHK奈良放送局で12月にも奈良でも開催されました。
会場は500人入るという能楽ホールが満席の盛況でした。
会場には旧知のお知り合いの方や奈良まほろばソムリエの会の皆さんやフェースブックでの知り合いが多数来られていました。
わたしも6月の東京に続いて奈良でも参加することができたのはたいへん有難いことでした。
東京での様子は以前の当方ブログ→鹿鳴人のつぶやき
当日いただいた53ページにもおよぶりっぱなプログラムから。
第1部は、北岡吉野町長のごあいさつと法螺貝の演奏と朗読ではじまりました。
司会は、岩渕亜希子さんと大正まろん(小栗一紅)さん。
監督は保山耕一さん、ピアノ演奏、すみかおりさんのオープニング映像の「聖地への誘い」、そして「映像詩・桜とともに生きる」は、素晴らしい吉野を映し出しました。
1年あまりかけて撮影された映像は、プログラムにその製作の過程がくわしく書かれていました。
そして第2部は桜本坊の住職、如意輪寺副住職の講話。
そして岡本先生の「後南朝」のお話、川上村村長のお話。
それぞれにバックに、保山耕一さんによる映像も映し出され、とてもよくわかりました。
第3部は、司会はNHKの原 大策アナウンサーによるフリートークでしたが、NHK番組にも岡本先生はよく出ておられるのでおふたりはとても息が合っていました。
金峯山寺の五條管領の11月に行われた一昼夜におよぶ八千巻(実際は数万枚とのこと)という護摩法要の様子が映像で映し出され、またお話でも事前に100日に及ぶたいへんな行が行われたということでした。
また奈良県観光局理事の中西 康博氏、岡本先生、五條管領による白熱したお話でした。
岡本先生の長年の宿願である「奈良県みんなで南都の復活を」という一貫した主張。
「京都は公家、金沢は武家による町であるが、奈良は社寺による町なのだ」、「奈良らしい復活を」といった発言で場内に拍手が起こっていました。4時間あまりのシンポジウムは5時過ぎに終了しました。
おみやげに、たくさんの資料や保山耕一さんの吉野の春のDVDをいただきました。
会場入口では本や朱印帳、クリアファイルなどが販売されていて買うと、保山さんの「吉野の秋」のDVDをもらいました。
2つのDVDはたいへんな大作です。ありがとうございました。
そしてご挨拶にもありましたが、これを機会に、奈良県でも南へ、吉野町、川上村、上北山村、さらに十津川村など多くの町村に出かけてもらいたいということでした。(奈良県でも県内の宿に宿泊すれば、バスが実質無料になるなどの支援もされています。)
奈良県の観光公式サイト→http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/
またNHK奈良放送局の「ならナビ」は平日夕方6時30分から7時まで。HPでは放送の翌日以降、コーナー動画も公開しているそうです。
NHK奈良のHP→http://www.nhk.or.jp/nara/
岡本教授の「大和まだある記」→http://www.nhk.or.jp/nara/program/madaaruki/index.html#1213
小さなホテル奈良倶楽部パートⅡ のブログにも長文で書かれています。→http://naraclub-naraclubpart2.blogspot.jp/2016/12/blog-post_26.html
画像をクリックすると拡大します。
奈良の情報誌「月刊大和路 ならら」2017年1月号が出ました。なら旅いんふぉ、というページで、「奈良もちいどのセンター街」歴史散歩、箱屋勘兵衛と七人衆の町を訪ねて、とりあげられました。
税込500円。月刊『ならら』のHPです→http://www.narara.co.jp/
箱屋勘兵衛と七人衆の町を訪ねて
「奈良もちいどのセンター街」歴史散歩
猿沢池から三条通りを少し西へ。ひときわ目立つ大きな三角屋根が「奈良もち いどのセンター街」の入口だ。奈良でもっとも古いといわれるこの商店街、約
250mの町並みには歴史スポットが点在している。活気あふれる師走の町に、古 きを探して歩いた。
道先案内人は奈良もちいどのセンター街協同組合理事長の松森重博さん。
「奈良まほろばソムリエ」に認定された歴史通で、自身のブログ「鹿鳴人のつ ぶやき」は奈良発信の有名ブログの1つでもある。
「『もちいどの』は奈良の歴史の舞台の中心地に近く、平城京では東六坊大 路にあたります。江戸時代には三条通りとの丁字路に高札場が置かれ、明治時 代には奈良県、奈良市管轄の道路の起点となる『道路元標』も置かれました。
ここは多くの人やモノが行き来する商業・交通の要衝の地だったんです」
「もちいどの」は「餅飯殿」。室町時代にはすでに「餅飯殿」と呼称された 記録が見られるが、それ以前は蕗之畠郷(ふきのはたごう)や富貴郷(ふきごう)
と呼ばれた。
OK広場の最奥に は吉野から勧請した七辨財天を祀り、7月6日、7日には弁財天祭りが行われ、宵宮には大蛇と子ども神輿が賑やかに商店街を練り歩く。
主なる「餅飯殿」の由来は、後の醍醐寺の開祖・聖宝(しょうぼう)理源大師(832~909) を助けて、箱屋勘兵衛と七人衆が活躍する大峰の大蛇退治譚(たん)である。
大蛇のために廃れた大峰を再興せよという宇多天皇の命を受けた東大寺僧・聖宝理源大師。
これを助けようと富貴郷の箱屋勘兵衛と七人衆が立ち上がった。一行は餅 と干飯(ほしいい)を持ち、途中の村々にも分け与えながら大峰へ向かい見事大蛇を退治。
黒滝村の鳳閣寺は理源大師が再興した寺だが、山号の百螺山はこのとき勘兵衛 が大きな法螺貝を吹き鳴らしたことに由来する。勘兵衛たちは餅や飯を届けた ことから「餅飯殿」と呼ばれ、いつしかそれが町名になった。辨財天の隣には 理源大師堂があり、7月7日に東大寺の僧侶が法要を営む。箱屋勘兵衛の意志を 継ぎ、餅飯殿には現在も餅飯殿大峰山上講が継承される。
昭和52年の市役所の移転で通行量が減った商店街だが、平成19年に個性的で 意識の高い起業家にチャンスを与える『もちいどの夢CUBE』をオープン。多く
の卒業生が近くで独立している。
「イベントも積極的に行い客足も戻ってき て、我々自身も〝再興〟を果たしつつあります。また〝通り〟としてのデザイ ンも意識し、同28年には『なら景観調和広告賞』を受賞しました」と松森さん。
新しい試みで活性化した商店街。
そして町の至るところに、いまもささやか
な歴史が見え隠れする。
例えば傘を広げては通れないほどの狭い路地「四室之
辻子」、南市恵比須神社など路地裏に溶け込んだ小さな神社、反対に町なかに 驚くほどの空間が広がる「大宿所」。毎年12月15日春日若宮おん祭のさきがけ となる大宿所祭が行われ賑わう。また大福稲荷神社もある。
歴史スポットは、 訪れる人が気がつく数だけある。賑わいをBGMに、もちいどの商店街とその周 辺の路地裏散策を楽しみたい。
高校ラグビーの全国大会が年末から、東大阪市の花園ラグビー場ではじまります。奈良から近鉄電車で便利ですので毎年多くのチームが奈良に宿をとります。12月27日開幕とのことです。毎日放送の高校ラグビーのページです→http://www.mbs.jp/rugby/
そんなとき、奈良県橿原市出身のシンガーソングライターの若林美樹さんの歌をもちいどのセンター街のクリスマスパーティーで聴きました。そのCDは「TEPPEN」。ラグビーの応援歌第1弾とのことです。
ことしの春日若宮おんまつりも無事終了しました。ことしのおん祭り以前に「祭礼で読み解く歴史と社会ーー春日若宮おん祭りの900年」という本がでていると新聞書評などでみていましたが、小西通りの啓林堂書店にあり手に入れ読みました。
ことしは881回目のおん祭りということですが、そのあたりの歴史を通して書かれた本が今までなかったそうです。
おん祭りの通史を書くことはなかなかむつかしいということでした。
このたび、安田次郎御茶ノ水大学名誉教授が第1章から第3章まで、幡鎌一弘(はたかま)天理大学おやさと研究所所長が第4章から終章まで担当されて、山川出版社から発行されています。2000円+税。
創始は藤原忠通という通説として聞いていることは実は違って、やはり興福寺が創始だ、とか。
ひとことで881回といいますが、おん祭りもいろいろな時代にいろいろ変わった点もあります。
平安、鎌倉、室町の時代。
戦国、江戸時代。
明治から戦前まで。
戦後から現在まで。
と日本全体の歴史の中での春日若宮おん祭りとしてとらえなおされています。
祭りは人とお金もいることはどの時代も共通していることであること。支える側も変化し、存続が危ぶまれることも何度もありながら、時の人々の努力で続いていることがよくわかります。
明治維新のころ、戦中の努力、戦後進駐軍がいる中でのおん祭りの継続、当時の観光協会会長の谷井友三郎さんの活躍。昭和52年頃の若い人たちによる大名行列の地元民による活性化、など民衆の楽しみであり地元の人たちによって支えられてきたことが明らかにされています。
また餅飯殿町にある大宿所の話。懸け鳥や大和士(やまとさむらい)の話。おん祭りの歌。850回目からの、のっぺい汁の復活、大宿所詣の話などもくわしく書かれています。
通説をふまえながらも、今一度読む必要があると思いました。目次は
第1章、おん祭りの成立
第2章、流鏑馬(やぶさめ)と武士
第3章、田楽と僧侶
第4章、中世から近世へ
第5章、『春日大宮若宮御祭礼図』を読む
第6章、近代の祭り
終章、現代のおん祭
186ページ+年表、資料
人気テレビドラマの『逃げるは恥だが役に立つ』は先日最終回だったとのこと。
きらっ都・奈良の若い坂本さんたちのリードで「恋ダンス」に挑戦しました。すでに公開されて反響が大きいので、ブログにもアップすることにします。
以下はきらっ都・奈良にオフィスがあるシンガーソングライターの氷置 晋さんからのメールです。
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RAKU MOVIEさんが作った「きらっ都・奈良」のPR動画です。
僭越ながら、星野源さんの「恋」をカバーしました。...
録音はKeisuke Inagakiさん、編曲は角悠介くんにお願いしました。ありがとうございました!
https://www.youtube.com/watch?v=Ixhm7rQuoIo&feature=youtu.be
最近話題の「恋ダンス」を、きらっ都の皆様とお届けしています。
総監督の坂本 佳太さん、RAKU MOVIEの皆さん、本当にお疲れ様でした!
南市えびす神社に人を案内して出かけたときの話です。
自転車で、縁起物の看板をつけた青年に出会いました。出会った縁で、縁むすびと書いた縁起物の五円玉をくれました。
そしていろいろ話していたら、この11月から天気の良い日は、ならまちを屋台つきの3輪の自転車に縁起物を載せて行商をしはじめたとのことです。
寄席文字、橘右佐喜と書かれていましたので聞いてみると、橘右佐喜さんの息子さんということです。まあそんなことで、夢は叶うという字を書いたブローチ500円を一つ買い求めました。
最近、きたまち豆腐店さんがかつての豆腐売りのように自転車でリアカーを引っ張って販売していて好評ですし、こういう懐かしい商売もまた、昨今ありかな、と思った次第です。
4回目を迎える古事記のまつりが、1月21日(土)にひらかれます。場所は奈良春日国際フォーラム甍(旧の奈良県新公会堂です、まだ名前になじめません)です。
落語や古事記朗誦大会やこども古事記かるた大会や宮崎県から「高千穂神楽」など多彩なプログラムです。
応募締切が1月6日です。
インタ-ネットでの申し込みは、第4回古事記のまつりです
第60次式年造替記念として入江泰吉写真展「春日大社」が12月16日(金)~平成29年1月24日(火)までひらかれています。場所は名勝大乗院庭園文化館。入場無料とのことです。
おん祭り展を開催中の奈良国立博物館も17日は無料とのこと。
1月22日まで「春日若宮おん祭り」展を開催されている高畑町の入江泰吉写真美術館とあわせて見られることをおすすめします。
以前、銀行ロビーなどで拝見していた、「やまとびと」が会員制季刊誌になったということで申し込んだところ早速送られてきました。
桜井市の共栄印刷株式会社が発行されています。
奈良県の桜井や橿原より南の情報が多くて、とても良い本だと思います。
存じている、もと春日大社権宮司の岡本彰夫さん、増田隆さんら充実した執筆陣です。
A4で36ページ。1年間の購読料が1000円です。
申し込みは→http://www.yamatobito.net/free_paper/info.html#fp_link3
12月11日朝8時30分の気温は3.5度と寒い日でしたが、奈良マラソン2016は無事スタート。近鉄奈良駅・高天交差点あたりで応援してきました。
フルマラソンは1万人くらい参加とのことです。トップの選手が朱雀門あたりを折り返して帰ってきました。
9時半スタートの10キロの部の応援に登大路あたりで応援。10キロの部とフルマラソンが車線をはさんで走っておりたいへんな迫力です。附水会の今井選手の姿をとらえることができました。
奈良マラソンのHPです→http://www.nara-marathon.jp/
今年第60回目の御造替をおこなわれた春日大社ですが、「春日大社のすべて」を花山院弘匡(かさんのいん・ひろただ)宮司によってわかりやすく三十話で書かれている本が出ました。
あとがきによれば、預職の社家の末裔で元県文化財課長を務められた大東延和氏が二十年前に書かれ春日大社が製作頒布したものがあるが絶版になっています。そこでその引用を中心に花山院宮司がわかりやすく書かれたということです。
第1話、神山 御蓋山
第2話、春日社創立、
第3話、平城京の守護神、
第4話、春日社創建、
第5話、1200年続く勅祭 春日祭、
第6話、勅祭春日祭(申祭)の儀式、
第7話、若宮社、
第8話、春日若宮おん祭、
第9話、宮中からの旬祭、節供祭、日並御供、
第10話、式年造替、
第11話、六十一社の摂社・末社、
第12話、平安の正倉院(皇族、貴族奉納の御神宝)
第13話、社伝神楽と御神楽(陪従神楽)、
第14話、山水枯槁、神鏡落御、春日山鳴動、神木動座、神鏡強奪事件、
第15話、宮中と春日
第16話、日本最初の神道曼荼羅である春日曼荼羅、
第17話、世界一大切にされる神鹿、
第18話、宮中の技を尽くした春日権現験記絵、
第19話、シルクロードの終着に残る舞楽、
第20話、能舞台の松は春日参道の松、
第21話、三千基の春日大社の灯篭、
第22話、春日大社の建物、
第23話、春日興福寺、
第24話、伊勢・春日・八幡の三社託宣、
第25話、全国に広がる春日神社、
第26話、神峰春日山と聖蹟、数々の神々に関わる場所、
第27話、神域の樹木と生物、
第28話、社家制度、
第29話、春日の職人、
第30話、春日大社の歴史の流れと文学
という30話です。はじめて知ることが多くあり、あらためてなるほどというところもあります。花山院宮司さんは高校の地理などの先生を長年されただけにとてもわかりやすく書かれています。
奈良のことや春日大社のことを理解するために、おすすめの一冊です。
中央公論新社発行。1800円+税。
いつも楽しみにしている、川嶌一穂さんの美ビット見て歩き、奈良新聞に載っていました。
中ノ島の大阪市立東洋陶磁美術館の「台北國立故宮博物院北宋汝窯青磁水仙盆」展です。
会期は12月10日(土)から来年3月26日(日)まで(年末年始および原則として月曜休館)とのことです。
昨年秋、台北の國立故宮博物院を訪れましたが、たいへんな来館者でした。この機会に大阪で拝見できるというのはとても良いチャンスだと思います。
12月10日から奈良国立博物館では「おん祭りと春日信仰の美術」展がひらかれます。
春日若宮おん祭は、長承4年(1135)の若宮社御遷座(ごせんざ)を承(う)け、翌保延2年(1136)に始まったとされます。その後、祭日が変わることはあっても絶えることなく現代まで続き、今年の12月17日で881回を迎えます。
おん祭では、若宮神が一日だけ御旅所(おたびじょ)に遷座されますが、そのもとに芸能者や祭礼の参加者が詣(もう)でる風流行列(ふりゅうぎょうれつ)が有名です。この行列は平安時代以来、時々の風俗や流行を採り入れながら続けられてきました。
本展覧会は、おん祭の歴史と祭礼を取り上げ、あわせて春日信仰に関する美術を紹介する恒例の企画です。本年は、華やかな風流行列の様子を描く絵巻を多く展示するとともに、江戸時代のおん祭を支えた、奈良奉行所(ならぶぎょうしょ)のかかわりをご紹介します。
展覧会のHPです→HP
おん祭りは12月15日から18日までが本番です。奈良国立博物館でも拝見するとより深く、おん祭りを理解し、楽しめると思います。
奈良ホテルからの帰り道、すこし大回りして奈良公園を歩きました。春日山。奥山。 興福寺五重塔
依水園 皇帝ダリア
入江泰吉旧居へ。200円。案内の方によれば、日当たりが良くないところは紅葉が遅く、今からが見ごろですとのこと。まわりの庭に紅葉が多くて素晴らしいおうちです。
12月10日(土)13時から(終演16時30分頃)、東大寺総合文化センター、金鐘ホールにおいて、入江泰吉の心を語る~奈良の光と風と影~という3部構成の素晴らしい催しがあります。残席わずかとのことです。
→https://www.quartet-online.net/ticket/histoire2016
この時期はじめて吉城園へ。県が管理していて、65才以上無料です。
東大寺南大門のむこうに若草山が遠望できました。
シャッター押してほしいといわれた若い女性ふたりは、ニューヨークからきたとのことでした。
一巡しましたが、とても素晴らしい紅葉でした。(12月1日撮影)
11月の末、逝く秋の錦の里 正暦寺を訪ねました。
日本清酒発祥之地の石碑
本堂では薬師如来などを拝観できました。南天も美しく咲いています。
美しい紅葉を紹介されている正暦寺のHPです→http://shoryakuji.jp/
12月にはいるとおん祭の近づいていることを感じます。
私はことしも15日の大宿所詣に参列します。
昼1時ころからJR奈良駅ー三条通ー東向き通りー東向き北ー花芝ー鍋屋町(折り返し)-近鉄奈良駅ー小西通りー三条通ーもちいどの通り→大宿所までお渡り行列があります。
また、もちいどのセンター街にある大宿所では、2時半から御湯立の神事がおこなれたり、椿井小学校児童による、わらべ歌の奉納があります。17日のお渡り行事の大刀や装束の展示も行われます。古くから行われている、懸鳥(かけどり)は魚や鳥が掲げられていて見ものです。
また、のっぺい汁やあめ湯の振る舞いがありますのでどうぞお出かけください。
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