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2016年11月30日 (水)

奈良、新玄関へ街づくり(関西は今) 日経新聞

JR関西本線(大和路線)の奈良駅と郡山駅の間は距離も長いので、間の奈良市八条町に新駅をつくったらどうか、と以前から言われています。済生会病院あたり、2016年4月撮影。

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日経新聞11月19日付けに、

奈良、新玄関へ街づくり(関西は今)
JR新駅、高速IC近接 ホテル誘致、脱「日帰り」 が掲載されています。
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 JR奈良駅と郡山駅間の奈良市・八条地区に市の新たな顔となる「副都心」を形成するプロジェクトが動き始めた。8年後の2024年度をメドにJR新駅を設置し、高速道路のインターチェンジ(IC)とも接続。阪神甲子園球場の8倍強に相当する約32.3ヘクタールを一体的に整備する。豊富な観光資源を生かしてインバウンド(訪日外国人)需要の取り込みも狙うが、ホテルなど核となる施設をいかに誘致するかが成否を握る。


 
 八条地区プロジェクトは国の補助を受けて県、市と西日本旅客鉄道(JR西日本)がスクラムを組む。7月に国土交通省から鉄道高架化などの事業認可を受け、24年度をメドに関西本線に新駅を設置する。
 同時期までに周辺道路やバスターミナルを整備し、高速道路の京奈和自動車道の奈良IC(仮称)も完成する見通しだ。総事業費は京奈和道やICを除き推計400億~500億円になる見込みだ。

 市役所から南に約2キロメートルの八条地区はのどかな田園地帯だが、奈良の玄関口である近鉄奈良駅周辺に次ぐにぎわいのある街にする考えだ。

 市が今春作成した「基本構想」によると、新駅東側にホテルや商業施設、スポーツ競技などを開催するアリーナなどを誘致。その周辺に住宅ゾーンを設ける方針だ。現在、JR奈良駅から大阪駅までは50~55分かかる。新駅は快速電車も停車することになるとみられ、大阪駅までの所要時間は45分前後と住宅地としての魅力は高い。


 JR西日本近畿統括本部の担当者は「高架化と新駅が完成すると、踏切4つが撤去され交通安全性と街の一体感が増す。ICも近く、人の交流が生まれる」と期待する。

 シティーホテルのほか、観光案内所なども設置し、新たなインバウンド拠点を目指す。奈良県の宿泊者数は15年で255万人と徳島県に次いで都道府県別でワースト2位。国内有数の観光資源を持つことからすれば意外だが、宿泊は京都、大阪という観光客も多いためだ。

 しかし、関西国際空港から観光客を直接、奈良市内に呼び込めれば、「日帰り観光地」から脱却できる可能性がある。八条地区は大安寺に近く、唐招提寺や薬師寺がある西ノ京地区にも隣接している。新駅は法隆寺駅にもつながる。

 

 

 バス交通を担う奈良交通(奈良市)は「ホテルのほかに、荷物を預けられるサービス拠点があると奈良の南玄関の拠点として機能する。街づくりの方向性を見極めてから路線拡充を検討したい」(谷口宗男会長)と話す。現在、関空から奈良までは1時間30~40分程度かかるが、奈良ICを利用すれば八条地区までなら1時間15分程度まで短縮されるという。

 駅と高速道路が一体となった街づくりは宅地開発にも有利だ。南都経済研究所の嶌川安雄理事長は「大阪・梅田までの所要時間が短くなるので通勤、通学が便利になり、住宅増や地価上昇による税収増効果も見込める」と話す。

 ただ、関西の先行例であるJR舞子駅周辺は明石海峡大橋が開通した1998年ごろは住宅開発もあり活気が生まれたが、ここ10年ほどは1日平均乗車人数が2万人前後と伸び悩む。

 八条地区の新たな街づくりでは、地産地消型の商業施設など歴史ある地域の特色をいかに出していくかも問われそうだ。
(奈良支局長 浜部貴司)
2024年とのこと、時間がまだまだかかると思われますが注目したいと思います。

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