第1回NARA観光コンシェルジュ アワード 記念講演会へ
1月11日は第10回奈良まほろばソムリエ検定の記念事業として、第1回NARA観光コンシェルジュ アワードが奈良県文化会館国際ホールでありました。
最終選考に残った5人の日本語ガイドによる、それぞれ10分間のロールプレイイングで観客をお客さんに見立ててのガイドのプレゼンテーションがありました。
葛城古道 春日大社
藤原宮
法隆寺 秋篠寺あたり
それぞれ甲乙つけがたい熱演でした。
結果は、最優秀賞には秋篠寺あたりをガイドした友松洋之子さん。優秀賞には春日大社をガイドした石田一雄さん、法隆寺をガイドした柏尾信尚さんの3人が選ばれました。
藤原宮をガイドした雑賀さん、葛城古道をガイドした田原さんは残念でした。来年の挑戦を期待したいと思います。
カリスマ添乗員の平田さんも雑賀さんをいち押しされていましたし、わたしも雑賀さんが最優秀賞だろうと思いましたが、紙一重の選考だったのではないかと思います。わたしは実際に案内も聞いている、現場でのガイドならやはり雑賀さんだったと思います。また聞けば5人とも、奈良まほろばソムリエを取得の皆さんであったということです。
そしてテレビでも何度か拝見したことのある、日本旅行の「ナニワのカリスマ添乗員」として有名な平田進也さんの記念講演が90分間、機関銃のような迫力のある熱弁をふるわれました。平田さんは、奈良県吉野郡大淀町ご出身で、五條高校ではテニスの選手であり今も大和高田市に住まわれている、根っからの奈良の人です。郷土にかけるなみなみならぬ愛情にあふれた講演でした。以下はわたしのメモから。平田さんどうもありがとうございました。
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平田進也さん曰く。
・ガイドは最初の2分間のつかみが大切。
・空気を読むのが大切。
・先ほどの、藤原京のガイドした人のガイドぶりは良かった
・ガイドは自分が覚えたことを発表するのではなく、お客さんの望むものを。
・奈良は良いところなのに、宣伝がへた。
・奈良はコマーシャルが下手。
・おいしいものがあるのに、伝えていない。
・伝える人がいない。
・宿泊数の激減。
奈良県は客室数、全国最下位。
奈良県の迎賓館は何?
・中南和(奈良県の中部南部のこと)はホテルが少なすぎる
・京都はお客さんを迎えるシステムができている。
・行政に頼っていてはだめ、民間がもっともっと・・・。
・2020年に向けてさらに観光は進む。奈良も橿原から明日香、吉野の奥までどんどんお客さんは行かれます。
・県民こぞって、もてなしの奈良が必要ではないか。
ご自分の五條や大和高田への日帰りの旅の具体的な実践をご紹介されました。
そしてさらに、
・おもてなしは施し
・100点で満足してはだめ。100点は通過点。120点、130点とれる
・バスでみかんを配布するだけでなく、皮をむいて一袋ずつお口に入れてあげるくらい
・奈良はもちいどのセンター街あたりずいぶん良くなったけれど(もちいどのセンター街の名前が出てきてびっくり!)、三条通から猿沢池あたりは表玄関なのに昼間閉まっている店が並んでいます。工夫が足りません。
・奈良には伊勢のようなおかげ横丁が必要ではないか。・ふだんの財布より旅行のときの財布は大きい、うまくすれば大きく開けてもらえます
・できるのにしていないことが多すぎる
・コトを起すことが大切
・催しのときだけ人を呼ぶのではなく、毎日が文化市(ぶんかいち)であって良いのでは。
・奈良はせっかく良いものがあるのに。
・いろいろな奈良出身のタレント、有名人の助けも借りて。
・奈良は表示や案内がまだまだ少ない、英語、韓国語、中国語などももっとあちこちに必要。
・よその良いところをマネしないと・・・。
・スマホやSMSやインターネットでお客さんに奈良をお友達や知り合いにもっともっと紹介してもらわないと・・・。これにはお金は要りません。
・利益の10%でも1%でももっと発信しないと・・。
・夜の観光も必要です。
・奈良県の全地域がもっともっと町のために、皆と一緒に、自分の店やホテルだけでなく・・・。
・お客さんは、奈良という全体を求めておられます。
・町全体でという良いモデルに熊本県小国町の黒川温泉があります・・・・。皆で力を合わせて、黒川温泉として共同で行なわれています。旅行社が要らないといわれるくらい、予約がお客さんから直接どんどん入っています。
・奈良は素晴らしい所なんです。
・奈良は、本物をつくらないといけない。がんばっていただきたいと結ばれました。
また、NPO法人奈良まほろばソムリエの会の専務理事、鉄田さんもくわしくブログで紹介されています→「どっぷり、奈良漬」
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