続 大和鉄道のこと K君より
「大和鉄道唱歌」のDVDですが、何人かの方が購入されたそうです。遠方の方でも1000円の協力費プラス送料200円で送ってもらえるといっています。参考までに。
(以下K君からのメール)
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私が小学生の頃は大和鉄道のことを「ヤマテツ」と呼んでいました。
ヤマテツの田原本以西(西田原本~新王寺)は現在、近鉄田原本線としてそのまま営業を続けていますが、田原本以東(田原本~桜井)は線路は撤去され、県道14号(桜井・田原本・王寺線)になっています。
県道14号の田原本以西とヤマテツの田原本以西(近鉄田原本線)はかなり違う場所を走っていますが、県道の田原本以東とヤマテツはピッタリ同じコース、つまり線路を撤去してそのまま県道にしたと思われます。それは、県道は田原本で西田原本駅に真っすぐ入り、桜井で近鉄大阪線の桜井駅にスムーズに入るようにカーブしているからです。味間と大泉の郵便局も県道に面していますので、それがヤマテツの味間駅と大泉駅の場所だったかもしれません。
ヤマテツはこのコースを走っていましたので、私の家からはすこし離れた真南のところを走っています。ヤマテツは王寺から田原本を経て桜井まで奈良盆地を斜めに走っていましたが、斜めの道といえば筋違道(すじかいみち)または太子道とも呼ばれる聖徳太子の飛鳥~斑鳩間の通勤コースを思い出します。それで、ヤマテツと筋違道を比較してみましたが、両者は近鉄田原本線の黒田駅で交差するだけで、全く違うコースだったようです。
大和鉄道唱歌は42番までありますが、これが奈良盆地の立派な名所案内になっており、そのほとんどは地図上で位置を特定できると思います。そのなかの第34番に「朱雀大路を南に突き通したる 中街道」とありますが、これは中街道(中ツ道)ではなく、以前私たちが歩いた下街道(下ツ道)です。例のタイムトリップマップでも下ツ道になっています。下ツ道は田原本を通っていましたので、田原本は都の背骨に乗っていると言えますね。
最後は我田引水になってしまいましたが、こんなところです。
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K君貴重な情報、どうもありがとうございました。
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5月16日(月)の記事を見て午後に電話で申し込んだところ、18日(水)には姫路市の自宅に届いていました。市販品のような作りで驚きました。週末に再生するのが楽しみです。
田原本以東の線路跡が県道14号になっているとの情報は興味深いです。機会を見つけて歩いて見たいと思います。何か痕跡がのこっているかもしれません。以前、田原本にある多坐弥志理都比古神社の多宮司さんが“三輪山と二上山を結ぶ線の中間にある田原本は大和の中心だ”と言っておられたことを思い出しました。
投稿: やいち | 2016年5月19日 (木) 10時47分
やいちさん、コメントありがとうございました。
それから戦争中に休線とありますが、線路が戦争のため供出されたからだとも聞きました。戦後30年代に廃線と記録されていますが、戦後田原本以東が電車が走っていたのかどうかは存じません。廃線のなごりはあるのでしょうか、興味深いですね。
投稿: 鹿鳴人 | 2016年5月19日 (木) 11時04分