映像詩 「かすがの煌き」上映会へ
2月20日、春日大社の感謝・共生の館にて 映像詩 「かすがの煌き」上映会がありました。300席の椅子席は事前に申し込みされた方で満席の盛況でした。最初に、笙演奏と朗読、映像詩「時の雫」が上映され、つづいて座談会「奉納するということ」を井原季子さん、柳井尚美さん、千鳥祐兼権禰宜、司会増田隆さんによって語り合われました。
休憩のあと、映像詩「かすがの煌き」が約90分間上映されました。
春日大社などの1年間の映像、墨あそび人の桃蹊(とうけい、柳井尚美)さんの書道の映像が繰り広げられました。
春日大社の境内である飛火野での書道の様子は素晴らしいものでした。
最後に秋の満月の早朝夜明け前、春日の水が水滴に注がれ、墨をすられました。あたりは真っ暗な本殿の林檎の庭で和ろうそくの灯りのもと、「煌」(きらめき)の字が書かれました。そして神様に奉納されました。素晴らしい映像作家、保山耕一さんの映像が90分間上映されました。
春日の雫が小さな川となり水となり心や大地を潤し、再び蒸発して龍のごとき雲となり雨を降らせ、森に注がれ、1本の木のすべての葉っぱの先まで降り雫となり・・・・という営々たる循環。
その水が墨と出会い、桃蹊さんを通して、書になる。
書として神様に奉納される。
権宮司であった岡本彰夫さんの『神様が持たせてくれた弁当箱』(幻冬舎)から「神様は心のこもったものしか受け取ってくださらない」という言葉が紹介され、また「神様は撮れないけれど神様の気配は撮れるだろう」というお言葉からこの映画は始まったそうです。
ともかく素晴らしい映像詩です。わたしにはうまく言葉で報告することができません。
3月20日から26日までの東京・新宿での墨あそび人の桃蹊さんの個展でも上映されるそうです。3月1日奈良の氷室神社のひむろしらゆきサロンでも上映されるそうです。
また、奈良でも再び上映されることを期待したいと思います。そして世界でも上映されることを期待したいと思います。
プログラムでも紹介されていますが、この上映会には撮影チームや多くの人々のご協力で出来たそうです。こういう素晴らしい上映会に参加できたことを感謝したいと思います。そして、アフタートークで語られた、映像作家の保山さんのお病気(末期ガンとのこと)が治られ、さらに、365という奈良の映像を作り続けていただきたいと思います。
左、映像作家の保山耕一さん、右、墨あそび人の桃蹊(とうけい、柳井尚美)さん
(クリックすると拡大します)
春日大社様ありがとうございました。
スタッフの皆様お世話様でした。ありがとうございました。
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