6月奈良ではムジークフェスト2016
6月11日(土)から26日(日)まで、奈良県のあちこちで、ムジークフェストなら2016です。
公式ガイドブックをもらいました。多彩なプログラムです。
ことしのベートーベンの「第9」は最終日。わたしの友人や身近な知り合いが出演します。楽しみにしています。
各種のコンサートの入場券の申込み受付も始まったようです。くわしくは、ムジークフェストなら2016のHPをごらんください→http://www.naraken.com/musik/
« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »
6月11日(土)から26日(日)まで、奈良県のあちこちで、ムジークフェストなら2016です。
公式ガイドブックをもらいました。多彩なプログラムです。
ことしのベートーベンの「第9」は最終日。わたしの友人や身近な知り合いが出演します。楽しみにしています。
各種のコンサートの入場券の申込み受付も始まったようです。くわしくは、ムジークフェストなら2016のHPをごらんください→http://www.naraken.com/musik/
ことしもならまちで、にゃらまち猫祭り2016がひらかれるそうです。
「猿沢池から南に広がる奈良町。町屋が軒を連ねる、この古い町で10年以上続く「にゃら町猫祭り」がスタートします。 参加店42店、お食事、雑貨、お菓子、美容室、着物の着付け、本屋、猫カフェ。 6月1日から6月30日のひと月間、所狭しと多種多様なお店が、猫達のアイテム満載で皆様のお越しをお待ちしております」 とのことです。
くわしくは→http://www.nyaramachi.com/
5月には、ことしの子鹿の誕生のニュースが流れていましたが、6月1日から30日まで、鹿苑で子鹿公開されるそうです。11時から14時(入場は13時30分まで)とのことです。
奈良の鹿愛護会のHPです→http://naradeer.com/
6月1日から春日大社の景雲殿でいよいよ「春日野神獣」特別展が開かれます。新しいチラシをいただきました。春日大社のHPです→http://www.kasugataisha.or.jp/
日本の皆様へ、
フランスのアルプス山中で野生のアイベックスと遭遇したことをきっかけに、思いがけなく写真家としての道を歩むことになりました。道中でたくさんの人達から励ましや支援をいただいて今日に至っています。行き当たりばったりの撮影活動でしたが、いつかその旅で出会った瞬間を多くの人たちと共有できたら良いな。。。と願い続けてきました。今回その願いを実現する為に、7年間の様々な出会いを写真集にする事を企画しています。写真集の構成とデザインは出来上がりました。印刷の資金は、世界的に人気があるキックスターターというプラットフォームを利用して只今募集しています。 このプロジェクトに参加していただくと、後見者としてあなたの名前が写真集に記されます。写真集やリターンの詳細はこのリンクから見ることがで
キャンペーン期間は6月15日までです。
奈良県主催の首都圏でのシンポジウムの案内のチラシが映像作家の保山耕一さんから届きましたので、再度紹介します。
吉野のすばらしい映像、そして岡本彰夫先生や吉野の僧侶のお話など、とてもすばらしいシンポジウムだと思います。
6月17日(金)夕方6時開会(9時頃まで)とのこと。
先着順720名。
入場無料ですが、申し込みが必要との事です。くわしくは以下のHPをご覧ください。→http://www.pref.nara.jp/item/159414.htm
画像はクリックすると拡大します。
親しくさせてもらっている奈良まほろばソムリエの会の名物ガイドのSさんのブログ「奈良・桜井の歴史と文化」ttp://koza5555.exblog.jp/22799613/
で紹介されていた、天理大学附属天理参考館を訪れました。
6月6日まで、「大和名所絵図めぐり、一枚刷りに見る、ふるさとの風物」という特別展が開かれているからです。
江戸から明治にかけての興味深い展示がありました。
写真撮影は1枚を除いてOKと聞きましたので、撮らせてもらいました。400円の図録も買いました。
とくに、猿沢池周辺を拝見しました。有名な「小がたや」という旅籠の引き札です。そのほか2年ほど前閉館された魚佐旅館の引き札があったり、猿沢池周辺には旅籠がたくさんあったことがわかります。
明治に作られたものも江戸の雰囲気を残しています。日露戦争のころから写真が多く使われ始めたということでした。
国の重要文化財の奈良県生駒郡安堵町の中家住宅を事前に予約の電話を入れて、訪ねました。
ちょうど萱葺きの主屋の屋根を葺き替え終わったばかりの時でした。はねあげ橋を渡って表門から入りました。
主屋は万治二年(1659)ころの創建と推定されるということです。
入ると11のたき口のある、かまどもちょうど修理されているところでした。美しい曲線状に築かれ、勾玉の形をしています。
座敷にあがって奥様の説明をうかがいながら見学しました。とても古い梅干しを拝見しました。9代目と14代目の当主が漬けたものだそうです。古いほうはなんと1576年とのことです。
左下は江戸時代の蒸し風呂です。役人などの接客用ということです。
裏の内堀です。ここは入り船の庭というそうです。観月など船を浮かべて来客を接待したそうです。
新座敷は、近くの大和川の洪水よけに床が普通より80センチくらい高く作られています。新座敷といっても安永二年(1773年)の棟札があるということです。
新座敷の襖絵(部分)宝船図、池大雅の作ということです。
家の外に出て主屋の工事の足場に上がらせていただき、萱(かや)ぶきを拝見しました。材料の萱は、曽爾高原ではいまや採れず、岩手県から取り寄せたそうです。かなり分厚く葺かれています。堅い萱は表面に使われていてやわらかい萱は下に葺いてあるそうです。屋根は雨水が流れるように急勾配です。
もうすぐ素屋根も足場も取り払われるそうですから、良い機会に見せていただいた次第です。なお今年度はトユや壁などの改修があるそうです。そして平成29年春にはすべて改修が終わるそうです。
庭先から裏の米蔵から出て内堀を越えて、さらに広い庭を見学させていただきました。中家が個人でもたれている菩提寺の庫裏は、すでにきれいに葺き替えられていました。
裏から見た中家住宅です。竹やぶも屋敷のまわりにたくさん広がっています。敷地はなんと3500坪ということでした。
門を出て屋敷の外周を歩いてみました。多聞城門と書かれた碑がありました。奈良市の多聞城の門のようです。またくわしく伺いたいと思います。
まわりには外堀があり二重の堀に囲まれた屋敷ということがよくわかりました。
江戸時代初期の歴史的な建造物の保全と公開はなかなかたいへんなご苦労だろうと思います。また丁寧にご説明いただき、どうもありがとうございました。
奈良まほろばソムリエの会の西川誠さんが、「なら再発見」でくわしく書かれています→http://www.stomo.jp/3k_kiji/3k140517.html
安堵町のhpの中家住宅の説明です→http://www.town.ando.nara.jp/contents_detail.php?co=&frmId=258
くんなか
国中の江戸期の屋敷の茅葺きの萱葺きなおし家中涼し(やまと歌壇)
6月5日(日)午後2時から、ならまちセンター・市民ホールで、代表の川口充弘さんらが頑張っておられる、劇団高円は「うつわの底 空の一点 珠光の茶」という劇を上演されるということです。熱演が期待されます。
市民ホールは300席。入場料は1000円。ただいま販売中。
くわしくは劇団 高円のHPをご覧ください→http://web1.kcn.jp/gekidan-takamado/
※村田 珠光(むらた じゅこう)は、奈良ゆかりの、室町時代中期の茶人、僧。「わび茶」の創始者と目されている人物。なお僧であったため、本来ならば苗字は記されないが、慣習的に「村田珠光」という呼び方が広まっている。
奈良きたまちWEEK2016は5月30日(月)から6月5日(日)まで、奈良きたまち一帯で開かれるということでチラシをもらいました。最新情報は→http://kitamachiweek.com/
よくブログでも発信されている「小さなホテル奈良倶楽部」では岩手方言で紡ぐ宮沢賢治の世界~祈りの楽器フランスシターと共に~が6月2日にひらかれるということです。→http://www.naraclub.com/
毎回好評の、 ならまちナイトカルチャーが5月20日(金)から6月2日(木)まで開かれます。
HPは→http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1401079608773/
予約・問合せは電話0742-27-1820までよろしく。
ならまちセンターのまわりが工事中のため、入り口は南側からのみのようです。
大和鉄道唱歌は42番までありますが、これが奈良盆地の立派な名所案内になっており、そのほとんどは地図上で位置を特定できると思います。そのなかの第34番に「朱雀大路を南に突き通したる 中街道」とありますが、これは中街道(中ツ道)ではなく、以前私たちが歩いた下街道(下ツ道)です。例のタイムトリップマップでも下ツ道になっています。下ツ道は田原本を通っていましたので、田原本は都の背骨に乗っていると言えますね。
最後は我田引水になってしまいましたが、こんなところです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
K君貴重な情報、どうもありがとうございました。
JR奈良駅前広場で毎月最終日曜日9時から14時、奈良オーガニックマーケットをひらかれています。もう5年ほど続いているということです。
メンバーの若い方から、こんど6月4日(土)、5日(日)に奈良公園の春日野園地や春日山原始林で「森の集い」というイベントを開かれるということで、ポスターとチラシをもらいました。
2日間いろいろな催しをされるそうです。
くわしくは、「森の集い」のHPをご覧ください。→http://morinotsudoi.org/
新しいカラー版情報誌、「CLASISM」 クラシズム がこの春創刊されました。
いま発売中の第2号から、商店街応援プロジェクトがはじめられ、その第1号として「奈良もちいどのセンター街」がとりあげられましたので一部紹介します。
奈良もちいどのセンター街
商店街が元気なら、そのまちもそこに住む人も元気!
人口減、後継者不足、大型店の進出、地域間競争、
長引く経済不況・・・・・、といった様々なマイナス要因にも負けず、地元の人たちの知恵と力を合わせ、独自の工夫で活気づく各地の商店街を歩く。
小見出しをひろっていくと、
平城京の頃からあった通りの商店街に元気な行列店が
商店街で異彩を放つペルシャから来た絨毯の店
商店街を揚げて若手起業家のためのチャレンジショップを整備することを決断
『夢CUBE』の卒業生を受け入れる施設『夢長屋』も
チャレンジショップで独立を果たしいまや路面店に成長した店も
新たに参入した経営者たちの活力がみなぎる『きらっ都・奈良』
夢CUBE、夢長屋、きらっ都・奈良などの新しい皆さん。そして100年以上営業しているお店などを8ページに亘って書かれています。
「夢CUBE」から「夢長屋」そして路面店へと「もちいどの出世コース」のようなコースをたどってきたのが「スパーク」さんとうまく紹介されています。
きらっ都・奈良では帽子専門店「サンレビショップ」さん、そして「中華粥 穀雨」さんがとりあげられています。
たくさんの写真は商店街やすぐ近くをカメラはうまく切り取って、もちいどのセンター街をとらえていただいています。
そして最後は
穀雨さんの中華粥を食べて、
「このお粥のように派手さはないけれど、いつ食べても(来ても)元気になれる。ここ奈良もちいどのセンター街とは、そんな商店街なのである。」
と結ばれています。
104ページ、定価1000円+税。
株式会社ゆめディア発行。
(画像はクリックすると拡大します。)
水木十五堂作詞の「大和鉄道唱歌」のDVDがこのほどつくられたと大和郡山市のUさんから聞きました。
私事ですが、わたしの母の里が、その沿線の箸尾駅近くにあります。子どものころ、王寺駅や田原本駅経由で古い「大和鉄道」に行き帰りによく乗りました。とてもなつかしく思います。
そこで早速、大和鉄道唱歌委員会(YOMIっこ奈良内)で手に入れました。
もともとは大正7年に王寺ー田原本間が開通したときにつくられ、鉄道唱歌のようなメロディにのせてつくられたということです。そしていずれは桜井まで延ばす(実際にも延ばされましたが戦争中に田原本ー桜井は休線になったそうです)という内容で沿線の歴史や産業を織り込んで、有名な水木十五堂が、なんと42番まで歌詞をうまく作られました。
近鉄の相談役の山口昌紀さんや田原本の鍵岡さんらがかつての写真や現在の写真を入れながら、DVDにされたものです。歌唱は山口さんの奥様でわたしの高校時代の音楽の先生のソプラノ歌手、山口佳恵子さん、ピアノ伴奏は万葉オペラなどでご活躍の河合摂子さんです。多くの存じ上げている方が委員会におられ、このほど制作され多くに配布されることになったそうです。協力金は1000円。申込み先は大和鉄道唱歌委員会(YOMIっこ奈良内、電話0742-27-7441)まで。
水木十五堂の作詞は以下の通りです。素晴らしいと思います。(クリックすると拡大します)
参考
水木 要太郎 (十五堂) みずき ようたろう (じゅうごどう)
(十五堂=雅号(がごう))の略歴です。
幕末の元治2(1865)年1月15日、現愛媛県伊予市の生まれ。
松山中学校、東京高等師範学校に学んだ後、明治23(1890)年3月、奈良県尋常師範学校教員心得として奈良県に転住して以来、40数年にわたり大和郡山(豆腐町)に居を構え、奈良県尋常中学校(郡山中学校、現郡山高校)教諭、奈良女子高等師範学校(現奈良女子大学)教授、奈良帝室博物館学芸委員を歴任。
大和の歴史や地誌の研究を進める一方、漢詩、和歌、俳句、書画、狂歌から茶道、演劇等を通じ、多くの文人や芸術家と交流し、幅広い分野であらゆる収集を行い、その数7,000点あまり、『水木コレクション』として、今日に受け継がれている。
中近世の古文書、近世の刊本、近世から近代の絵地図、文化人の書状など多岐にわたる膨大な資料群であり、学術的に貴重な資料も多く含まれている。
特に異彩を放つのが、『水木の大福帳』と呼ばれる半紙四分の一大の帳面であり、300冊以上にものぼる大福帳には、多くの学者や文人、芸術家などあらゆる階層の人たちが署名やコメント、似顔絵などを残している。まさに時代の息吹が直接伝わる貴重な資料である。
これら大和の歴史や文化に関する「博識」から、いつしか「大和の水木か、水木の大和か」と呼ばれ、大和を代表する研究者、文人としての地位を確立し、昭和13(1938)年6月1日 享年74歳で逝去。
(以上、大和郡山市のhpより)
(画像は保山耕一さんのFBより拝借)
6月17日夕方6時から、奈良県主催、東京・虎ノ門ヒルズで首都圏シンポジウム「桜とともに生きる~吉野・生命と再生の聖地~」が開催されるということです。入場無料。
首都圏の方にとくにおすすめします。
(以下は奈良県のHPより)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
奈良県では、「1300年のこころ見つけました」と銘打って、奈良県観光キャンペーンを展開しています。
その一環として、首都圏から奈良県への観光誘客に向けて広報活動に取り組んでいるところです。
この度、首都圏シンポジウム「桜とともに生きる~吉野・生命と再生の聖地~」を開催いたします。
みなさまのご応募をお待ちしております。
■ 開催日 平成28年6月17日(金)
開場17時30分 / 開演18時 (終演21時頃予定)
■ 会 場 虎ノ門ヒルズ 5F メインホール
(東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー5階)
■ 内 容
[第1部] オープニング 法螺貝演奏と朗読
映像 「吉野への誘い」
岡本彰夫作 『奥大和は日本の「床の間」』
朗読:小栗 一紅
[第2部] 講 話
・「過去、現在、未来、祈りの道」 櫻本坊 住職 巽 良仁
・「桜色に染まる想い」 如意輪寺 副住職 加島 裕和
[第3部] 映像上映 「映像詩・桜とともに生きる」
[第4部] 座談会
「吉野・生命と再生の聖地」
・岡本 彰夫(奈良県立大学客員教授)
・巽 良仁(大峯山護持院 櫻本坊 住職)
・加島 裕和(浄土宗如意輪寺 副住職)
・保山 耕一(映像作家)
・進行:増田 隆
■ 参加費 無 料 (申し込み必要)
■ 定 員 720名 (先着順)
■ 主 催 奈良県
■ 後 援 吉野町 毎日新聞社 NHK奈良放送局
■ 申込方法等
参加ご希望の方は、E-mail・はがき・FAXにて、郵便番号・住所・氏名・電話番号・申込人数(ご自身含む、最大3名まで)を明記の上、下記事務局へお申込下さい。
※ご参加いただける方に対してのみ、6月10日(金)までに入場券をお送りいたします。
※お預かりした個人情報を奈良県のイベントのご案内に使用させていただく場合がございます。ご不要の方はお申込時にその旨明記してください。
■ 申込締切 平成28年6月3日(金)まで
■ 申 込 先 奈良県首都圏シンポジウム運営事務局 宛
〒150-0011 東京都渋谷区東3-15-6 百百代ビル2F
E-mail: sympo@welcome-nara.jp
F A X: 03-6418-4735
※お申込代表者の郵便番号・住所・氏名・電話番号、申込人数(ご自身含む、最大3名まで) を明記願います。
(記事はクリックすると拡大します)
いつも楽しみにしている川嶌一穂さんの美ビット見て歩きが奈良新聞に掲載されました。東京の駒込の六義園です。
東京と奈良はいろいろつながりのあるものだと思います。そういえば昨年でしたか、大和郡山市と東京都文京区などの市長が集まり柳澤吉保にまつわるシンポジウムも開かれました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
美ビット見て歩き 私の美術ノート *40 川嶌一穂
東京駒込「六義園」
写真 新緑の六義園内「渡月橋」=著者撮影
先月東京に引越して、まず六義園(りくぎえん)を訪れた。徳川五代将軍綱吉の側用人柳沢吉保が、広大な敷地を綱吉から拝領し、7年の歳月をかけて築いた庭園である。
今年は花が早い。期待していたつつじの花もほとんど散ってしまっていた。その代りに滴るような新緑の美しさを堪能したが、写真をカラーでお見せできないのが残念だ。
昨年2月の本欄で、寧楽美術館で開かれた「柳澤吉保没後300年記念・柳澤家伝来の名品展」をご紹介したが、歌舞伎などで典型的な悪役である吉保が、実は綱吉とともに元禄期の和歌ルネサンスのパトロンだったというのが趣旨だ。
じっさい吉保みずから設計を指揮したこの庭園も、歌枕として名高い紀州和歌浦の景色を再現したものである。中心の広い池は和歌浦の海で、中に浮かぶ玉津島の築山の名は妹山・背山、池を見下ろす小高い山は藤代峠。これらは実際に和歌浦周辺にある地名である。六義園も、吉保は「むくさのその」と読ませた。和歌の形態を六種に分類した「古今集」仮名序に依る名前である。
写真の渡月橋は、後堀川天皇御製「和歌のうら芦辺の田鶴の鳴声に夜わたる月の影ぞさびしき」の歌から名付けられた橋で、庭内を散策する人が二枚の巨石の上を楽しそうに渡る姿が見られる。
当初は藤代峠から東に筑波山、西に富士山が望めたというが、ここもご多分に洩れず今やビルに取り囲まれている。しかし山手線の内側に、江戸期の庭園が関東大震災や東京大空襲の被害をほとんど受けずに今に残るのは本当に貴重だ。
長い戦乱の世が終わり、政治の中心が江戸に移ったとはいえ、文化はまだ上方にあった。天皇は御所におわし、経済は大坂を中心に回り、大きな寺院も奈良京都にあった。しかし公方様の御膝下がいつまでも文化的田舎であってはならない。学問好きの将軍綱吉はおそらくそう考えただろう。歌学方を創設し、上方から北村季吟を迎える。生母桂昌院とともに仏教を厚く信仰し、護持院隆光に帰依する。隆光の進言もあって綱吉は東大寺大仏殿の再建や法隆寺諸堂の修復に力を尽くした。
綱吉亡き後、吉保は隠居して六義園で余生を過ごし、その後、長男の吉里が郡山藩主として移封された。金魚と金魚職人を連れていたというが、六義園で働いた職人もいたことだろう。
護持院隆光は失脚し、今は故郷大和の平城旧跡に隣接する幼稚園の裏手に眠っている。はるか東に、再建に寄与した東大寺の大屋根を望む地である。
=次回は6月10日付=
・ ・・・・・・・・・・・・・・・
かわしま・かずほ
元大阪芸術大学短期大学部教授。
メモ 特別名勝六義園 東京都文京区本駒込6−16−3。電話03(3941)2222。JR山手線駒込駅、東京メトロ南北線駒込駅下車、正門まで徒歩7分。年末年始休園。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わたしは、2014年11月、紅葉のころはじめて駒込・六義園を訪れました。新緑の頃はまた良いだろうと想像することです。そのときの鹿鳴人のつぶやきです→☆
すこし前から発行されたと評判の、前春日大社権宮司でいま大学の先生である岡本彰夫さんの「大和のたからもの」という本を、小西通りの啓林堂で手に入れました。淡交社発行。税別1600円。
「大和のたからもの」
第1章は大和のいのり
春日祭、赤童子、古材、経切、大仏殿、天神さん、談峯、三社託宣、春日卓、おんまつり、お水取り、
第2章は大和のいとなみ
千疋鹿、伏見宮文秀女王、水谷川紫山、郡山の殿様、関宗無、中村雅真、和田貫水、會津八一、柳里恭、菊谷葛陂、内藤其淵、天忠組、奈良博覧会、孝女もよ、
第3章は大和のたくみ
赤膚焼、奥田木白、松田正柏、岡橋三山、安井出雲、奈良人形、森川杜園、上田宗品、朱北樵、加納鉄哉、富本憲吉、黒田壺中、細谷而楽、春日盆、正倉院、
の計40のタイトルでとりあげられています。はじめて伺うことも多く、岡本さんの博識ぶりに感心します。
岡本彰夫さんは「大和古物」といわれる骨董や美術品をたくさん集めておられとてもくわしく研究されています。以前その一部を見せていただきました。この本にもたくさん紹介されています。
あとがきには、以下のように記されています。
「骨董の世界で地名を冠した名称は、「大和古物」の他はない。そもそも大和という所は千有余年という長い営みの中で、大きな戦乱に巻き込まれることもなかったために、文化的な断絶の経験を持ち合わせていない。
断絶せぬが故に、生きた人から人へと、伝えて来たものが遺った。その一つに”技”がある。
正倉院が千年のヴェールを脱した時、多くの匠がこの宝物の補修・模写に従事することが出来た。その訳は都が平安京へと遷された後も、大和は神仏の都であり続け、日本人の心の拠り所とされて来たからで、社寺の都であったからこそ「神器」「仏具」という最高の調度が必要であり、かつそれを制作する技が受け継がれ、美術・工芸が華開いたのである。
しかし古きがゆえの不都合もある。それは古代の文化遺産に恵まれ過ぎて近世・近代をかえって軽んじてしまうことである。大和の近世・近代の匠や物の研究はまだまだ不充分なのである。
このままでは少なくとも平城京以来、大和千三百年間の美術工芸史上に欠落の部分を生じさせる事ともなろう。せめてもの事と、陽の当たらなかった多くの人々を含め、その品々の美しさと気高さを記録に留め未来へと受け継いでもらいたいと念願するものである」と。
以前から、岡本先生には「奈良は古代をありがたがって、近世、近代をないがしろにしている」とうかがっています。
写真の桂修平さんもすばらしい。おすすめの1冊です。
開館1年を迎えた、入江泰吉 旧居のリーフレットをもらいました。A4裏表に豊富な情報が入っています。どうぞお出かけください。
場所は奈良市水門町49番地の2
電話0742-27-1689
開館時間は9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
休館日は毎週月曜日。(休日の場合は最も近い平日)
入館料は200円。
そのほかくわしくはHPをご覧ください→http://kyukyo.irietaikichi.jp/
このほど唐招提寺では長老という一番えらい人に旧知の西山明彦師が就任されました。この5月19日には恒例の、梵網会(ぼんもうえ)、うちわ撒きがおこなわれます。
5月19日 13時~14時
場 所:講堂
鎌倉時代に戒律復興運動を推進した指導者の一人で、鑑真和上が伝えた戒律を厳守する生活を送られた、唐招提寺中興の祖・大悲菩薩覚盛(だいひぼさつ・かくじょう)上人の祥月命日の5月19日に、その御遺徳を偲び法要と舞楽奉納が講堂で行われます。
上人の肌に止まった蚊をたたこうとする弟子に対して「自分の血を与えるのも菩薩行である」とおっしゃった故事による「うちわまき」もこの日に行われます。
南都銀行本店ウィンドーには、多くの著名な方による、うちわが飾られています。
以前はうちわは撒かれていましたが、危ないということで、多くは抽選で手配りされています。
唐招提寺のHPです→http://www.toshodaiji.jp/
うちわ撒きの説明と動画です→http://www.toshodaiji.jp/about_spring.html
東京の友人Kさんから案内をいただきました。
富士フイルムフォトサロン大阪では、2016年5月13日(金)から5月25日(水)まで、富士フイルムフォトサロン大阪企画展、野町和嘉「地平線の彼方から ーー 人と大地のドキュメント」を開催いたします。
野町和嘉(のまちかずよし)は1972年のサハラ砂漠以来、ナイル源流、アラビア半島、チベット高原、アンデス高地など、自然環境の厳しいところを中心に地球規模で取材を重ねてきました。
乾燥、熱暑、極寒、高山。悠久の大地が織りなす造形と、その荒々しい自然に向き合いながら生き抜く人々。彼の作品は、ドキュメントであると同時に、一枚一枚がアートのようなリリカルな美しさをもち、国民性や文化の違いを超えて人に深い感動を与え、世界中で高く評価されております。
本展では40年余にわたる極限の自然とそこに生きる人々のドキュメントより、世界的にも知られる代表作をはじめ、近年のナイル奥地、サハラ砂漠、チベット高原の取材、最新作のアンデス高地などの作品を含んで展示します。
インターネットで世界が繋がれ、加速度的に変化していくなかで、野町は変わらない人々の精神文化を捉えています。地平線がどこまでも続く大風景や、日本とはおよそかけ離れた環境で暮らす人々の姿は、見る人の心に静かに染みいり、語りかけてきます。
以前Kさんの紹介で、東京六本木の同サロンで拝見しましたが、とてもすばらしい写真でした。今では足を踏み入れることができない所の写真もありました。おすすめです。
5月14日(土)から25日(水)。
入場無料。
大阪・本町、富士フィルムフォトサロンにて。→https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/osaka/
海龍王寺では、5月9日まで十一面観音様の春の特別開扉がおこなわれていて、また、観音様の後ろ姿の画像(実際の6倍の大きさ)も拝観できるということです。連休の最後に訪れました。後ろ姿もすばらしいものでした。
そして新聞でも報じられていた、平城宮跡のA4の6ページ分の「平城宮跡」のパンフレットをいただきました。
海龍王寺~法華寺~平城宮跡~西大寺~称徳天皇陵の散策おすすめルートがあるように平城宮跡の周りも同時に案内してあるところが良いと思います。
以下のHpで見ることができます。→http://www.kairyuouji.jp/other/pdf/p28.pdf
また平城宮跡QuickGuideも以下のHPで見ることができます。→http://heijo-kyo.com/
石清水八幡宮のある八幡市駅から伏見稲荷駅へは京阪電車に乗って、久しぶりに伏見稲荷を訪れました。賑わいのある参道を歩いて、JRの線路を越して、伏見稲荷大社にお参りしました。小雨にもかかわらず参拝の人が多くてびっくりしました。いろいろな外国語が聞こえてきます。
人気の千本鳥居にもたいへんな数の人々が登られます。
受付に並んで御朱印をもらいました。前に並んで御朱印を求めているのは二人連れの外国人です。あちこちですでに御朱印をもらった御朱印帖を持参されています。また参道には、「外国人に人気の観光スポット2015、日本国内連続第一位」の幟が掲げられていました。
以前講演を聞いたり、「新・観光立国論」を読んだ、デービット・アトキンソンさんの、「伏見稲荷はたいへんな努力をして外国人を呼び寄せることに成功した」というお話を思い出すことでした。
JR稲荷駅では、かつての国鉄の古い記念物として「ランプ小屋」がありました。明治から大正時代、旧東海道本線が走っていたということです。
京都国立博物館では並ぶことなくスムーズに見ることが出来たので京都へ来たからどこかに寄っていこうと思いました。そこで3年前に「素空氏とメルヘンの一行」に誘われて行けなかったので行きたいと思っていたり、春日大社でもよく三大勅祭ということで話に良く出てくる、八幡市の石清水八幡宮を訪ねました。
京阪電車で七条駅から大阪方向の八幡市駅へ(310円)。駅のすぐ近くのケーブルカー(片道200円)で標高差80mほどの山に登りました。小雨も降っていて新緑もきれいです。
参拝する人も少なく境内は静かなたたずまいです。修復されたばかりということで朱も鮮やかです。
ことし2月9日、「石清水八幡宮本社」が国宝に指定されたということでした。
画像をクリックすると拡大します。
一の鳥居の方に歩いていると、参道の八幡市駅への下り道に入りましたので、帰りは歩いて下ることにしました。天気が良いと見晴らしも良さそうでした。今年のお正月にも来たいと思ったのですが、この坂を登ることになったのでしょうか。
石清水八幡宮のHPです→http://www.iwashimizu.or.jp/
連休の谷間、うまく時間が取れたので京都国立博物館を訪ねました。ちょうど禅の展覧会のチケットを知人からもらっていて会期も5月22日までと迫っていました。平日の昼前、並ばないといけないと思っていたのですが、折からの小雨もあってか、まったく並ばないで、平成知新館に入館できました。3階から1階へ順に拝見しました。中も適度な人の入りでゆっくりと拝見できました。展覧会のHPは→http://zen.exhn.jp/
5月1日、もちいどのセンター街に、NECOCOさんが新しくオープンをされました。
最初は7年前、もちいどの夢CUBEに起業家としてオープンされました。
そして3年でめでたくご卒業、ちょうど斜め前にできた、夢長屋に2回目のオープンされていました。
そして今回、もちいどのの路面店として3回目のオープンです。(遊路さんのあとです)
店舗入り口からネコがくりぬかれ、店内いっぱいにネコのグッズとデザインの豊富な品々がならんでいます。
ますますのご発展を期待します。
NECOCOさんのブログです→http://coco2828.blog135.fc2.com/
5月15日まで、ならまちの元興寺で、「ならまちの南玄関」展、肘塚・京終の歴史文化をとらえた展覧会がひらかれています。元興寺拝観料を含む入場料、大人500円。
福寺というかつて京終にあったお寺の瓦も展示されているということです。
元興寺のHPは以下のように伝えています。
元興寺文化財研究所は、平成28 年度に奈良市南肘塚町に総合文化財センターを開設します。
今後は文化財保護啓発のための様々な催しのほか、地域の歴史文化の掘り起こし、発信にも力を入れ
ていきます。その地域連携プロジェクト第1 弾として肘塚・京終地域の歴史と文化についての企画展
を開催します。
肘塚・京終地域はならまちの南の入口に位置し、人の行き交う交通上の要地にあって豊かな地域文化
を歴史的に形作っていました。近代以降も京終駅を中心にレコード工場や蚊帳を中心とする繊維工場な
どが集まり、農村風景を残しつつ産業の町として発展してきました。
今回の企画展では、当研究所でのこれまでの研究成果を踏まえて、考古資料、石造物、美術・工芸、
民俗資料、古文書、古写真などの多様な資料の展示によって肘塚・京終地域周辺の歴史文化を紹介します。
あわせて、地域住民の記憶に今なお鮮明に残る産業の町としての近現代の活況を振り返りながら、歴
史と産業の並存という歴史的個性を踏まえたこれからの地域づくりにむけて、将来への展望を探ります。
ならまちの南玄関
平成 28 年度春季企画展
元興寺文化財研究所地域連携プロジェクト第1弾
1 プロローグ:ならまちの中の肘塚・京終
2 幻の福寺
3 中近世都市奈良・元興寺と肘塚
4 肘塚・京終地域の信仰世界
5 交通と産業の町へ
6 エピローグ:肘塚・京終地域の未来
主な出陳資料
・銅鏡 鎌倉時代 (奈良市教育委員会所蔵)
・『降魔山善光寺舎利塔記』 江戸時代 (漢国町念仏寺所蔵)
・福寺池出土瓦 白鳳~奈良時代 (個人蔵)
・『奈良坊目拙解』巻第一・巻第二写本 江戸時代 (奈良県立図書情報館所蔵)
・七日念仏講番衆札 室町時代 (元興寺所蔵)
・薬種・合薬商株仲間御免木札 江戸時代 (個人蔵)
・肘塚村検地帳 江戸時代 (十輪院所蔵)
・絹本著色春日鹿曼荼羅図*複製 江戸時代 (京終春日講所蔵)
・紙本著色地蔵菩薩像 江戸時代 (肘塚椚町自治会所蔵) など
4月に行われた奈良ロータリークラブ主催の「平城京タイムトリップ・ウォーク」とMAPについて大安寺貫主、河野良文さんが出演されてNHK奈良放送局の番組で紹介されました。→http://www.nhk.or.jp/nara/program/mahoroba_lounge/index.html#0411
そしてタイムトリップ・マップについて、奈良町にくわしいSさんが書かれていますので紹介します。
「その「タイムトリップマップ」を、ツイッターでも紹介させてもらい、 そのツイートをまとめてみました。(マップのスキャン画像も上げています) http://togetter.com/li/966118
ツイッターアカウントのない方でも、見ることができますので、どうぞ。
マップのほうは、観光案内所などに置かれているそうですので、GWにこれを持って、奈良町歩きなどはいかがでしょう。」
5月7日(土)8日(日)ひむろ しらゆき祭が氷室神社でひらかれます。くわしくはHPをご覧ください。→http://himuroshirayuki.wix.com/himuroshirayuki
また、新しくつくられた奈良かき氷ガイド2016をもらいました。奈良のあちこちのお店で食べられる、かき氷が写真入で紹介されています。
5月5日まで、朝の9時から午後4時30分まで、いま、奈良女子大学の記念館が、耐震改修工事を記念して公開されています。5月1日、創立記念日に訪ねてきました。
建物の内部は美しくなっていますが、いかにも耐震工事をしたというようには見えません。
耐震工事は天井や床や壁を一旦はがして、その内部に施されているということです。パネル展示でわかりました。
また舞台上の正面は以前と変わりませんが、実はこの正面はいかなるものか初めて知りました。なんとご真影を飾るところでした。
また100年ピアノを弾くことができましたが、附属小学校の入学式や卒業式で弾かれた曲を女性のたぶん先輩にあたる卒業生の方がなつかしく弾かれていました。
1階の各部屋では岸俊男先生や水木要太郎先生などが寄贈された瓦やめずらしい動物のはく製なども展示されていました。
また漆工芸家の吉田包春さんの正倉院のすばらしい複製品もいろいろ展示されていました。
そして江戸時代の奈良奉行であった川路 聖謨(かわじ としあきら)が住んでいた5年間の日記をもとにそのころを研究した、冊子がありました。
「奈良の御役所玄関前は立派なることにて、表向きは長屋門玄関、太鼓や蔵に至るまで、悉く瓦葺にて、五、六万石位の大名の立派なるがごとし。」(弘化3年3月19日の日記)
春日おん祭りのことも書かれています。
「けふは大宿所にて願主人等が奉納の流鏑馬あり(中略)きのふまでに大宿所の御仮屋、出乗松の皮附の御はしら、欄干等にて御屋根もうばへば、松の葉にてふき、さて大工共みな浄衣、烏帽子にて唐櫃に弁当等いれ来り取扱ふ。奉行にも贄の初穂のごときもの来る、いにしへの風あるもの也。」(当時は旧暦11月26日の日記)
「なら人は三月より八月まで、上下みな昼寝をする也。(後略)」(嘉永2年7月14日)
など克明でとても興味深いものでしたのでじっくり拝見してきました。
また構内をいろいろな工事の折に発掘調査されたそうです。
最後に校門を出るとき、今ではあまり残っていない、奉安殿を拝見しました。
5月5日までですが、奈良女子大学記念館の公開にどうぞお出かけください。(入場無料)
4月29日、奈良国立博物館の本館(なら仏像館)がリニューアルオープンとのこと、この日から金曜日は19時までオープンとHPに書かれていましたので、ハローダイヤルで確認して見に行ってきました。
西側からの写真です。とても美しい姿です。ただ現在は正面玄関としては出入りできません。外観には手をくわえられず美しい姿です。
本館のhpの説明です。
奈良国立博物館では、主として日本の仏教に関する美術工芸品を展示しています。
飛鳥時代から連綿と続く仏教美術は、寺院にまつられる仏像・仏画をはじめ、仏の教えを記した経典、説話や縁起を題材にした絵巻、仏舎利や経典を収納する容器、堂内を飾る荘厳具、様々な儀式に用いられる品々、そして寺院跡や仏教遺跡から出土する遺物など、多岐にわたっています。
平成28年4月29日(金・祝)リニューアルオープン
明治28年(1895)の開館から121年目を迎える「なら仏像館」は、国重要文化財にも指定される明治建築の優品です。この貴重な遺産を次世代に伝えるため、また今後も陳列館として観覧者および展示品にとって良好な室内環境のもと使っていくことができるようにするため、今回の改修を実施しました。
新たになった設備によって仏像の魅力をより引き出すことが可能となりました。多くの方々のご来館をお待ちしています。
東側の入り口から入場します。この前、信貴山絵巻特別展のチケットには「なら仏像館」の入場券もついていましたからこれを活用しました。中にはいってみると、順路が以前とは変っていました。また展示ケースなども新しくなっています。以前拝観した仏像も多数ありましたが、今回はじめて出陳された仏像もあります。薬師寺の大津皇子の像ははじめて拝見しました。
そして、天井には白い化粧天井とは別にたくさんの梁が新しく作られています。これが耐震になっているのではないかと思いました。
ともあれ、多くの仏像が展示されていて、大型連休初日、多くの方が見学されていました。新館でおこなわれる特別展とともに、ぶつぞう館(本館)の見学をおすすめします。
奈良国立博物館のHPです。→http://www.narahaku.go.jp/
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
最近のコメント