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2016年5月23日 (月)

天理軽便鉄道展と木戸池堤へ

安堵町の町制30周年を記念して、5月30日まで天理軽便鉄道展(けいべんてつどう)がひらかれているということで見てきました。
安堵町歴史民俗博物館は、もと奈良県再設置運動で活躍した今村勤三の生家です。
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法隆寺駅から安堵を通り平端へ、そして二階堂、前栽を通り天理駅までレール幅76センチくらいの小さな鉄道です。平端から天理までは現在の近鉄天理線で残っていますが、法隆寺駅から平端駅は戦争中に線路の供出で廃線になったということです。かつての資料や沿線の今の様子や再現された模型などが展示されていました。
かつて私は奈良まほろばソムリエの試験で、天理軽便鉄道の堤がのこる池はどこか?4つのうちの一つを選べという問題に出会いました。
消去法で「木戸池」を選んだのですが、偶然うまく正解になりました。とても印象深い地名です。
ということで、西へ歩いて10分ほどの木戸池を訪ねました。どこにも表示はありませんでしたが、地図ではたしかに木戸池であり、かつて天理軽便鉄道が走っていた堤と橋の跡がありました。
JR大和路線が近くに走っています。
せっかくの残された遺産ですから、説明の表示が欲しいところです。もと奈良市の経済部長であった旧知の西本町長さんよろしくお願いします。
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奈良まほろばソムリエの会の西川誠さんが、「なら再発見」でくわしく書かれていますので引用させていただきます。
天理軽便鉄道 ――楽しい線路跡めぐり
 安堵町の木戸池には池を2つに割る道路があり、途中にレンガ組みの開口部が見える。JR関西線の車窓から、富雄川のすぐ東南にあるこの池を見ることもできる。
 ここには、かつて「天理軽便(けいべん)鉄道」が通っていた。新法隆寺(斑鳩町)と天理(天理市)駅間の約9キロを結んだ鉄道だ。
     * * *
  天理軽便鉄道は大正4年に開業したが、同9年に天理―平端間を大阪電気軌道(現近鉄天理線)に譲渡。
 残る新法隆寺―平端間は昭和3年にSLから、車輪の付いたボンネットバスのレールカーに代わり、運行を続けていた。
 しかし戦局の激しくなった昭和20年に運行を停止。その後、レールは撤去され、再興をめざしたが27年に廃止された。
     * * *
 今もJR法隆寺駅南口を出て東方向に行くと、側溝にレンガを積んだ橋台跡が残り、住宅街を抜けると広い畦道(あぜみち)に線路跡が見える。 
木戸池の中央を渡る線路跡は、富雄川を越えたところに残っている。
 現在のJR関西線と過去の線路跡を重ねて見ることができる場所で、カメラを手にした鉄道ファンの姿をよく見かける。
 数年前までは富雄川両岸にもレンガ組みの橋脚が残っていたが、残念ながら護岸工事でなくなってしまった。
 「子供の頃に乗った」と話す地元のお年寄りもいる。「池のまん中を走る時は、ワクワクしたなぁ。平端駅に着いたら電車を回れ右さしよんねん。それが面白うて、ずっと見ていたわ」。当時の思い出を話してくれた。
天理軽便鉄道の線路跡が残る木戸池=安堵町
 単線のため終点駅でターンテーブルに乗せて、180度車両を回していたという。
     * * * 
 近くには、安堵町歴史民俗資料館がある。この資料館は、かつての県再設置運動の中心人物、今村勤三の生家を改築した建物だ。
 明治4年に設置された県はその後、「堺県」を経て大阪府に併合された。このため大和が要求する道路の新設・改修や産業振興などが、なおざりにされる傾向が強かったとされる。これに対し、今村勤三らが動き、同20年に県が再設置された。
 資料館の一画には、軽便鉄道に関する展示物がある。セピア色の写真には駅に立つ乗客や車両の姿がみられ、往時をしのばせる。当時の路線図が大型パネルになっているので、現在の地図と比べたり、道をたどるのも楽しい。
 ガラスケースには、SLの車両とレールカーの復元模型も展示されている。ケースに顔を近づけて見とれていると、いつの間にか少年時代の自分に戻っていた。
 毎年2月11日には模型を実際に走らせる「鉄道模型運転会」も行われている。来年はぜひ参加しよう。


『天理軽便鉄道』について読者から、「天理軽便鉄道が大阪電気軌道に買収されたのは大正10年で、当時、平端駅はなかった」との指摘がありました。調べてみると、平端駅が設置されたのは大正11年4月でした。ご指摘ありがとうございました。       * * *  (奈良まほろばソムリエ友の会 西川誠)
 
 

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