« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »
1月のならシネマテークは「マダム イン ニューヨーク」です。8日から10日まで奈良女子大学の講堂でひらかれます。当日500円のワンコインです。
世界の幸せは、ちょっとのスパイスでできている
インドで夫と2人の子供、そして姑と暮らす主婦シャシは、お菓子作りが得意の良妻賢母。けれども英語が苦手でコンプレックスを感じていた。ある日、ニューヨークで暮らす姉から姪の結婚式の準備を手伝ってほしいと頼まれ、家族に先立ち1人で渡米したシャシだったが、英語を話せないために恥をかいてしまう。そんな時たまたま目に入った英会話教室の案内に一念発起し、 家族に内緒で英語を学び始めるが......。インドで国民的人気を誇る女優のシュリデビ主演、新鋭女性監督ガウリ・シンデーがメガホンをとった、世界中の女性にエールを送る感動作。
134分/2012年/インド /日本語字幕
監督・脚本:ガウリ・シンデー
出演:シュリデヴィ、メーディ・ネブー、プリヤ・アーナンド、アディル・フセイン他
日経新聞夕刊に奈良市の日本聖公会基督教会のことを大きな紙面で掲載されていましたので紹介します。
奈良市の興福寺境内の西に、南北に長い瓦屋根の木造建築が2棟並ぶ。寺の関連施設かと思って屋根を見上げると、なんと十字架がそびえている。英国国教会の流れをくむ日本聖公会奈良基督(キリスト)教会の礼拝堂と、付属の親愛幼稚園の園舎だ。完成したのは1930年(昭和5年)。優れた意匠から今年7月、国重要文化財の指定を受けた。
■明治に景観論争
井田泉司祭の案内で礼拝堂に入る。格子組みの天井が広がり、ヒノキの素木の柱が立ち並ぶ堂内に、菱(ひし)格子をあしらった高窓から柔らかな光が注ぐ。キリでしつらえた連子の欄間が巡る清楚(せいそ)な内装は寺社のように見えるが、細長い身廊の両脇に側廊を設けて列柱で区切る構造は、まごうことなく三廊式の教会建築だ。
「光の差し込み方、木肌の美しさ、直線と曲線の微妙な組み合わせ。人々の思いが積み重ねられた、最高に美しい祈りの場だと思います」と井田さんは話す。
幼稚園の園舎は元は信徒会館として設計された建物で、同じく和風で統一されている。礼拝堂の長椅子などの家具類も建築当初のもの。設計過程を示す図面147枚も現存し、併せて重文に指定された。
なぜこのような和風の教会が誕生したのだろうか。背景には明治時代、古都で起きた景観論争があった。
引き金になったのは1894年(明治27年)に完成した帝国奈良博物館(現奈良国立博物館)だ。東大寺の間近に出現したフレンチルネサンス様式の洋館に「古都にそぐわない」と批判が相次いだ。以降、周辺での建築には歴史的景観との調和が求められ、県の許可が必要となった。1909年建設の奈良ホテルをはじめ、奈良の近代建築に和風デザインが偏重されているのはこのためだという。
■主張抑えた設計
1887年に設立された奈良基督教会が礼拝堂を新築するに当たり、まず引いた設計図は洋風建築だった。だが風致を損なうとの理由で県が認めず、和風に改めてやっと許可された。設計は奈良県
出身で同教会の信徒だった宮大工、大木吉太郎。室生寺金堂など古社寺の修理を重ねて磨いた技量を存分に発揮し、教会建築の優品を生み出した。
「古建築を参考に設計した近代建築は幾つかあるが、片意地を張ってやり過ぎなくらい古い要素を押し出したものが多い。その点、奈良基督教会は主張を抑え、屋根の緩やかな勾配や柱の太さ、面取りの仕方など古建築のポイントを取り入れつつ巧みにバランスを取っている。『和洋折衷』から一歩進んだ設計だ」。文化庁の西岡聡・文化財調査官はこう高く評価する。
現在、教会には約200人の信徒と約100人の園児が集う。礼拝堂には1987年にパイプオルガンが設置され、様々なコンサートや講演会が催されることもある。今宵(こよい)は建てられて85年目の聖夜。南都の古社寺に育まれた宮大工が生んだ教会に、人々の歌声と子供たちの歓声が響く。
文 大阪・文化担当 竹内義治
写真 山本博文
《交通》近鉄奈良駅から徒歩2分。
《見学》月~土曜は幼稚園が開園しており、見学は不可。日曜は見学可能だが、午前10時半と午後5時から礼拝があるほか、クリスマスやイースター(復活日)など特別な儀式を行う日もあり、支障のないように。大人数での訪問は事前に連絡を。
奈良ロータリークラブで、奈良県立医科大学の赤井靖宏先生の話を聞きました。
タイトルは「糖尿病は万病のもと!~早期発見と予防のポイント」についてのお話です。
60歳以上では40%が糖尿病かその疑いということです。
日本人は糖尿病になりやすい。
糖尿病はともかくも合併症がこわい。
眼と腎臓の検査は1年に1回はして欲しいとのことでした。
また祖父や祖母、父や母、その兄弟の死因を表にすることも大切。
時には空腹時の血糖値だけではなく、食後の血糖値も注意をする必要がある。
糖尿病の予防あるいは対策として、やはり食事療法。
食事の最初にほうれん草のおしたしなど緑色の野菜を食べるとおなじ食事でも血糖値があがらないということでした。
また、ラーメンとライスとか関西でよく食べられるお好み焼きとライスとかの食事は、でんぷんででんぷんを食べるので一番良くないということでした。
間食はとる必要がない。
3時のおやつも不要とのこと。
お酒類はカロリー高い。
果物も糖分が高いので要注意。
野菜の中でもニンジンは案外糖分が高い。
ゆっくりよく噛んで食べること。箸休めをすること。
一方、運動ですが、食後1時間の間が有効。
たまにジムへ行ってもなかなか続かない。
よく歩く人は糖尿病になりにくい。
車に乗らずできるだけ歩くことがよい。
歩くことはたとえば1日7000歩など。
万歩計を持つことが良い。(最近携帯電話には歩数を数える機能がついています)
何より町を歩くことがジムになりますとのこと。
「街中は無料のジム」というのは大いに共感することです。
来年2月の奈良市での村田珠光ゆかりの珠光茶会のパンフです。あまりに内容が多岐に亘りうまく理解できていないのですが、くわしい内容は、奈良市のHPにのっています。→
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1445336973392/index.html
そして奈良市観光協会のデジタル瓦版の案内です。
~第三回珠光茶会「初心者体験(ならまち)」~
茶道の源流とも言える奈良の地で、「わび茶」を創始した奈良出身の珠光にちなみ「珠光茶会」が平成28年2月8日(月)~2月14日(日)に開催されます。
第3回となった今回は、普段から本格的にお茶に親しんでいる方だけでなく、お茶に親しむ機会の少ない市民や観光客の方など、幅広い層にお茶に親しんでいただきたいという思いから、ならまちを中心とした会場で各流派による初心者向けの企画をご用意いたしました。
平成28年2月8日(月)、10日(水)、11日(木・祝)、12日(金)、14日(日)に実施します。参加費は1,000円。
お申し込みは、往復ハガキに必要事項を記載の上、観光協会への送付となります。(平成28年1月8日(金)必着、申込が定員を超えた場合は抽選となります。)
この機会にぜひご参加いただき、奈良のお茶文化に触れてみてください。
また、友人知人の方、奈良にお越しになる予定の方など、多くの方にお
知らせいただくようご協力お願いいたします。
▼詳しくはこちら
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1445336973392/index.html
いよいよ高校ラグビーの全国大会が12月27日から、東大阪市の花園ラグビー場で始まります。来年の1月11日までとのことです。
例年、奈良の町にも全国の高校ラグビーの皆さんが来られて宿泊され、試合に行かれます。
健闘を期待したいと思います。
MBSのHPがいろいろな情報を伝えてくれます。→http://www.mbs.jp/rugby/
フェースブックの友人のSさんからご紹介いただきました。
「尊敬する友人の保山 耕一さんは、私と同い年です。
保山さんはご病気と闘いながら、奈良の素晴らしい映像を撮っておられます。
もう、来年の桜は見れないかもと…覚悟を決めて、今年の桜の咲く時期に 京都や奈良でのお仕事の合間に撮られた、奈良の桜の作品です。
どうか 是非、ご覧下さいね! 奈良って素敵♡」
本当にすばらしい動画です。YOUTUBEに130数本の奈良の名作をアップされています。保山 耕一さんには健康に留意いただき、お元気にさらに多くの名作を作り出していただきたいと思います。保山耕一さんはフリーランス カメラマンで、東大阪市ご出身、現在奈良県生駒市在住とのことです。
奈良の新しいキャラクターのロクちゃんの店が奈良市三条通、上三条交差点、南東に24日11時にオープンするそうです。いま話題になっていますが、通りがかりにロクちゃんを描いたお店のシャッターを見ました。
いま台湾でも人気のようです。
2007年、雑貨店のウィンドーにロクちゃんの原型が描かれたそうですが、もちいどのセンター街の夢CUBEの店だったかもしれません。
(追記)。24日オープンの日に訪ねました。やはり、夢CUBEのお店、和流SO、だったそうです。
ロクちゃんのHPです→http://www.rokuchan.jp/
先日、奈良もちいどのセンター街にあるPRE-START UP CENTERであるNARA EGGのクリスマスパーティーがありました。NARA EGGに集まる人たちや、きらっ都・奈良でお店やオフィスをひらく人々がたくさん集まりました。サンタクロースのHさんの発声による乾杯の風景です。
この乾杯、楽しみであったのは、この12月7日に新発売された「そらみつビール」という奈良の地ビールをいただくことでした。
「そらみつ」とは?「大和」にかかる枕詞で「日本書紀」の神武紀に「大空から見て、よい国だと選びさだめた日本の国」と言う意味だと言われおります、とのことです。
万葉集の巻頭を飾る雄略天皇の歌。
籠(こ)もよ み籠(こ)持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串(ぶくし)持ち この岡に 菜摘(なつ)ます子 家告(の)らせ 名告らさね
そらみつ 大和(やまと)の国は おしなべて われこそ居(お)れ しきなべて われこそ居れ われこそば 告(の)らめ 家をも名をも
巻一(一)
-----------------------------------------------
おお、籠よ、立派な籠を持って、おお堀串よ、立派な堀串を持って、ここわたしの岡で菜を摘んでおいでの娘さん、あなたの家をおっしゃい、霊験満ち溢れるこの大和の国は、隅々までこのわたしが平らているのだ。果てしもなくこのわたしが治めているのだ。が、わたしの方から先にうち明けようか、家も名も。
(伊藤博先生訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なかなかおいしいビールでした。
発売元はゴールデンラビットビールとのこと。
くわしくはHPで→http://www.goldenrabbitbeer.com
近鉄ライナーズ対東芝ブレイブルーパスのジャパンラグビー・トップリーグの試合が奈良市・鴻ノ池競技場でありました。幸い自由席のスタンドで見ることができました。日本代表の東芝リーチ・マイケル選手は出場でしたが、残念ながら近鉄のトンプソン・ルーク選手は怪我とかで欠場でした。
試合は立ち上がりから、東芝の動きが良く、スクラム、モールも強く東芝のトライそしてゴールがつづきました。途中、近鉄のフォワードの選手がモールでの反則でシンビン(一時退場)となり、さらにトライを重ねられました。対して、近鉄も前後半1トライずつ返しましたが、前後半を通じて東芝の勢いはくずれませんでした。とくにナンバー8のリーチ・マイケル主将の力強さはさすがと思いました。
この日は天気も良く、上々のコンディションでしたが、スタンドは日陰になり気温は冷たく感じました。
そして生のトップリーグはさすがに迫力があり、フォワードのぶつかり合い、バックスの突破とタックルの激突など見ごたえのあるものでした。
得点は東芝58対近鉄12というゲームでした。
スタンドは地元近鉄ファンがとても多かったようです。
日本代表のエディ・ジョーンズ前監督は「日本は勝ち負けにややこだわる」といっていましたが、勝ち負けでなくゲームを楽しむことが出来ました。
くわしい試合結果は→http://www.top-league.jp/game/2015/score11137.html
来年の1月11日(月・祝)12時50分開演16時30分まで、第1回NARA観光コンシェルジュ アワード 記念講演会が開かれます。会場は奈良県文化会館の国際ホールです。
カリスマ添乗員がホンネで語るということで講演テーマは、奈良の「光」の観せ方です。
ナニワのカリスマ添乗員という平田進也さんの講演です。
また日本語ガイド公開3次選考(プレゼンテーション)やNARA観光コンシェルジュ 認定式もおこなわれます。まほろばソムリエの友人もみごと2次選考突破、3次選考に出場されるようです。ご健闘を期待します。
入場無料。
申し込みは奈良商工会議所へ電話0742-26ー6222あるいはFAX0742-22-1180でどうぞ。
くわしくは奈良商工会議所のHPをご覧ください。http://www.nara-cci.or.jp/concierge/event01/
奈良から花園ラグビー場は近鉄電車で30分あまりと近いのですが、さらに近くの奈良、鴻ノ池競技場(先日の奈良マラソンのスタートでありゴールでした)で、ラグビーのトップリーグが12月20日(日)に開催されます。近鉄ライナーズと 東芝ブレイブルーパス の対戦で13:00 試合開始とのこと。両チームに先日のワールドカップの日本代表選手がいます。好試合が期待されます。
トップリーグのHPです→http://www.top-league.jp/
13日から東向き商店街の奈良キリスト教会(親愛幼稚園)では、光のページェントが始まりました。(25日まで)
重要文化財の教会ではチャペルコンサートが開かれています。hpです。→http://www.nskk.org/kyoto/nara/
16日には、しんあい幼稚園のクリスマスキャロルの皆さんが、もちいどのセンター街、東向き商店街を歌いながらやってきてくれました。
当初雨を心配された大宿所祭ですが、無事予定通りおこなわれました。かぎろひさんから、早速写真をたくさんお送りいただきましたので、アップさせていただきます。
かぎろひさん、ありがとうございます。 かぎろひさんもブログで紹介されています→大宿所祭
*********************************************
~もう一歩の奈良を知りたい人とともに~
かぎろひの大和路・かぎろひ歴史探訪ウォーク
かぎろひ 豊永かずみ
http://www4.kcn.ne.jp/~kagiroi/
*********************************************************
最初に出発地のJR奈良駅前広場での恒例の全体の記念撮影です。航空自衛隊幹部候補生学校の皆さんや奈良県立大学の皆さん、奈良市内の商店街の皆さん、ほか春日大社さんやいろいろの方のご協力や参加をいただいています。
外国の観光の方や、商店街エイトの皆さんや歌手の方とご一緒に。
三条通を一路、東へ。
もちいどのセンター街の大宿所にて御湯立ての儀。ことしは雨の心配がありましたので大きなテントがたてられました。
いよいよ12月15日は、春日若宮おん祭のさきがけの、大宿所祭です。予定では1時出発でJR奈良駅から三条通から東向き通りや東向き北、花芝通り、近鉄奈良駅から小西通り、もちいどの通り、餅飯殿町の大宿所までお渡り行列があります。ただ折からの低気圧がこの日に通過しそうな予報で雨が降るかもしれないとのことで、実施は当日朝に決定されます。
2時半からの神事や御湯立などは雨でも実施されるということです。地元商店街による、のっぺ汁やあめゆの振る舞いも予定通り準備しています。
(追記)
午後3時ころから雨というピンポイント天気予報でしたが、準備が進み参加の皆さんもぜひしようというムードが高まり、予定通り、大宿所詣もおこなわれ、神事も無事終了しました。小雨が4時ころから少し降りました。
もちいどの夢CUBE卒業生の東向き北商店街のフォトガーデンのTさんが写真を撮ってくれました。ありがとうございます。
奈良の町赤き貴人の衣着ておん祭にて年の瀬歩む
(やまと歌壇掲載歌)
12月11日くらしにちょっとクラシック音楽を!の会コンサートがやまと郡山城ホールのレセプションホールで100名くらいの聴衆を集めてなごやかにひらかれました。
司会は駒 二三男さん。冒頭にこの会の会長の東大寺別当、筒井寛昭師のごあいさつがありました。そしてこの11月に亡くなられたわれわれの仲間であり奈良フィルハーモニー管弦楽団の団長である全 良雄さんをしのんで、大和郡山市長上田清さんのあいさつがありました。そしてヴァイオリンで「G線上のアリア」が奉げられました。
プログラムがはじまりました。ヴァイオリンの珠玉の名曲集でした。
ヴァイオリン金関環さん、伴奏はピアニストの岡野弥生さん。
2部に亘り、すばらしい演奏と金関環さんの作曲家や曲にまつわる語りが入り、2時間20分もの熱演でした。会場はとても温かい雰囲気につつまれました。
最後に、「冬の星座」、「今日の日はさようなら」の2曲を中崎光子さんの指導でみんなで歌いました。
友人のOさんからのメールです。了解を得て紹介します。
「ヴァイオリンコンサートは珠玉の曲ばかりで、とても楽しい時間でした。お誘いありがとうございました。
金関環さんの演奏は以前から聞きたいと思っていました。ポーカーフェイスであんなにおもしろいサービス精神の旺盛な方だとは意外でした。身近でエピソード満載で興味深く拝聴しました。
全さんの追悼も含め、会の雰囲気がとてもなごやかでよかったです。スタッフのみなさまお世話様でした。よろしくお伝えくださいませ。」
12月13日、奈良は快晴。気温は手元で8度くらいでやや走るには暑いかもしれませんが、応援するほうには快適な穏やかさです。
ことしもフルマラソンは9時スタートです。 しばらくすると先頭グループが走ってきました。
そして27分ころ早くも朱雀門あたりを折り返した先頭グループがやってきました。速い。
10キロの部は9時半スタート。12才年下の附属水泳部OBの I さんが今年も出場とのこと。奈良商工会議所まえで待ち構えました。9時40分くらいでしょうか。附水会のTシャツをきて走ってきました。
一気に走り抜けていきました。後ろ姿に附水会の字が浮かび上がります。ことしは記録も期待されます。
そして後続がたくさん続きます。手前北側車線は10キロの部、向こうの南側車線はフルマラソンです。右下10キロのコース図です。
毎月楽しみにしている、川嶌一穂さんの「美ビット見て歩き 私の美術ノート」ですが、ちょうどタイミング良く、15日から18日の春日若宮おん祭です。
わたしも15日の大宿所祭のお渡り行列に参列します。
もちいどのセンター街にある、春日大社の大宿所での御湯立ての儀も拝見したいと思います。
奈良新聞より。
美ビット見て歩き 私の美術ノート *36 川嶌一穂
春日若宮おん祭り(12月15日〜18日)
写真=『春日大宮若宮御祭礼図』より「大宿所御湯図(おおじゅくしょみゆのず)」部分(著者蔵)
奈良市立の小学校に通う子どもにとって、12月17日はうれしい日だった。
学校は2時間でお仕舞い。
お小遣いをもらって、まず猿沢池に向かう。
池の周りにずらりと並んだ屋台で綿菓子などを買って、この日ばかりは歩きながら食べる。
射的をやったりしてお金を使い果たすと、時代行列を見て、すっかり満足して帰る。
子どもにとっておん祭りと言えば、屋台と行列だった。
小学校を出ると自然と足が遠のいたが、近頃また餅飯殿通りの大宿所(おおしゅくしょ)に懸鳥(かけどり)を見に行ったり、残念なことに若いひょろひょろの影向(ようごう)の松の下に陣取って、松の下式(諸芸能の披露)を見たりするようになった。
平安時代末期の保延(ほうえん)2年(1136)に始まったおん祭りは、一度も途切れずに、何と今年第880回を迎える。元々興福寺の主催する祭礼であったということだが、神仏分離令で興福寺が廃寺となった明治初年が、おん祭りの長い歴史の中でも最大の危機だっただろう。
春日大社の祭礼となることで、辛くも生き延びたのである。
写真は、『春日大宮若宮御祭礼図』と題する江戸時代に出た木版本(昭和の再版本)である。
所々に図版があって、それを見ているだけでも楽しい。
懸鳥は今もそのままに行われているが、写真の『御祭礼図』に「雉子千二百余羽。兎百三十六耳。狸百四十三疋」とある。当時でさえこれだけの数を揃えるのは大変だっただろう。
日程も、室町時代から明治初年までは、毎年11月27日に行われた。
旧暦のことだから、この日は月も必ず二十七日の月。
つまり夜明け前に東の空から昇って、太陽が出ると同時に見えなくなってしまう逆三日月である。
真夜中に始まる遷幸(せんこう)の儀が、月の光のない漆黒の闇の中で行われるという日程である。
『御祭礼図』の「御旅所御神幸之図」に、提灯を手にしている者に「火をけせ火をけせ」と注意している場面が描かれている。
昔も不心得者がいたということだが、春日大社の公式ホームページに、「春日若宮おん祭りでの小型無人機(ドローン等)の使用を禁止」するとあった。
えらい世の中になったものだ。
おん祭りに合わせて、奈良国立博物館では「おん祭りと春日信仰の美術」展が開かれている(会期は28年1月17日まで)。おん祭り当日の12月17日は無料公開されるので、ぜひ足をお運び下さい。
=1月は休載。次回は2月12日付(第2金曜日掲載)=
・ ・・・・・・・・・・・・・・・
かわしま・かずほ
大阪芸術大学短期大学部教授。
メモ 春日若宮おん祭り保存会 奈良市春日野町160春日大社内。電話0742(22)7788。
インターネット上の「愛媛大学鈴鹿文庫」のサイトで『春日大宮若宮御祭礼図』が読める。http://www.lib.ehime-u.ac.jp/SUZUKA/251/index.html
春日大社の公式HPは→http://www.kasugataisha.or.jp/
ことしも13日から連日、東向き商店街にある、奈良基督教会(キリスト教会)では、光のページェント&チャペルコンサート2015が開かれます。
★イルミネーション:
12月13日(日)16:50 点灯式
12月13日(日)〜25日(金)17:00〜21:00
・奈良基督教会(親愛幼稚園)正門内広場、階段
★コンサート:
12月13日(日)〜23日(水)(20日を除く)
・奈良基督教会礼拝堂(重要文化財)
・主催:東向商店街 奈良基督教会 親愛幼稚園
・後援:奈良市
クリスマス関連礼拝: 一般の皆様のご参加を歓迎します。
20日(日)17:00 「平和のための祈り」
・・・・・・・・・・2016 年を迎えるに当たって、共に世界の平和を祈る時を持ちましょう。
24日(木)19:00 キャンドルライト礼拝、23:00 深夜礼拝
25日(金)10:30 降誕日礼拝
以下は昨年の写真です。
奈良基督教会のhpです。→http://www.nskk.org/kyoto/nara/
また、16日(水)朝から東向き商店街、もちいどのセンター街を、親愛幼稚園児によるクリスマスキャロルが歩いてくれるとのことです。これも楽しみです。
奈良市のならまち、十輪院のお寺のすぐ近くに、万葉窯があります。当方の器まつもりの関連の窯元です。近頃は自分の作陶よりも、陶芸教室の仕事が忙しいようです。万葉窯よりブログでの紹介の依頼をうけましたので紹介します。
旅行などで奈良に来られたり、中には外国の人もHPなどで見つけて、体験されるそうです。
窯元の手作りのHPです→http://naratougei.web.fc2.com/
加えて近頃、じゃらんのネットに登録したということです。
→http://www.jalan.net/kankou/290000/?asobi=1
12月のシネマテークは「ピナ・バウシュ」、11日から13日、場所はサンルートホテル奈良で上映されます。当日券は500円。
感情を解き放ち、魂をゆさぶる、本能のダンス。
2009年に逝去したドイツの天才舞踊家ピナ・バウシュの世界を「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のヴィム・ヴェンダース監督が撮影したドキュメンタリー。演劇とダンスを融合させた「タンツテアター」の生みの親であり、独自のジャンルを切り開き、世界の舞台芸術に影響を与えたピナ・バウシュ。彼女の作品では、ダンサーたちは踊るだけでなく、時には話し、歌い、泣き叫び、笑い転げる。劇中ではピナの代表作の舞台のほか、ドイツ・ヴッパタール舞踏団のダンサーたちが劇場を飛び出し、モノレールや工場などの現代建築、森や庭園などの自然の中で繰り広げるパフォーマンスが躍動的に描かれる。
104分/2011年/ドイツ・フランス・イギリス合作
脚本・監督・製作 ヴィム・ヴェンダース
日本語字幕付き
hpです→http://cinematheque.nara-iff.jp/
23日(祝日)奈良県立図書情報館で「奈良を語る~自然への想いと恋、そして歌」と題して、奈良県立図書情報館の開館10周年記念イベントがおこなわれます。
入場無料ながら先着200名申し込みが必要とのことです。
申し込みは、奈良県立図書情報館のHPの申込みフォームからどうぞ。→http://www.library.pref.nara.jp/
独創老人をめざす 外山滋比古さんに聞く
忙しく生き 歳を忘れる 社会の活力生む源泉
長生きしているという自信みたいなものがでてきたのは85歳ぐらいからですね
英文学者・エッセイストの外山滋比古さん(92)は、若い頃から体が弱く、とても長生きはできないと思っていた。ところが、ものを考えたい、頭の働きを良くしたいと工夫を重ねるうちに体も丈夫になり、老いも恐るるに足らずの心境に至る。言葉や創造性についての膨大な著作を生み出し、いまも現役で旺盛な執筆活動を続けている。
「初めは、健康のことは頭にありませんでした。30代でしたか、頭が働かない、考えがまとまらないときに、外を歩くと、すらすら原稿が書けることもあるのに気がついた。それで、早朝、地下鉄で通って皇居一周の散歩を続けた。そのうち体の調子も良くなった。80歳ぐらいまで続けましたか。最近は、やや体力が衰えたので1日5千歩ぐらいに減らしています」
健康を意識しだしてからは、脚力のほかにも様々な工夫を始めた。「体の動く部分は全部動かそうと考えた。足に加えて手を動かし口も動かす。80代で必要に迫られて始めた炊事も手と頭の運動になりました。そういう“五体の散歩”を続けると、体にも心にも健康面で非常にプラスになることが分かった」
この散歩には「生活の編集」が欠かせない。「基本的に忙しくしなきゃだめです。暇なのがいちばんいけない。とにかく、することをたくさんこしらえる。一日には、とても収まりきらないので、優先順位を決める。いわば編集作業です。その日の目玉、大事なことを3つ書きだして、まず難しい課題から取り組む。それができると、楽になるので次に進む。できなかったことは先送りしますが、充実した一日になると思います」
散歩の効果をさらに上げるコツがある。我を忘れることだという。「例えば、思いがけなく、良いことがあれば、いたく喜ぶんです。心配事やいやなことも忘れますからね。忙しくしていれば、新しい関心事が次々に出てくる。ストレスもたまらない。若い人にはあまりいいことではないが、年を取ったら、忙しいのは、すばらしいことなんです。努力しなくても、我を忘れて、年も忘れますからね。そうなれば、年は取れども、年は取らない」
「いまの高齢者は、歳(とし)を気にしすぎますね。我を忘れ、年を忘れて、いつも前を向いて、今日よりも明日の方がいいことが起こると考えていれば、年を取るのは、ぜんぜん怖くない。むしろ、なかなか楽しい、面白いことがあるんだと分かってくる。生きていることが楽しみになってくるんですね」
高齢者の独創、新しい発想が社会を変える
高齢化の現状に厳しい目を向ける。昔に比べ、いまの高齢者はどうも元気がない。自力で生き抜く力が少し足りない。発想の転換ができていないという。
「昔は年取って元気だと、一種のエリート意識があった。周りにあまりいませんでしたから敬老の精神というのがあった。いまは軽んずる軽老ですね。みんな年寄りなので、たいしたことはないと。かつて人生古来稀(まれ)なりと祝った70歳は、いまはざらです。80歳以上が一千万人を超えた時代に年を取るのは、昔よりもはるかに難しい」
「昔の人の知らないところなので、どうしていいか分からない。お手本がない。現役のときと同じ発想で、一本調子に同じことを続けようとするが、それじゃうまくいかない。挫折して自信を失い、周りに迷惑がられることにもなりかねない」
「そうならないためには、思い切った頭の切り替えが必要です。お金も労力も自分のためだけじゃなく世のため人のためにも使うという発想に変える。その結果、年取って良かったと思える生き方ができるようになれば、社会全体が老人というのはたいしたものだ、やっぱり尊敬に値するとみるようになってくる。そこで、新しい『敬老』が起こってくると思いますね」
人口減少、高齢化が進む社会では、高齢者の創造的な生き方が社会全体の活力を左右するとみる。
「人口の3分の2が高齢者という社会が来るでしょうから、人生の後半がうまくいかないと、社会全体として大問題になる。若い人たちの力も落ちていくのは目に見えている」
「確かに、いまのように若い人の労働を中心に考えれば、日本経済の将来は不安でしょう。しかし、高齢者が自分たちで充実した生き方を創り出すようになれば、社会全体の活力を引き出せる。国際競争力だって、十分高められる。やりようによっては、米欧とは違った新しい社会を創ることも可能なのではないか。世界で最も優れた文化的な高齢化社会になり得ると思っています」
「それには銘々が生き方を創り出さないといけない。若者のまねではだめ。年寄りには創造的な仕事は無理といわれるが、そんなことはない。高齢者の潜在的な力を生かせば、個人としても社会としても新しい発見や創造は可能です。そう考えると高齢化社会はなかなか面白い」
「年は取っても、人間は日々新しいことを考え、新しいことに挑戦すれば、日々新しくなっていく。そういう生き方ができると思っています」
(編集委員 玉利伸吾)
とやま・しげひこ 1923年愛知県生まれ。東京文理科大卒。雑誌「英語青年」編集長、東京教育大助教授、お茶の水女子大教授を経て、現在は同大名誉教授。英文学のほか言語論、修辞学、読書論、教育論など幅広い研究、評論活動を続けてきた。著書に「外山滋比古著作集」「古典論」「日本語の論理」など。
12月4日から17日まで恒例のもちいどの歳末大売出しです。3000円お買い上げで抽選1回行うことができます。特賞は好評の「お正月を祝う豪華おせち料理」です。
期間中8日夕方5時からもちいどの大宿所の一角で、大福稲荷のお火たき祭りがおこなわれます。また15日は大宿所祭りです。どうぞ、この機会にもちいどのセンター街にお越しください。
もちいどのセンター街のHPです→http://www.mochiidono.com/
「日本一明るい経済新聞」12月号に、一丸で奈良商店街活性化という記事で紹介されました。竹原編集長に1時間に亘るインタビューを受けてうまくまとめていただきました。
日本一明るい経済新聞のHPです→http://www.akaruinews.com/
12月にはいるといよいよ奈良の町では、春日大社の若宮のおん祭です。町のあちこちに幟もはためいています。今年は春日大社ご造替の年の記念すべきおん祭です。880回目ということです。きれいなチラシが配布されています。
また右上の、月刊大和路「ならら」12月号は江戸ー平成タイムトリップ:春日若宮おん祭と祭礼図の世界、が特集されていてなかなかおん祭のことをわかりやすく書かれていておすすめです(定価500円)。
15日は大宿所祭り。奈良もちいどの通りにある春日大社の大宿所に詣でる、大宿所詣のお渡り行列が午後1時ころJR奈良駅を出て三条通を東へ、東向き通りー近鉄奈良駅ー東向き北ー花芝ー鍋屋町をUターン、再び近鉄奈良駅から小西通りー三条通ーもちいどの通りと歩きます。もちいどの通りの大宿所では2時半から、4時半、6時と御湯立の神事などがおこなれます。のっぺ汁やあめ湯の振る舞いもあります。
17日には午前0時から遷幸の儀がおこなれ、昼12時からお渡り式があり、お旅所祭も行われます。そして17日の真夜中0時までに若宮さまがお旅所から若宮に帰られる還幸の儀が行われます。1回ですべての行事は見られません。一部ずつ見ていくのが良いと「ならら」では書かれています。
春日大社のhpです→http://www.kasugataisha.or.jp/
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
最近のコメント